サイコロジスト101

旧J&PホットラインSIG101opMr.髭が運営。
健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

医療のヘルスプロモーションスタート

2009-09-29 10:34:15 | Weblog
本学3年次対象科目「医療のヘルスプロモーション」がスタートしました。

今年度から3年次後期開講となったので、少しやり方や内容について修正をと考えました。

昨日の第一回めは、履修登録している学生さんとの顔合わせ。

そして、テキストを使うかどうか、どのような流で授業をするか、評価はどんなのがいいか、などを対話形式で行いましたね。

人数が20-30人と中規模なので、いろんな形式が許されます。

改革初年度として、この授業を意義あるものにしあげていきたいとおもいます。

テキスト使うとしたら、「医療の行動科学2巻:カレントトピックス」がやっぱり最適ですね。

医療心理士になる人のために・・・は少し限定されるでしょうね。

いずれも私が関係している書籍なので、いつでも必要部数入手できます。

必要な人には(昨日聞きましたが)手渡しします。

昨日の授業が終わってから、みなさんに書いていただいた文面を精読。

じっくり考えて、添付のようなシラバス最新版を作りました。

全部で15回。

毎回、テーマが決められています。

また、毎回、事前に調べておいていただきたいキーワードを提示しておきました。

これらに加え、毎回、「早期発見、早期治療できる病気」というコーナーを設けました。

とりあえず一回目は私がすべて講義として情報提供します。

そして、とりあえず試験をします(毎回、授業終わる前10分)。

内容は、その日のテーマ、キーワード、コーナーに関するもの。

ひょっとしたら、キーワードは事前に皆さんに下調べしてもらうので、発表形式にするかもしれません。

コーナーについても、毎回皆さんが調べてきたものをプレゼンしてもらうようにするかもしれません。

いずれにしても、わくわくするような、少し緊張感があるような、そういった月5にしましょう。

評価は、毎回おこなうチョップテストと最終回のまとめテストの合算で行います。

とりあえず、これでいきたいとおもいます。

では、医療分野で利用できるヘルスプロモーションの担当者になれるようなノート作りを目的としてGOしましょう。

2009/09/29・記



心理学研究法(1)

2009-09-28 14:54:20 | Weblog
心理学研究法が今日スタート。

第一回目の今日は、イントロを抜かしてさっそく中身のイントロ。

いろいろなアプローチがありますよというお話でした。

哲学の中に入っていた心理学。

もちろん、思索中心の文献読んで考えて認識論を語るスタイルがコア。

小説を書きたい人が学ぶ心理学も、基本はこのあたりか。

そして科学的心理学。私たちが学んできた、行動科学としての心理学。

実験を重んじ、データに基づいて仮説をたてる帰納法的アプローチをとるか、理論や仮説から演繹法をとって本質に迫るかという最もメージャーでオーソドックスな方法。

3番目が臨床的アプローチ。経験重視で直感型の働きかけをするもので、学生や一般のかたが心理学といえばこれだとおもっているもの。

そして、社会へ向かって役立つ実践方応用重視のフィールドアプローチ。調査の要は研究法。きっちり教えさせていただきます。

さいごに工学的なアプローチで、コンピュータを使ったシミュレーションアプローチでしょうか。

こうしたさまざまなアプローチが許されています。

さて、1年次生のみなさんは、どのアプローチに最も興味をもちますか?

すでに決まった人がいたら、それをさらに勉学によって深めましょう。

まだ決まっていない人は、4ヶ月あまりの受講期間で1つ2つに絞っていきましょう。

ちなみに私は大学1回生のときは行動主義に憧れ、動物の生理心理実験にとても興味をもっていました。卒論研究を教授から言い渡されたときから、人間の瞳孔反射の条件づけ実験をすることに集中して勉強を始めました。

実験室的アプローチですね。Psychological Bulletinというレビュー雑誌から研究史をまとめたものをみつけ、共同研究者の同期生の女性と指導にあたっていただいたH医大の助手の先生とで2ヶ月かけて輪読&翻訳したのが研究らしい研究の第一歩。

