サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

ワイスの心理的ストレス・ストマネ090529

2009-05-30 10:53:45 | Weblog
ストレスマネジメントの6回目使用資料です。

ワイスの心理的ストレスについての実験を説明しました。

3つの用件、予測可能性、制御可能性、葛藤がないことを覚えましょう。

どうのような実験からこうした3要素が重要と考えられたのでしょうか。

復習しておいてください。

2009/05/30・記



新型インフル騒動後の1週間

2009-05-29 19:48:39 | Weblog
金曜日が終わりました。

この1週間はしんどかったですね。

新型インフルで休みになった大学が、こんどは大丈夫だ大丈夫だと無理矢理登校開始。

昨日になってようやく再開した京都の大学に出席するため、娘は下宿に戻っていきました。

寂しい気持ち半分、日常生活の再開を喜ぶ気持ち半分。

ま、みなさんそんな感じなのでしょうか。

電車の中ではまだ遠慮気味にマスクをしている私です。

そんな私の周りに、堂々とクシャミする人も出てきました。

うつるがな・・・こいつ!と嫌な顔をしてるのに、マスク顔じゃ伝わらない・・・とほほ

熱が出てインフル心配で医者に行き簡易検査で安心したという学生さんからの連絡も1つではありません。

ことさら怖がらせるわけではありませんが、みなさん、無理せずに自分のペースを守りましょう。

秋から冬にかけての本格新型インフルのパンデミックへの対応システムを作っておきましょう。

咳マナーを覚えたみなさん、マスクマナー、おしゃべりマナーもついでに学習しましょう。

さらに、明後日は世界禁煙デー。喫煙マナーも大切に。

健康支援センターでは、来週6月から、禁煙キャンペーンをはじめます。

従来どおり、禁煙したい人はどんどん来てください。

たばこを吸っている人へのインタビューもはじめますので。

2009/5/29・記

健康心理学090526ヘルスベリーフモデル2

2009-05-27 04:41:41 | Weblog
健康心理学、5月26日授業の使用パワポイント資料10枚のうち7-10枚です。役立ててください。

ヘルスベリーフモデルでは、4つの信念を想定し、それぞれにどのように働きかけるかが大切。

健康行動をとらなければどうなるかで2つ。健康行動をとることについて2つ。

主観的罹患可能性
主観的疾患重篤度
主観的利得
主観的障害

覚えてね。

2009/05/27記

健康心理学090526ヘルスベリーフモデルー1

2009-05-27 04:15:16 | Weblog
健康心理学、第5回目の授業資料です。

先週が新型インフルによる休講でしたので、1回飛んでしまいました。

どんだことでした・・・

で、全15回できた授業が14回になりましたが、次のようなスケジュールでこれから講義を行います。

回  月 日  章:テーマ
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1 4月14日 0章:健康心理学イントロ
2 4月21日 1章1:日本の医療の現状
3 4月28日 1章2:日本の医療は変わる
4 5月12日 2章:ヘルスプロモーション
5 5月26日 3章:ヘルスベリーフモデル 生活習慣病予防/たばこ
6 6月 2日 4章:トランスセオレティカルモデル がん予防:たばこ2
7 6月 9日 5章:依存症:アルコール、ドラッグ、意志決定理論、脳科学
8 6月16日 6章:健康阻害因子:リスク認知、事故の心理学、休暇
8 6月23日 7章:メンタルヘルス:ストレスマネジメント、うつ、自殺
9 6月30日 8章:療養行動:セルフケア、コンプライアンス、アドヒアランス
10 7月 7日 9章:健康心理介入1:ヘルスコミュニケーション、傾聴法
11 7月14日 10章:健康心理介入2:健康診断ー健康指導モデル、ストレスドック、論理療法
12 7月21日 11章:健康心理介入評価:QOL、SF-36、主観的幸福感
13 7月28日 12章:健康心理学の将来:予防ー介入ー事後ケアモデル
14 8月 4日 終章:試験
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ということで、今回は第5回目、ヘルスプロモーションのヘルスベリーフモデルについて解説をおこないました。

5月31日が世界禁煙デーなので、それにちなんで「禁煙」という健康行動を獲得してもらうための健康増進活動を例に、健康信念モデルの説明をしました。

この資料はそのパワポイント全10枚のうちの6枚。

役に立ててください。

2009/05/27・記


Stern先生も橋を持ち上げました

2009-05-26 21:39:10 | Weblog
ミズーリー州セントルイス、ワシントン大学のジョン・A・スターン教授。

まばたき研究の第一人者で、人間工学分野における生理心理学的研究の権威であります。

御年80になんなんとするこの先生、未だに現役教授として大学内にラボをおもちです。

スタッフも雇い、すばらしい仕事を続けておられます。

なんとこの先生も、ミシシッピー川にかかるセントルイスの橋を下から支えている写真を撮って欲しいというので撮りました。

大学の私のG5マックの壁紙は実はこの写真です。

すてきな先生でしょ。

この先生と20年前に出会えたから、私は未だにまばたきの研究が続けられているのだとおもいます。

時は1989年10月。

サンフランシスコ経由でセントルイス-ニューオリンズの学会に出席。

このスターン先生からのお誘いがあって、シンポジウムで日本のまばたき研究を紹介したことにはじまるのです。

A selected review of eyeblink research in Japan.

