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生理心理学03:2つの脳

2009-10-10 00:43:31 | Weblog
生理心理学3回目の今日は、2つの脳と題する脳の話でした。

つい先日、ノーベル生理学医学賞の受賞者が決まったばかりなので、そのあたりの話題から話を始めました。

今日の主役はスペリー先生。

てんかん患者が脳梁切除術によって、てんかん発作の反対側への波及を食い止めることに成功。

ところがトラブル続出。まるで脳に二人の人格が備わったような行動異常が現れる事例が・・・・

視覚の経路をみると、網膜の左右が反対側視野と一致し、しかも右網膜からの情報はすべて右半球視覚野へ行ってます。

スペリー先生とガザニガ先生は、こうした解剖学的な特徴を利用して、脳梁のない分離脳患者の右半球だけに情報を提示したときの様子を観察。

今日は言い忘れましたが、一瞬だけ視覚刺激を提示する装置は、タキストスコープといいます。

タキストスコープを使うと、50ミリ秒以内の短い提示時間が可能。目はそんなに早く動けないので、左視野に提示された刺激は確実に右網膜だけに照射され、右半球だけにはいっていくわけ。

こうして、スペリー先生は、ノーベル生理学医学賞を1981年にとる貴重な資料を幾重にも得ることができたのです。

神経心理学者ガザニガ先生は、いまも現役の教授として活躍されています。

みなさん、神経心理学っておもしろいとおもうでしょ。

で、最後のスライドは、今日使わなかったもので、課題の回答のような疑問を取り上げました。

では!

2009/10/10・記


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