PM2.5対策マスクの研究

３週間前に中国からの大気汚染PM2.5の対策として
N95以上の規格をクリアしたインフルエンザウイルス対応の
マスクなら効果があると知った私は早速、最寄りの薬局へ
行って、マスクを見てきた。

予想に反して、【N95】と書いたマスクが見当たらない。
この規格はアメリカの機関が定めたもので、日本で
あれば【DS2】、ヨーロッパであれば【FFP2】が同等の
規格になるそうだが、それさえ表示は見られない。

・・・と思ってたら、よく見ると説明文の中に“N95を
クリア”と書かれているマスクが1件。その隣にN95などと
いう表示はないが、NELSON研究所（アメリカ）での試験
結果より、N95と同等の性能があると判断し、2種類購入。


しかし、後者は大人サイズ(19cm×9.5cm)で、前者はそれより
小さ目(14cm×9cm)だったので、こちらの方が私には合いそうだと
使用する(A)。だが、ノーズワイヤーもあり、3段にプリーツが
入っているが、上もサイドも隙間ができて、やはり自分の顔に
ピッタリ合わなきゃ、いくらマスクの性能がよくても意味
ないのでは？と思うのだった。

偶然、4年前に新型インフルエンザが流行した際に配られたで
あろうN95の呼吸弁付きの大層な3Mのマスクが手に入る。
呼吸弁のど真ん中に“3M”と書いてあるし、ゴムを耳にかける
のではなく頭の後ろにまわすオーバーヘッドタイプで、少々
仰々しく恥ずかしいのだが、ノーズクッションもぴったり
フィットし、歩きタバコの煙の臭いさえ気にならないのだ。

流石これは凄い！と感動するが、帰宅後マスクを外した顔を
鏡に映して愕然とする。なんとノーズクッションの材質が
肌に合わなかったのか、頬がかぶれてしまったのだ。
たった1時間くらいつけていただけなのに（但し、私は
昨年から超々敏感肌となっている）。

そこで、N95同等レベルのマスクで手軽につけられて
自分の顔にぴったり合うマスクはないものかと私のマスク
研究が始まるわけである。というわけで、これはマスクの
性能などの研究ではなく、自分の顔に合うかどうかの研究
なので、それぞれのメーカーを批判するものでもないし、
また皆様の参考になるようなレポートではないはずなので
ご留意を。

まず、検討するマスクの選定であるが、条件として
１． N95同等レベル以上と思われる性能
２． 3M以外のメーカー
３． 小顔または女性用サイズ
４． 立体型であるが携帯しやすい形状
５． オーバーヘッドタイプではなく耳掛けタイプ
を満たすものとして、検索した。

顔への密着度を求めながら条件４、５などの気軽さも求めており、
さらに小顔用・女性用となると一気にセレクションの幅が狭まり、
２件ほど在庫切れで注文をキャンセルされたので、マスク入手にも
困難を極めたが、上記Aを含め、以下の6件のマスクを検討するに至った。



A.リンケンサイエンスの抗ウイルスマスク-普通サイズ-【N95記載あり】中国製
B.KOWAクリーンライン三次元マスク-少し小さめ女性用-（友人から
いただいたのでパッケージ写真はないが、スーパーやドラッグストアなどでよく
見かける）【N95記載なし】日本製
C.感染対策　医療現場から生まれた信頼の品質サージカルマスク-やや小さめ-
【N95記載なし】日本製
D.Fitty吸着分解マスク-やや小さめ-【N95記載なし】中国製
E.立体型マスク-学生・女性用-【N95記載あり】韓国製
F.ミドリ安全 立体マスク BFE99％以上【N95記載なし】日本製

Aはすでに述べたように普通サイズと記載されているが、BやCと
変わらない大きさ。しかし、特にサイドの隙間が気になる。



それに比べて、BはダブルΩ加工・・・つまりプリーツの入り方が上下対称に
なっていて、フィット感はぐんと上がる。ただやはり完璧ではないのと
問題視するところではないが、ベビーピンクだけが多く出回っている
みたいで残念。



Cはダブルワイヤーがポイント。ノーズワイヤーの他に口元の空間を作るために
中央にもワイヤーが備えられている。プリーツも片方向３段でAと同じなのだが、
B以上のフィット感が得られた。AとCを横に並べて比べてみると、プリーツの
入る位置と幅が違うのである。



DはA〜Cよりも若干きつく感じたが、このフィット感は素晴らしい。
プリーツも細かく6段、つまりはトリプルΩということになる。サイドも
顔にフィットしやすい加工がされており、さすがはFittyという名前だけある。
装着したときのフォルムもきれい。ただ、少々きついので、顔にマスク装着の
跡が少し残った^^;



EについてはDよりもさらにキツく、1時間もつけていると耳が痛くなった。
当然、外した後は顔に跡が残る。ただ、密着感はあり、歩きタバコの煙も
あまり気にならないくらい。ノーズクッションのスポンジが粗く肌への
刺激もあるが害はなかった。そのスポンジが途切れる両端に、つまり
上側２箇所に隙間が出来ているようだった。

Fは小さめサイズがなかったが、どうしてもこのタイプの形で
N95レベルが欲しかった。BFE99％以上だけで、微粒子についての性能は
不明だが、カラーバリエーションが豊富なところも気に入り、購入した^^;
このマスクについては使い捨てである。やはりそのままでは大きいので、
耳に掛けるゴムを写真のように結んで着用した。やはり鼻から頬へかかる
部分が完璧に合うわけではない。

以上のことから、PM2.5対策のマスクとして一番快適に安心して
装着できるのは私にとってはDと言える。もっとガードを高めるなら
N95記載のEであるが、長時間は辛いであろう。単純に少し小さめと感じる
マスクが密着度を上げているという当たり前の結論となった。

そして入手しやすいのはダントツにBである。C～Fについてはすべて
ネットで購入した。

皆さんのPM2.5対策はお済みですか？