サイコロジスト101

旧J&PホットラインSIG101opMr.髭が運営。
健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

心理学研究法の課題について

2010-10-31 13:30:01 | Weblog
10月25日の心理学研究法授業で課題を出しました。

1)身長、体重、足のサイズ(ほか自由に数項目などなど)を10名の人から聞き取る

2)エクセルファイルにする

3)散布図を作る

4)相関係数を計算する

という内容でした。

1)のデータとりは全員がトライしてください。これは全員です。


そしてエクセルを使って2)ができればさらによろしい。

これも多くの方はできましたね。



で、3)散布図と、4)相関係数がわからないという方が多いのではないでしょうか。

大学のPCに入っているエクセルを使って散布図作りをするには、

グラフウィザードを開いて、上から5つめにある「散布図」を選んでください。

データー範囲というところに、範囲指定すると散布図が描けます。


明日の授業では、全員が1-2までできていることを期待しています。

3&4までできていれば、その成果を提出してもらいます。

1もできていないなら、来週までにしてもらいます。

1までできていて、2以降がまだなら、エクセルに入力し、エクセルファイルを私のメールアドレスまで添付で送付してもらいます。

2までできていて、3-4まで進んでいない人にはエクセルファイルを私のメールアドレスまで添付で送付してもらいます。

学園祭で疲れた人も、がんばって明日の授業に臨んでください。

2010/10/31記


2010.10.29生理心理学6「生物リズム」

2010-10-30 16:36:07 | Weblog
2010.10.29開講の生理心理学でつかった資料です。

生物リズムにもいろいろあります。

ウルトラディアン、サーカディアン、そしてインフラディアン。

憂鬱になるのは秋口、今頃の季節ですよね。

季節による気分の変動なども、宇宙を生体内に取り込んだ生物時計の仕業かもしれません。

朝夕の気分の変化や、月に一度気分が変調することも関係していそうですね。

およそ一日のリズムについては、生理心理学の分野ではたくさんの研究がなされました。

先週話したレム睡眠は90分周期。

朝起きて晩に寝るといった規則正しい生活習慣は、身体の体温のリズムをも変えてくれます。

朝型の人、夜型の人っていますよね。

で、いい忘れたのですが、日本で朝型の人がジェット機でアメリカに旅をすると少し体調が狂います。

いわゆる時差ぼけ。

ジェットラグといいます。

日本での生活リズムのままジェット機でアメリカに行ってしまって発生するのでこういいます。

身体は日本で夜のつもりなのに、あちらでは同じ日の朝。

ね、たいへんでしょ。

こうしたジェットラグを防ぐには1週間くらい前から、現地のリズムに生活習慣を変えていくことが必要。

飛行機のパイロットやスチュワーデスさんばかりか、交代制勤務の仕事をしている看護師や警察官、ガードマン、管制官なども生体リズムの調整がたいへんです。

さ、あなたたち大学生もいずれ社会人。今から生活習慣を整え、どのような外的環境でも生物リズムによる障害を発生させないような工夫を考え始めましょう。

2010/10/30記


10月14日開催の地域学術交流サロン

2010-10-25 21:42:27 | Weblog
写真は10月14日(木)開催の地域学術交流サロンの模様です。

一部では、あかりプロジェクトの報告。

二部では、ワークショップ。キャンドルを手作りしました。また、ランプシェードを作りました。

作ったキャンドルはみなさんお土産に。

ランプシェードは、11月2日開催の今年度あかりプロジェクト2010に展示されることに。

なお当日の参加者は、総計46名。

一般13名、教職員16名、学生17名。

なおランプシェードの講評会では、学長賞、副学長賞(2件)、委員長賞が贈呈されました。

写真は、副学長賞の老人会金子会長喜びの表情です。

2010/10/25・記

10月のポイ捨てたばこ拾いキャンペーン成果

2010-10-25 21:35:35 | Weblog