なつかしいタイトルです。

シンポのタイトルは、「心理生理学と医学におけるまばたき」 Symposium "Eyeblinks in Psychophysiology and Medicine",

心理生理学会(Society for Psychop hysiological Research:SPR)の29回大会。

10月18日から22日まで開催というので、17日にサンフランシスコ空港をたってセントルイスに向かった直後に、サンフランシスコ大地震発生。ベイブリッジがおちる大被害。しばらく空港閉鎖。

思い出します。今年が20周年ですね。

シンポジウムでは、スライドの操作までやってくださるは、聞き取りづらい英語での質問を分かりやすく言い直してくださるは、とってもフレンドリー。

ドイツ出身のスターン先生。私に、自分の英語にドイツ語なまりはないかと尋ねて私の日本なまりの英語を見過ごしてくださいました。

そのスターン先生がこれだけおちゃめな方だと知るのは、21世紀に入ってからです。

いや、アメリカはすごい国だとつくづくおもった次第です。

2009/5/26記




2009年5月25日心理学概論「心のモデル」2

2009-05-26 09:43:15 | Weblog
新型インフルによる休校のため、2週間ぶりの授業となりました。

「心のモデル」というメタな話の続きでした。

まず、前回時間がなくて言い残した、フロイトの無意識についての考え方について追加をしました。

トラウマという言葉は元来、外傷の意味。それをフロイトが心の傷という意味で使い始めました。

なにが心の傷になるのか、そんな話から、新型インフルの感染者にもある、震災被災者や鉄道事故被害者にもあるといいましたね。

そして今回のモデルは、生物モデル。

動機づけモデルともいいますが、生きるために環境に適応する動物を心のモデルとするはなし。

動機(motivation)という概念は、長く行動理論の基礎としてとらえられています。

近年経済学者たちが、インセンティブという概念を動機と訳す向きもあるのですが、実はインセンティブは誘因と心理ではいいますね。少し注意しておきましょう。

動機は目標に向けて行動を駆り立てるのですが、なんらかのじゃまが入って目標にたどり着くとは限らない。

動機=欲求が不満足の状態となるとき、欲求不満と呼ぶのですが、誰だって、何時だって私たちは欲求不満ですよね。

完全に満足している人ってなかなかいないんじゃないでしょうか。そんな話をしました。

来週から勉強する3章「学習」でも、この動機づけモデルが出てきます。

教科書をよく下調べしておいてください。

授業ではパワーポイントをつかって、みなさんの思考の流れをリードします。

スクリーンに写ったものをすべてノートに写そうとするとたいへんです。

たいがいのスライド情報はこのblogで公開するので、ノートには自分で重要だとおもったことをメモするように慣れていってください。

最後のほうで、心を情報処理装置=コンピュータになぞらえる認知心理学のモデルを紹介しました。

時間があまりなかったので、理解が不十分な人もいたかもしれませんが、「感覚・知覚」と「記憶」を学ぶときにまた紹介しますので、とりあえず教科書2章3節を読んでおいてください。

では、来週は学習。3章を予習しておいてください!

2009/05/26・記



うさぎの彫刻

2009-05-25 07:41:04 | Weblog
art & scienceのリベラルアーツ教育で有名なセントルイス・ワシントン大学。

アメリカ合衆国は他民族・多言語国家。

相当革新的な東西海岸沿いの州もあれば、中南部のような保守的な州もある、いわば米国そのものが世界。

セントルイスといえば、そんな中部を流れるミズーリー川の起点のような州。

飛行機の発着も多く、シカゴよりは保守的といえるでしょうか。

セントルイスといえば、野球はカージナルス。

私たち生理心理学者の米国の父を1人あげるとすれば、ここセントルイスのワシントン大学にいらっしゃるJ.A.Stern先生。

4年ほどまえに伺ったとき、朝早く起きて校内を散歩していてみつけた素敵な彫刻。

うさぎ。

やせ細った、なにやら不満ありげなポーズ。

学部教育はart & scienceのリベラルアーツ。工芸分野が人気とか。

学生が作ったと言ってましたが、なかなかいいでしょ。

うちの大学にも環境・建築デザイン学科がありますが、まさに似た雰囲気の学科です。

だれか、このような素敵な「うさぎ」作ってくれませんか?

