我が家から100メートルぐらい先のスーパーの駐車場に
設置されていた郵便ポストが先月(10月)下旬に撤去された。
それほど頻繁ではないが我が家では二人ともかなり利用していたので
なくなってみるとその存在がいかに大きかったかがわかるような気がした。
私は、友人知人への手紙や年初からは姉の死以後の諸々の手続き上の
やり取りや必要書類の提出のための投函で・・・
千恵子選手もやはり友人や絵手紙仲間への交流などで・・・
撤去日の案内がポストに貼り付けられた頃から投函口が封印されていたが
撤去理由などの記載はなく、赤く四角い威風堂々としたポストが心なしか
色褪せたように見え、様相を変えたそのポストは曇天の下で寒々しくも
見えた。
撤去後は我が家から500メートルぐらい先の郵便局へ直接持っていくか、
局前のポストに投函しているが「ついでに・・」とそこを通る用事が
ない時は僅かの差の距離でも億劫にもなりかねない。
・・と同時に今まで便利だったことへのありがたさや感謝のようなものを
感じていなかったことに気づいた。
このことをきっかけに、普段何気なく当たり前のように思っていることに
少しでも気づき、それを享受する喜びをあらためて感じることができる
(普段とは違う)静かな自分を探してみたいとも思う。
なくなったポストにちょっと切ないような思いを感じたので
「手紙 ~拝啓 十五の君へ」をアップしてみた。
この曲は私が60代後半の頃、企業のCMにも使われていたが
大きな震災への復旧、復興へのテーマソングとしても活用され、
多くの人たちの感動を呼んだと思う。
私自身も定年後の仕事で多少辛いと思った時などもこの歌に
勇気づけられたことが何度もあった。
決して少年や若者だけではなく大人でも心を大きく揺さぶられた
人達がたくさんいるのではないだろうか。
どの歌詞も心に響くが・・
荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと 夢の舟よ進め
ああ 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
自分の声を信じ歩けばいいの
いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど
笑顔を見せて 今を生きていこう
今を生きていこう
これらの歌詞はきっと多くの人を励まし、歌を聴いた人たち
それぞれの心に暖かく残っていることと思う。
手紙 ~拝啓 十五の君へ~ アンジェラ・アキ(フル)