健康支援センター主催10月のポイ捨てたばこ拾いキャンペーン。

10月4-8日に実施されものですが、現在大学庄屋学舎OHSホール前に写真のように掲載されています。

学園祭まであと何日という表記は現在では5日になっています。

11月の同様のキャンペーンは第二週に実施する予定にしています。

またこれにあわせて、喫煙学生・教職員への禁煙サポートも実施します。

お試し禁煙実験も希望があれば実施します。

学園祭中も学舎内禁煙のポリシーを楽しく伝えていければと思います。

2010/10/25・記

心理学研究法4相関関係の研究

2010-10-25 21:18:17 | Weblog
2010年10月25日開講の心理学研究法でつかった資料です。

先週開講授業で実施したみなさんのストレステストの結果から学びました。

ストレッサ得点とストレス反応得点の関係をみる方法として、

(1)それぞれの平均値と標準偏差の計算

(2)散布図の作成

(3)相関係数の計算

の3ステップのお話をしました。

相関係数rは、-1から+1までの間の数値をとるのですが、みなさんのストレッサとストレス反応の得点間の相関係数は0.5778。

正の相関はあったといえますが、相関が強いかどうかは微妙なところ。

相関係数rの自乗は2つの変数の共通部分を示します。

ストレッサとストレス反応のrの自乗は0.333。

33.3%。

したがってストレッサとストレス反応との共通要素は1/3。

2/3はそれぞれ独自の要素ということになりますか。

こうした関係から、ストレッサが原因となり、ストレス反応が結果といったように、因果関係がありとはたして言い切れるかが問題となります。

いずれにしても、正の相関関係は認められました。

昨年度の結果。来年度の結果。日本中のその他の大学1回生での結果などを集めて、ストレッサとストレス反応の相関係数を検討していくといいのでしょうね。

ちなみに今回計算した相関係数は、Pearsonの積率相関係数です。

統計の本や、Web情報から、計算のしかたを勉強しておいてください。

来週は、集団の心理をしらべる研究法について学びます。

2010/10/25・記

生理心理学5:睡眠

2010-10-23 04:02:03 | Weblog
2010年10月22日開講の生理心理学でつかった資料です。

今日は睡眠についてお話ししました。

睡眠ポリグラムとは、脳波、顎の筋電図、それに眼電図(眼球運動測定)を測定記録し、睡眠段階の判定を行うための多チャンネル生体反応記録図のことです。

睡眠ポリグラフを記録しながら被験者に眠ってもらうと、覚醒から睡眠段階1~4と順に眠りが深くなり、およそ90分で急速眼球運動をともなうレム睡眠に移行する様子が観察できます。

それぞれの特徴は、資料参照。

大切なことは、レム睡眠とノンレム睡眠の特徴比較から、なぜレムが必要かを考察すること。

そして、覚醒状態の変化について考えること。睡眠より低い覚醒水準を示す状態である昏睡から死に至るプロセスで私達の意識はいかに変動し、記憶はどう作動しているのかを考えましょう。

今日の授業では言い忘れたのですが、眠ると眠る前の意識と翌朝覚醒してからの意識の連続性はいかに保たれているのかということ。睡眠は脳の休息なのでしょうが、その間、意識の連続性はいかに保たれているのでしょうね。

お酒をたくさん飲んだあと、千鳥足で帰宅し風呂に入ったら急に眠くなって寝入ってしまいます。すると、あろうことか、お酒を飲んでからの記憶がすっかり消えてしまっていることがあります。酩酊状態というのですが、たいへん気色悪い体験です。覚醒を保って行動しているにもかかわらず、その間の意識がとんでしまっているので。

よく似た覚醒変性状態として、催眠があります。意識が他者によってコントロールされ、暗示をかけられたように覚醒後、行動がコントロールされているというもの。

向精神薬や覚醒剤などの薬物によっても意識変性状態が体験できます。

睡眠って、まだまだ不可思議なことの多い現象です。

生理心理学を学ぶ学生は、睡眠をどのようにとらえていますか?

脳の休憩状態なのか、脳が薬物によって支配されているだけなのでしょうか?

睡眠中の意識=夢は脳の暴走なのでしょうか、それとも行動の準備状態なのでしょうか?