2009/05/25・記



セントルイスの橋を持ち上げる私

2009-05-24 19:48:25 | Weblog
旅にでてすることの3つめ、橋を持ち上げる写真の2枚め。

ミズーリー州のセントルイスに流れるミシシッピ川。

そこに架かるセントルイスの橋を私が持ち上げているようにみえますか?

わりとうまく撮れている部類だとおもいます。

遠くにある大きな橋と、近くの人間。もちあげる手の。

遠近法の原理で、大きな橋が遠くにある橋のママであることは誰も見ただけでわかるんですが、ひょっとして・・・とおもわせる視覚的錯誤を期待しています。

単なる遊び心ですが、このような写真を撮ることが気に入ったえらい先生がいます。

誰でしょう?

セントルイスのワシントン大学といえば、知る人ぞ知る。

そう、あの先生。実はこの写真、その先生が撮ってくださいました。

もちろん、私もその先生が橋を持ち上げている写真を撮りました。

メール添付で送って差し上げました。

まばたき研究の大御所、精神生理学と生理学的心理学との区別をPsychophysiology誌の第一巻に書いた先生。

正解者が出たら、このブログにその先生が橋を持ち上げている写真をアップしましょう。

2009/05/24・記



早稲田の禁煙

2009-05-23 23:52:59 | Weblog
早稲田大学で会議があり、少し早く着いたので学内を散歩しました。

一昔前なら、くわえタバコが当たり前だったのに、学舎内は歩きたばこ禁止の貼り紙に分別ゴミ箱。

戸山キャンパスだけなのかも知れませんが、随分の変わりようには感心。

物影に隠れて吸っているのは、職員か、外来者か。

ついでにマスク着用も調査しましたが、ほとんど0。

早稲田までの東西線内もひと車両に私ともう一人の関西からと見られる男性だけ。

東京の人は、インフルエンザは自分達には関係ないとみてるようでした。

090523記

新幹線ガラガラ

2009-05-23 14:41:38 | Weblog
のぞみに乗ったのですが、ごらんのようにガラガラ。

この車両に10人くらいは乗っているのでしょうか?

新型インフルエンザが広がったことが影響しているわけですね。

いま、京都から客が乗り込んできたけれど、数名。

席を離して座ればいいのに、二人席ばかりにチャージするのはいかがなものかな。

観光客が減るのも仕方ないかとおもいます。

指定席バラけチャージで感染抑止を歌えば、ビジネス客減少を少しは抑えることが可能ではないでしょうか。

エコの観点からも、もったいない限り。

090523記

足長の影

2009-05-23 09:25:36 | Weblog
旅に出てすることの3つめ。

1つめがトラム、2つめが吊り橋探し。

そして3つめですが、このような自分の写真を撮ること。

観光地では誰もが記念写真を撮るのですが、最近の携帯カメラ時代になると自分を映し込んで家族知り合いに写メールですよね。

私はそれもしますが、影をとることにも力を注ぎます。

その地の名物の建物に写る自分の小さな影は定番です。

できたら、早朝や夕焼けの日光が差し込む広いところで太陽を背に影を撮る。

利点が3つあります。

1つ 名勝だけをただ撮るより付加価値がある(他人にはじゃまでも自分には)

2つ 歩き回るので体調管理によい

3つ これが一番大切なんですが、自分の短い足が長~くみえる(錯覚ですが)

こうして私は何枚も自分の長~い足影を撮影する場と時を求めて旅にでるのです。

2009/05/23記

p.s.
この写真は確かリスボンだったとおもいます。



橋下でするポーズ

2009-05-23 08:59:54 | Weblog
大阪府の橋下知事に関する話ではありません。

旅に出ると私がすることの2つめ。1つめは鉄道を利用することでした。

2つめは、川に架かるその地で一番でかい橋(吊り橋)の下でこのような写真を撮ることなのです。

両手を挙げて、足を地にしっかとつけ、少し力んでみる。

右手と左手の感じをうまく作って、しかもカメラのファインダー上で吊り橋の下から橋をもちあげているようにみえるように工夫する。

1人ではなかなかこういう写真は撮れません。(とれる仕組みを取り入れたデジカメを私は期待したい!)

