ツツジの生け垣を
覆うように
ドクダミの花が
満開です。
梅雨に入るこの時期
アジサイやハナショウブが
美しさを競っていますが
梅雨空の曇り空のもとで
咲くドクダミの白さに
ドキッとさせられることが
ありますります。
よくご存じだと思いますが
4枚の花弁のように
見える部分は
総苞片(そうほうへん)と呼ばれ
本当の花弁ではありません。
中心部の黄色い部分が
たくさんの花の集合体
小さな花が集まって
ひとつの大きな花のように
見えています。
真っ白い総苞片は
虫を誘うため
目立つように進化したと
思われます。
ところが
ドクダミは
セイヨウタンポポと同じで
受粉しなくても
種子が作れる(単為生殖)と
植物園の学芸員さんに
聞いたことがあります。
とすれば
虫たちにアピールしてきた
白い総苞片は
無駄な努力だったのかも
しれません。
単為生殖でできる種と
地下茎を伸ばして
広がると言う
今流行りの二刀流が
旺盛な繁殖力の源なのです。