夢中遊行や睡眠発作、金縛りなどの睡眠異常現象についても勉強しましたね。

来週は睡眠と覚醒の周期性変化=リズムについて学びます。

2010/10/23・記









10月19日開講FA演習

2010-10-21 01:32:07 | Weblog
10月19日開講のFA演習では、名刺を作りました。

A4の紙に、手書きで、名刺をつくってもらったわけです。

スキャナに読み取り、ついさきほど一人に一枚づつですが名刺サイズの紙に印刷しました。

来週のFA演習のときに完成品をわたしましょう。楽しみに。


名刺(name card)とは、名前(氏名)だけでなく、所属や職位、連絡先の住所や電話番号、メールアドレスなどを1枚の紙切れに印刷したもの。

社会人の必須アイテムです。

目的は、自分が誰かを示すためで、名刺はアイデンティテイカードです。

自分をアッピールするために必要です。

自分を正しく、よりよく知ってもらうために必要です。

名刺があれば、自分のことを氏名とともに正しく認識してもらえます。

名刺があれば、自分の存在を強くアッピールできます。

また、名刺の交換は社会人の基本です。訪問したときに、自己紹介とともに名刺を手渡し、相手の名刺を頂く仕草から、人柄やマナーの良さまで伝えることができます。

手書きの名刺なので、印刷された名刺ほどきれいではありませんが、これを元にパソコンをつかって自作してみてください。

2010/10/21・記

10月18日開講心理学研究法ストレス調査

2010-10-21 01:25:52 | Weblog
10月18日開講の心理学研究法では、ストレス調査を行いました。

ストレスの原因(ストレッサ)の多少が、ストレスの結果あらわれるストレス反応にどう影響しているかを出席者84名について図示しました。

添付の写真は、ストレッサの点数の多少(9/10)とストレス反応の点数の多少(29/30)とで4分割した散布図。

おおまかな原因と結果の関係を示す工夫です。

これらの数値をエクセルに入力し、相関係数の計算をおこないます。

ストレッサの点数からストレス反応の点数を予測する回帰分析もおこないます。

来週の授業でその結果を報告しますので楽しみにしておいてください。

2010/10/21・記

PGS110:芹沢隆子先生講演「ダイバージナルセラピー」

2010-10-16 10:30:21 | Weblog
PGS-110は先週土曜日、2010年10月10日1時から開催しました。

ダイバージョナルセラピーというケアの考え方があります。

オーストラリアやニュージーランドではごく当たり前だという、ヒューマンケアの考え方。

10年ほど前に、日本でも協会を設立し、普及活動をされてきたのが芹澤隆子先生。

ぜひ、というので今回のPGSにお招きし、講演をお願いしました。

いつものように、研究会最初は自己紹介。

今回はゼミ生院生も参加し、オーストラリアのヒューマンケア学を学ぼうと熱心そのもの。

1時からなんと5時まで楽しく講演、そして実習もしていただきました。

来年7月に開催される日本ヒューマンケア心理学会(会長:大阪市立大学医学部看護学科石井京子先生)でも教育講演をしていただくことになっています。

本学大学院は人間科学研究科。ヒューマンサービスを専門とする人々が、健康心理学、精神保健学、社会福祉学、居住環境学という4つの視点を学び、現場でのヒューマンサービスをよりよいものにしようというのがポリシー。

まさに、このダイバージナルセラピーの考え方は親和性高いとおもいました。

マズローの動機づけ階層モデルにしたがって、ケアを考えたとき、最後・最高・頂上の動機づけは何かと尋ねられました。なんだとおもいますか?

なんと、I am Me の心境だというのです。

自分にとって一番自分らしいことこそ、ヒューマンケアの目標だというわけ。

写真は音楽を使ったワークを学生の奏でるギターと手拍子で楽しんでいるとことです。

2010/10/16・記


生理心理学4:脳波の話をしました

2010-10-16 10:07:21 | Weblog
2010年10月15日開講の生理心理学で使った資料です。

アップロードが一日遅れたことをお詫びします。

脳波は生理心理学の研究者にとっては思い入れの強い生体反応。

単に生体反応といっても、脳=中枢神経から出てくる電気現象ですから、やっぱり脳の活動を表しているとおもいやすいですよね。

ハンス・ベルガーが脳波を発見した話をしました。

電気工作の好きなお医者様で、自分でラジオにつかう真空管やトランス、コンデンサーなどを半田付けして脳波計を作ってしまったわけです。

現物がどのようなものであったかはわかりませんが、おそらく、ネジ式のドラムの表面にすすをつけたものを、電磁稼働針で擦って記録したのでしょう。

真空管いくつ使ったかわかりませんが、脳波は数μV(マイクロボルト)のものですから、100万倍に増幅する技術が必要だったわけで、すばらしい才能の人だったのでしょう。

