ミズーリー州セントルイス、ワシントン大学のジョン・A・スターン教授。
まばたき研究の第一人者で、人間工学分野における生理心理学的研究の権威であります。
御年80になんなんとするこの先生、未だに現役教授として大学内にラボをおもちです。
スタッフも雇い、すばらしい仕事を続けておられます。
なんとこの先生も、ミシシッピー川にかかるセントルイスの橋を下から支えている写真を撮って欲しいというので撮りました。
大学の私のG5マックの壁紙は実はこの写真です。
すてきな先生でしょ。
この先生と20年前に出会えたから、私は未だにまばたきの研究が続けられているのだとおもいます。
時は1989年10月。
サンフランシスコ経由でセントルイス-ニューオリンズの学会に出席。
このスターン先生からのお誘いがあって、シンポジウムで日本のまばたき研究を紹介したことにはじまるのです。
A selected review of eyeblink research in Japan.
なつかしいタイトルです。
シンポのタイトルは、「心理生理学と医学におけるまばたき」 Symposium "Eyeblinks in Psychophysiology and Medicine",
心理生理学会(Society for Psychop hysiological Research:SPR)の29回大会。
10月18日から22日まで開催というので、17日にサンフランシスコ空港をたってセントルイスに向かった直後に、サンフランシスコ大地震発生。ベイブリッジがおちる大被害。しばらく空港閉鎖。
思い出します。今年が20周年ですね。
シンポジウムでは、スライドの操作までやってくださるは、聞き取りづらい英語での質問を分かりやすく言い直してくださるは、とってもフレンドリー。
ドイツ出身のスターン先生。私に、自分の英語にドイツ語なまりはないかと尋ねて私の日本なまりの英語を見過ごしてくださいました。
そのスターン先生がこれだけおちゃめな方だと知るのは、21世紀に入ってからです。
いや、アメリカはすごい国だとつくづくおもった次第です。
2009/5/26記