”頑固一徹”、”変った人”とかとは
何故かよく話が合います
今回は金属商の福原さんのお話
その友人の井下さんと
鉄道模型が趣味の当時70歳位の西さん三人の出来事です
ある時
西さんが「一度家へ遊びに来てください」と
福原さんと井下さんを招待しました
福原さんは事前に電話で
「食事は済ませていきますので用意は無用」と連絡していました
3人揃って
鉄道模型談義や何やと話をしていて、
いつしか絵の話になりました
西さんが「絵というものはピーンと張られてある電線も
何気なく”しなっている”ように描かれているのがよいものですなぁ・・・」と言った途端
福原さんが「真っ直ぐなものは真っ直ぐ描くべきです」といって譲らず
大喧嘩になってしまいました
あげくの果てに
福原さんは
「電話で食事済ましていくので要らない、と言っているにも拘らず食事の用意をして」と怒って
喧嘩別れになってしまいました
もう大人気ない事この上ない話で笑ってしまいます
以上の話は後日福原さんから聞いたのですが
「ワシはなぁ
食事済ましていく言うてんのに
出してくるんやからなぁ」と、まだ毅然と言っておりました
まぁいかにも、
”まあまあ”が通用しない
福原さんらしいと思いましたが・・・
私なんか”まあまあ”だけが取り柄の人間ですけど、
人間やったかなぁ・・・?
典型的な職人気質で金属小物の創造と供給で
多くの金属模型マニアから頼られていた福原さんでしたが
残念ながらもう亡くなられて3年ほどになります・・・
オリンパスL1
他に
デジカメがまだ出現していなかった当時
福原さんがカタログに載せる写真を撮りたいけど
カメラを持って無い、と言うので私のを持って行ったことがありました
私「接写レンズも持ってきましたで」
福原さん「接写レンズわざわざ買って持ってきてくれたのなら嬉しかったんやけどなぁ・・・」
と笑っていた時から
長い月日が過ぎてしまいました
福原さん
言う機会がなくなってしまったけど
「接写レンズ」
買って持って行ったんですよ・・・