手塚治虫 作品
温故知新・・・
クリエーターに感服です
スツールの座面材料(8脚分)
座面はスノコ状となります
ある材料の中で、木目や色をみながら、組み合わせを考えていきます。
パッと見た感じに、違和感のない自然な感じとなるように。
座面の型を合わせ、墨付け
座面裏 幕板がくるところに墨線とナンバリング
線に合わせて長さをカットしたのち、座面端に30°のベベルカット
粗加工が終わって、
ベルトサンダーでペーパーがけ × 2回
そして塗装 × 2回
ブログでは紹介し切れませんが、結構大変な作業が続きます。
福島木工家具店
オーダー・造作家具 木製品設計製作
〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752
mail : fukumoku1@gmail.com
T/F : 0997-47-2695
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先月のブログ記事「ボール盤の集塵」で、
集塵ホースを取り付けて作業環境を見直して、穴あけ作業が快適になったことを書きました。
その後しばらく使用しているうちに、集塵口がすっきりしていないことが気になってきました。
というのも、ドリルチャックと集塵口が干渉することが多々あり、
穴あけ作業しているドリル間近までホースを近づけることができないのです。
そのため、作業内容によっては、集塵が十分にできないこともありました。
課題として
解決策として、適したサイズの自在ホースを使うことなのですが、
大きいサイズしか見当たらずあきらめておりました。
ですが、やはりどうしても気になり、何とかならないかといろいろと考えて過ごしていたところ、
いいものがあることを思い出しました。
コレ↓
Amazonで900円ちょっとで購入
これに集塵ホースジョイント(写真右黒色)を組み合わせ
新しいホースクランプをホース径に合わせてつくって
こんな感じになりました
早速、取り替え
色もマッチし、違和感なく納まりました
集塵口がコンパクトになり、ドリルチャックを深くおろしても干渉しにくくなりました
集塵機ホースとの接続は、上から差し込むだけ
これでまたまた作業環境がよくなりました!
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製作記録として写真をいくつか残しておきます。
幕板(主に椅子座面を支える前後の板)のホゾ加工
加工漏れがないか、その都度チェック
ホゾはテーブルソー(スライド付き)でつくります
テーブルソーで加工できないところは、ボール盤のドリルで
先日つくった集塵ホースが役に立っていますが、まだ改良の余地あり
ドリル跡はノミで削ぎ落とします
幕板はこんな感じに
ここでも反りかんなを使って加工します。
かんなを当てる面は、角度が斜めについているので、均等に反りかんなをかけるのには経験が要ります。
こちらは脚にビスの下穴を開けているところ
ひとつひとつ加工していく順番を考えての作業。
複雑な工程がつづいて気が抜けません。
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久しぶりに刃物を研いだ。
一応、まだ切れるという理由で、長いことだましだまし刃物を使ってきた訳です。
以前、人前で「木工において、切れる刃物を使うのは大事」
「切れない刃物を使うことは、危険だけでなく、木工の魅力も半減してしまう」
などと偉そうなことをいったことを思い出し、反省しているところです。
専用の研ぎ場はありませんが、仕事場の表に流し台があるので、ここで研いでいます。
長らく研いでいないと、研ぐ刃物も多くなる。
写真の刃物を研ぐのに1時間半かかってしまった。
十分乾燥させた後、椿油をコーティング。
一仕事終えた安堵感と同時に、早く使ってみたいという衝動がわいてくる。
写真右奥に見えるのが反りがんな(台の下が反っている)
スツールの脚(緩い曲線となっている)
バンドソーで墨線より1mm 外側をカットしたのが写真手前。
奥の3本は反りがんなをかけたもの。
研ぎたてなので切れ味はすごく良く、かんなをかけるのが楽しい。
かんながけ終了
数が多くて結構大変でしたが、よく切れるのでそれほど疲れなかった。
切れ味の悪いかんななら、2倍以上の労力を要したと思う。
↑こちらの杉は、写真ではわかりにくいですが、すごく色艶の良いものです。
油分を多く含んでおり、触った感じはしっとりしながらモチっとしており、
透明感があり、とても高貴な雰囲気を出しています。
屋久島の植林では、屋久杉の種子を採取して苗を作って(すべてではありませんが)いますので、
地杉の中には、育った環境にもよると思いますが、屋久杉の特徴が色濃く出ているものがあります。
特にかんなをかけると、その肌感は際立ちます。
見た目の色艶だけでなく、触った感じは格別で、とても杉とは思えない。
この感じ、言葉では説明できないのがもどかしい。
このような特別な杉はあまり多くは見られませんが、
機会があれば是非皆さんにも五感で感じて欲しいと思ってしまいます。
切れる刃物は、木材の魅力をより引き出すことができると、改めて実感しました。
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現在、スツールの製作をしているところ。
スツールといえば、気軽に使える腰掛けですね。
軽くて移動も楽なのが特長の一つといえます。
そのようなスツールをつくるには、スッキリとしたデザインではあるけれど、
安心・安全に使えなくてはいけません。
まずは、設計が大事
見た目も大事ですが、何より人の体重がかかるものですから、
それに耐えるしっかりとした強度と構造が求められます。
かかる荷重は、垂直方向だけでなく水平方向にも耐えられるように。
次に、材料選び
軽量化のため、脚まわりは細い材をつかいます。
単純に硬い材を使えば強くて丈夫ということはありません。
単に硬いだけの材は割れやすいことがあるので脚には向かないのです。
ではどんな材が良いのかというと、粘りのある材です。
そういう材は、かかる力をしなやかに受けて折れることがありません。
人の心と共通しているのがおもしろいですね。
最後に、加工精度
いくら設計と材料が優れていても加工に狂いがあれば成り立ちません。
特に脚物(あしもの)といわれる家具(椅子やテーブルなど)は、
脚のガタつきがあると、ホゾ組が緩んでくる原因となります。
1箇所のホゾが緩み始めると、他のホゾも連動して、グラグラ家具になってしまいます。
私も幾度も失敗を重ねてきました。
まだまだ修行の只中です。
ずいぶんと前置きが長くなりましたが、
スツール脚の墨付け(加工箇所のマーキング)をするための治具をつくりました↓
ここに脚の材料をセットして墨付けします。
高さが違うのは、ホゾ穴の加工箇所は2面にあるため。
写真中央手前の脚は見本。右奥はスツールの見本。
久しぶりに製作するので、間違いがないよう見本で確認しながらの作業。
普段は注文家具なので、毎日同じものをつくることはないため、いつも緊張しています。
気が緩んで他ごとを考えながらの作業は、間違いをすることが多々あり。
特に墨付けでは、定規などのメモリの読み間違え、よくあるのが5mmずれてマーキングしてしまうこと。
加工した後に気づき、多大なるショックを何度も経験しました。
製作中のスツールは、屋久島町ふるさと納税返礼品となっていることもあり、
今後の製作に備え、今回ようやく治具をつくることにしたのです。
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墨付けだけでなく、脚の斜めカットの治具としても活用。
便利で大助かり。
やはり、治具は大事ですね。
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