マキタの角ノミ機です ↓
屋久島へ移住した10年ほど前、身の回りのものは自分で作ろうと日曜大工を始めました。
どんどん面白くなり、この調子なら小屋も自力で作れるのではと、
次の年には、思い切って写真の角ノミ機を購入しました。
実際に、知人より6畳一間の宿泊用の小屋を作ってくれないかと依頼が来て、
大工仕事の経験が全く無いにもかかわらず、無謀にも引き受けた思い出があります。
2ヶ月か、遅くとも3ヶ月くらいもあれば出来るだろうと思っていましたが、
結果的には半年もかかってしまい、見積も甘く、材料代は何とか足が出ませんでしたが、
半年間の労賃はただ働きとなってしまった苦い経験があります。
でも、この経験はその後の貴重な財産となりました。
さて、大工さんが使うこの角ノミ機という機械。
家具作りにも十分役立っております。
日曜大工から始まった福島木工家具店ですから、
仕事で使っている道具や機械類は大工用のものが多いです。
というより、家具職人が使うような木工機械を、
ちゃんと揃えようものなら、それなりの設置場所とそれなりの資金が必要ですが、
なんとなく趣味の延長線上で仕事になってしまったので、恥ずかしながらちゃんとしていません。
何はともあれ、この角ノミ機、ホゾ穴加工には大活躍をしております。
今回は、スツール脚のホゾ穴をあけている様子です。
スツールの脚は八の字に開いていますので、角度をつけて穴あけをしなくはなりません。
そんな時は、このように治具を使います ↓
言い忘れていたのですが、この角ノミ機にはオプションで台が装着してあります。
通常、数mある角材の上に乗せて、機械をホゾ穴位置に移動して使うのですが、
この台をつければ、テーブルの上で作業が出来ます。
もともと1寸(約30mm)幅の穴をあける機械ですが、
刃物の角ノミを交換すれば2分(約6mm)までの小さな穴をあけることができます。
私の場合、普段は5分(約15mm)のホゾ穴が標準ですが、
今、製作しているスツールの脚は、細い部材同士を接合するので、
3分(約9mm)の角ノミを取り付けてあります。
この角ノミ機とは別に、外国製の小型角ノミスタンドの中古を破格で頂いたものがありますが、
ちょい使いにはいいのですが、加工点数が多い時は今回のマキタがパワフルで良いです。
スツール8脚分の脚部材です ↓
このように並べてみると、それぞれの加工に間違いが無いか確認できます。
たまに、墨付けが間違って穴あけ位置がずれていたり、
部材の寸法が長かったり短かったりなんてこともあるのです。