最近の天候に秋を感じたり初冬を感じたり、
一瞬であっても夏への逆戻りを感じたり・・・
いったい今年の秋はどうなっているのだろう。
今年の秋は短いと言われたり、秋と冬が同居などとも言われて
いるが今日は私達が子供のころから「秋だと」思ってきたような
秋を感じる日だった。
用事があり午前中川越へ行ってきたが、快走する車の前方の
空も雲も空気も風のそよぎも、そして紅葉を始めた木々の葉や
民家のすずなりの柿の色もみんな秋そのものを感じさせてくれた。
そんな風に感じさせてくれる秋の日だったが午後には日が翳り、
昨日のように卵の黄身を思わせるような色の夕刻の太陽は再び
現れることはなかった。
今の状況は秋の夕方を意味する「秋の夕暮れ」なのかそれとも
秋の終わりのころの晩秋を表す「暮れの秋」という言葉に
当てはまるのだろうか・・・
昨日も一昨日もその前も夕陽がきれいだった。
「枕草子」の「秋は夕ぐれ」という言葉が浮かんでくるようだった。
『秋は夕暮れ夕日の差して山の端いと近うなりたるに・・・
・・・鴫たつ沢の秋の夕ぐれ・・・』
昨日のあの卵の黄身のような色の太陽は私のような人間にも何か
得も言われぬ情緒を感じさせてくれるし、思い出も含め様々なことを
想像させてくれる。
きっと幸せな気持ちになる!!【安らぎのBGM】