大概、だれかいっしょにいる人にお願いするのですが、これがなかなか難しい。

ためしに撮ってもらう方の写真を撮って、このようなアングルで・・・とお願いするわけです。

このようにしてトライはするのですが、完成作はなかなかありません。

この写真は、昨日アップした、ポルトガルのポルトの橋。上から見下ろした、トラムが走るあの橋。

橋下でもちあげているようなポーズにみえますか?ぼーっと見ている限り、ま、そうみてください。

実はこのような写真を撮ることを教えてくれたのは、精神科医で文筆家だった齋藤茂太先生。

ユーモアに長け、陽気に考え、楽しく生きようとする。

そのような自分を想像して、そうした状態になれる行動はすすんでする。

ユーモアのセンスを磨くことは、けっして難しことではありません。

他人からみたら少しばかげたようなことをコツコツと地味に長くやりつづけることこそ、その道なんですね。

私といっしょに橋下にいて、橋を見上げるところに移動したら「両手を挙げた姿」をとらされることを覚悟してください。

2009/05/23記


ポルトの川を渡す橋に路面電車

2009-05-22 19:21:09 | Weblog
私は鉄道おたくではないのですが、旅に出ると鉄道好きになるから不思議。

ポルトガルに行った2005年もそう。

リスボンでは3本のケーブルカーを求めて町中を歩き回りました。

そしてポルトでは、ワイン(ポルトワイン)工場見学のまえにケーブルで橋の高さまでのぼり、歩いてこの橋を渡り、川を見下ろしました。

これは公園だったとおもいますが、いい景色。

美しい車輌が目にこびりついています。

観光はがきにもないこの美しい映像、なかなかだと私はおもっています。

鳥インフルが蔓延していなければ、今年秋のベルリンでトラムか地下鉄には乗ってみたいものです。

2009/5/22記

カッパドキア

2009-05-22 09:41:05 | Weblog
世界遺産に登録されたトルコのカッパドキア。

3年前の8月末、ユネスコの下部組織国際心理生理学会のおりに訪ねました。

この学会は、世界平和を目標としている上部団体があるためか、平和維持に問題を抱えつつ改善途中の国や地域で開催される例が多いのです。

トルコといえば、まさにそうですよね。

キリスト教とイスラム教が共存といえば聞こえはいいのですが、どちらかが強いと片方は隠れという中で過ごしてきたようです。

1000年も前の地下都市もすごいのですが、この写真のような岩が地に立つ風情もまた異様。

この岩山に坑をあけて、密かにキリストをあがめていた人々がいたんですね。

去年はロシアで開催され、もちろん私も参加しました。

脳のオリンピックと称するこの学会。今から来年の開催が楽しみです。

来年秋の開催地は確か、ハンガリーでしたか。

いまから勉強しておこうとおもいます。

ちなみに今年はSPR総会がベルリンで開催されます。

エントリーはしたのですが、鳥インフル騒動次第では渡航できなくなるかもしれません。

海外に出ることって、自由になったこの時代ですが、インフル患者の履歴が紹介される報道を見るたび、出入国管理など、結構国が制限加えられることがあるんだなとおもう今日この頃です。

京都で小学生以外にも新型インフル患者が出ましたね。

もう国内に新型ウィルスははびこっているんですね。

2009/05/22記


新型インフル認知の温度差

2009-05-20 16:59:59 | Weblog
新型インフル患者は、午後になって238人と大台を超えてしまいました。

兵庫県、大阪府に次いで滋賀県からも患者が出ました。

こんどは立命館大学びわこ・くさつキャンパスの学生23歳で、15日から18日早朝まで神戸市の親類宅にいての発症。

18日午前は大学で受講していたというのですが、症状が出たので通院しタミフルで治療中とのこと。

JR東海道ラインで移動したのでしょう。

18日に滋賀に戻るときにそばにいた人、大学で近所に座っていた学生、関係した学生などが発症する可能性があります。

不思議に思っていたことなんですが、これだけ新型インフル患者が大阪府・兵庫県に拡大したのかということ。

またなぜ京都奈良で発症者が出ないのかということも不思議。

いずれにしても近畿一円で発症者が出るのは時間の問題。京都からもぼつぼつ・・・と娘と話をしています。

娘のメールによると、京都市内ではまだまだインフルの認知熱は低く、マスク着用率も低値なんだそうです。

同じ大阪府でも、大和川以南になぜかインフル患者が出ない。不思議です。

今日は堺市から和泉市のほうに出向いたのですが、確かにマスク着用率は低いです。

平気でクシャミするおばさんがいます。電車の中で。

大阪北では、電車でクシャミどころか咳しただけで隣の席の人は立ち去りますけどね。

温度差はこうして地域差としても存在しているんですね。

インフルエンザウィルスは、人々の間で移ります。

橋下知事の英断は、インフルの蔓延リスク管理の観点から、短期間に集中的に人人感染のチャンスを減らそうというもの。

なんでこんなときにわざわざインフルに感染しやすい場所に素で出て行くのでしょうね。

こうした認知の温度差が蔓延を促進するのです。

学生のみなさん、マスク着用、帰宅後手洗いはもちろん、この一週間は家から出ないように。

2009/05/20記