屋久島で馴染みのあるアブラギリ。
一般に知られている、タンスなどに使われている家具材の桐とは種類が違うそうです。
また、古くから塗料として使われている桐油は桐からでなく、アブラギリの種子から絞ってつくったもの。
混同しそうで、ややこしいですね。
このアブラギリの種子(実)には有毒な脂肪油が含まれているので食用にはできません。
中国原産と言われているアブラギリ、
昔は桐油の需要があったので、西日本では植林していたところもあったそうですが、
現代では需要もなくなり、野生化してあちらこちらで自生しているそうです。
実は、鹿児島県ではこのアブラギリ、「鹿児島県侵略的外来種」として指定しています。
日当たりを好み、生息環境適応力が高いために、在来植物と競合していることもあり、分布の拡大を防ぐために植えないように呼びかけています。
屋久島では、林業などの伐採跡地に、猛烈な勢いで生えてきて、林業関係者から厄介者として扱われているとのこと。
こんなアブラギリを何とか利用できないかと、屋久島森林管理署の方から島内の木工業者に打診があったのが今年の6月。
森林管理署へ伺うと、倉庫にはすでに製材されたアブラギリが積まれていました ↓
アブラギリ利活用についての契約を森林管理署と交わし、材を引き受けて試験的に製品化を模索していくことになったのですが、
6月といえば梅雨時、材を引き取っても置き場所に困るので引取は梅雨明けということに決まったのでした。
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「アブラギリを活かそう」 まとめ レポート1 レポート2 レポート3 レポート4 レポート5
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