脳波のうち平常時によく出現するα(アルファー)波は周波数8-13Hz、振幅20-50μVでリズミックに継続するのが特徴。

目を閉じてさえいれば、後頭部からの脳波記録には、100人中99人で必ず確認できる正常脳波です。

目を開けるとα波が消失ないし振幅が減少するので、αブロッキングと呼ばれています。

今回の授業ではこのαブロッキングを大切な脳波現象として覚えておいてください。

覚醒時のαが、うとうとするとθとなり、眠りが深くなるとδへと変化します。逆に覚醒度が増すとβになります。

こうした周波数による脳波の名称の違いと心的状態とをまとめて覚えておくといいですよ。

さらに、単純な計算作業のような精神作業に集中していると前頭正中線上から6-7Hzのθ波が出現することがあります。これを、Fmθ(エフエムシータ)と呼びます。

日本人が発見したこの脳波については、別の機会にお話できればとおもいます。

今回は、小学校一年生の男児のテレビゲームに熱中している最中の脳波記録から、大量のFmθが出現した例を示しました。

また、大学オーケストラ部の学生に楽譜をわたして練習してもらい、実験室内でバイオリン演奏している最中の脳波記録からもFmθが出現した例を示しています。

どのパートで出現しやすいかなどを分析したのですが、少し難し技術がいるところとか、ここちよい音色のパートで出現しやすいようでした。

Fmθを発見した石原務先生はまだご健在です。可能なら、授業にお招きして、Fmθ発見の経緯などをお話いただきましょうか。

賛成のかたが多ければ、そうしたいとおもいます。

来週からは、睡眠ー覚醒リズムの話です。


2010/10/16・記

関西テレビ:スーパーニュースアンカーに出ます

2010-10-12 21:46:08 | Weblog
今日は朝からテレビクルー3名がおみえになって、取材をうけました。

そのあと、FAゼミの学生さんもカメラにおさまっていました。

以下、テレビの内容です。


1 番組名 「スーパーニュースアンカー」

2 TV局 関西テレビ

3 放送日 2010年10月14日木曜日午後4時53分-7時(時間帯6時頃とのこと)

4 出演者 アンカーマン  山本浩之
      キャスター   村西利恵
      コメンテーター 宮崎哲弥、金村義明ほか

5 出演部分のテーマ 
  山田教授に聞く!「今どきのアイドル、人気の秘密!」

 取材された内容は、人気アイドルグループAKB48の人気の秘密を、会見時のまばたきによって分析しようというもの。

 今のアイドルは、昔のスターと違って、「普通の人」の位置づけですが、会見時のまばたきでどんなことが言えるかが鍵です。


以上。

2010/10/12記

101010ーUPM23症例検討会は癌患者さんA

2010-10-10 22:28:52 | Weblog
UPMは、いろいろな医療心理系学会が集まった組織です。

毎回大会では、症例を呈示し、複数の学会代表がコメントするという面白い企画があります。

今回の症例は、がん患者さんのAさん。

母親を看取り、妻に先立たれ、しかも自分も癌に冒されるという患者さん。

半年の命と宣告した血液内科の医者を離れ、司会役を務めるドクターのもので6年生存を果たし、しかも元気という74歳の男性が症例です。

途中で84歳の自分でも癌を抱える医師のコメントも挿入される展開。

健康心理学会からは大木桃代先生がコメンテーターとして発言をなさっていました。

そのほか、行動療法学会、カウンセリング学会、交流分析学会からの代表もコメンテーターに。

「無理して闘病などしない、あるがまま、生かされている」がキーワードのような展開。

医師を信頼し、病気のことは医師に任せることの大切さもキーワード。

自分の意思で、自分の生活をコントロールすることが生きる力という印象も。

たいへん勉強になったUPMでした。

今後の医療分野で働く心理の人たちはぜひこのような機会を得ておく必要があるでしょうね。

実存療法学会が主催した今回のUPM。

学会の特色が色濃く出たいい集いとなりました。


2010/10/10・記




UPM開催:ポスター前で呼吸法

2010-10-10 22:20:07 | Weblog
101010、心理医療諸学会連合(UPM)の第23回大会が東京麹町の都市センターホテルで開催されました。

私はストレスマネジメント学会代表として参加してきました。

大判ポスターを作り、ストレスマネジメント学会のアピールなどさせていただきました。

UPMは、本学会をはじめ、心身医学会、行動療法学会、行動医学会、自律訓練学会、ストレス学会などのほか、女性心身医学会や内観療法学会、健康心理学会などで構成されています。

心理の国家資格問題を前に、患者さまのそばにいてメンタルな支援をする学会関係者ばかり。

ポスターの前で理事会が開催されたあと、このように、中国気功の講習会も開催されていました。

来年は東京近辺での開催が予定されています。

2010/10/10・記

p.s.
ストレスマネジメント学会のポスターが写真の背景に写っています。わかりますか?





生理心理学3:脳の話2「二つの脳」

2010-10-08 22:05:58 | Weblog

本日開講の生理心理学で使った資料です。

いま話題のノーベル賞。

1981年の生理学・医学賞を受賞したスペリーらの研究がテーマでした。

左脳と右脳の違い、わかってもらえましたか?

利き手、利き足、利き目なども大脳両半球の機能差(ラテラリティ)と関係するのでしょうか?

そんな話をしましたね。

よく勉強しておいてください。

2010/10/8記



心理学研究法

2010-10-04 18:47:39 | Weblog
2010年10月4日開講の心理学研究法で使った資料です。

先週の授業時の課題で、5つのアプローチのうちどれが希望かを聞きましたよね。

その結果、多くの方が医療・臨床的アプローチを選びました。

今回はそういう人たちへの研究法でした。

医療・臨床分野ではたらく心理士の研究法。

資料を打ち出し、切り抜いてノートに張って整理しておいてください。

来週は体育の日で授業はありませんが、再来週からは今日の話でも出てきた調査法の基礎。

楽しみに。


2010/10/4記