この花
昔はどこの家にでも
植えられていた。
拙宅でもトイレ横の
小さな前栽に
植わっていたものだ。
確か腫れ物
大阪では「でんぼ」
と言うのだが
ができた時
母にユキノシタの葉を
張ってもらった
記憶がある。
家の建て替えの時
消えてしまって
そのままになっている。
川沿いのプランターに
懐かしい花が
咲いていた。
近くで見ると
とても美しい花だ。
5枚の花弁のうち
上の3枚には
赤い斑点があり
残りの2枚は
真っ白い足のように
すらりと伸びる。
2裂する雌しべのそばには
雌しべを保護するような
黄色い付属体があり
赤い斑点との対比が
美しい。
こんな美しい花で
民間薬として利用でき
山菜としても
食べられる植物が
忘れ去られるのは
惜しい気がする。