そのあと、機械の操作を学び、データ処理を学び、電気回路作りを覚え、実験装置を作り、実験プログラムを作って修士論文の研究へと羽ばたくのでした・・・ああ懐かしい。

大学1年次生だったら、とにかくいろんなアプローチがあることを知ったうえで、どれがいちばん自分の興味の的かを考えていくのがいいでしょうね。

今日はそうした意向も出席カードに書いてもらいましたね。

では、来週・・・・


2009/9/28・記




生理心理学1:目次&イントロ

2009-09-25 18:09:31 | Weblog
今日2009年9月25日金曜日から、本務校で「生理心理学」の授業がスタートしました。

60名ほどの受講生がいましたね。ほとんどが2年次生。

楽しく心と身体の科学を学びましょう。

で、今日は目次を呈示しました。

後期のカレンダーでは、金曜日がめっぽう多くてフルに授業したら17回にもなります。

10月23日はベルリン出張中のため休講させてもらいます。

また1月15日はセンター試験前日ということで休講。

それでも1月28日までで15回授業ができます。

今日は脳に関する基礎知識をテストしましたね。

3問中全問正解者はわずか3名ほどでしたか。

授業イントロとしてはこうした脳についての最新の話題も二三お話ししましたね。

みなさん、常に世の中の常識といわれている問題には疑問をもちましょう。

脳科学はまさに日進月歩。

昨日までの常識が、今日・明日のうちに非常識に変わることさえ。

コペルニクス的転換を余儀なくされる場合だってあります。

ま、心理学との接点で、こだわりの研究をしているのが生理心理学。

生理学的心理学と精神生理学とを合わせたものが生理心理学です。

J.A.Stern先生による生理学的心理学と精神生理学の区別を紹介しました。

合同研究室入って左側の本棚に、Psychophysiologyという製本済み雑誌(赤い表紙)が並んでいます。

この雑誌の第一巻一号をさがしてください。Stern先生の定義が掲載された頁をみつけたらokです。

2009/9/25・記



彼岸花

2009-09-24 01:56:26 | Weblog
彼岸の中日、教徒のお寺で彼岸供養。

墓参りを終えて寺内を歩くとほうぼうに彼岸花。

強烈な赤・朱色の花ですね。

根っこは決して口にしてはいけない、食べてはいけないんだとか。

美しいものには棘があり、根には毒がある例え。

別名というか、本名は曼珠沙華。

「まんじゅしゃげ」が正しい発音ですが、山口百恵の歌では「まんじゅしゃか」と発音していました。



彼岸花 たんぼの縁で いばり顔 (髭)



2009/09/24・記


のぞみ車内で無線LAN成功

2009-09-21 15:07:40 | Weblog
今日から牛久へ、義母の一周忌法要で上京。

というので、MacBook Air持参でのぞみに乗車。

せっかくだからというので、近所のファミマでBBモバイルポイント接続のための2週間使い放題1000円ID&PWをゲット。

悪銭苦闘の末、名古屋を過ぎたあたりで接続に成功しました。

プリペイド有効化処理が、私のケータイではできず、今朝になって娘の携帯で実施。

のぞみに乗り込んでからは、設定すべきことの段取りがわからず、ああでもないこうでもない。

もう、あきらめかけたところで成功!!

無事、最初につながったこのGOOブログ画面入りのぞみ車内風景写真をアップロードしておきます。

院生諸君、今日はs-IgA分析ですね。ごくろうさま。

もう、何が何でも明日にはデータを送ってきてください!!

牛久の自宅だろうと、新幹線の駅だろうと、マクドでだろうと、どこででも読めますので。

では。


2009/09/21・15:12・記

フィリピン看護師候補メンタルヘルス研修2:バースデーチェーン

2009-09-20 13:07:31 | Weblog
9月16日に実施したフィリピン人看護師候補対象へのメンタルヘルス研修、アクティべーションプログラムの最初はバースデーチェーンにしました。

いつものようにはじめたのですが、少しいつもとは違った動きが。

もっとも50名を超える参加者であったので、大きな動きが期待されました。

で、何がいつもと違ったかというと、何名かの人が仕切りはじめたこと。

個々のノンバーバルコミュニケーションによる誕生月日把握を期待していたのですが、20の扉風に、グループ全体が半分になり、また半分になりといった具合に。

なるほど、統率がとれているわ・・・と少し感激。

音楽が鳴り終わるまでにバースデー・チェーンができあがりました。

マイクをまわして、1月1日から1人1人順番に、誕生月日を日本語で言ってもらいました。

なんとか全員ミスなく並んでいることを確認し、万歳してこのプログラムを終えました。

2009/09/20・記


フィリピン看護師候補メンタルヘルス研修2:ペアリラクセーション

2009-09-20 13:03:00 | Weblog
9月16日、フィリピン人看護師候補への研修で、今回初めておこなったのがペアリラクセーション。

2人づつペアとなって、肩に手をおき、腹式呼吸をしてもらいながら肩の移動がないことを確認してもらうことから、肩挙げによる筋緊張を補助しあったり。

身体に触れあって何かを共同でなすというとても大切なことを、このようなプログラムでは実現できました。

どことなく距離感があった看護師候補同士でしたが、身体を触れあうことで少しは近しく感じるようになれたのではないでしょうか。

このあとは定番のリラクセーション。脈拍数は大きく減少し、リラックス効果を実感してもらえたようです。

2009/09/20・記

フィリピン看護師候補メンタルヘルス研修2:数字でポン

2009-09-20 12:55:58 | Weblog
9月16日水曜日。

午後1時半から、フィリピン看護師候補のかたがたへのメンタルヘルス研修の二回目を実施しました。

5月に来日。

6月初旬のストレスドックから2か月が過ぎた8月初旬に2度目のストレスドックを実施した結果をまず報告しました。

そのなかで、研修3ヶ月が経過する中で経験してきたストレッサが増加の一途であることを全員確認。

ストレス反応も前回より増えていますが,原因が増えているのだから当然のことだとこれまた確認。

よりよい対処法に気づいて実施することが大切だと説明し、安心してもらえるようにお話しました。

そして、リラクセーションとアクティベーションの実技に時間をかけ、しかもその体への影響を脈拍と気分尺度を撮ることで確認しました。

この写真は、アクティべーションプログラムの1つ、「数字でポン」ではしゃぎまわっている様子。

みなさん、総じて身体を動かすこうしたプログラムにはとても活発・快活に参加されていました。

2009/09/20・記

イスタンブールの洪水

2009-09-14 20:36:10 | Weblog
心配なことがひとつ。

ニュースでみたのですが、トルコのイスタンブールが大洪水。

2年ほどまえに行ったことがあるので、知っている町並みや寺院がいまどうなっているのか心配。

大雨や竜巻、山火事に地震と、このところ転変地変が多い。

原因は何か?考えると、すぐに「エルニーニョ」だとか「CO2」、「エコ」だの「25%減」の言葉が浮かびます。

なんとか復帰してほしいイスタンブール。

で、なぜ転変地変のニュースを聞くたびに、原因を探り、しかも自分たち人間が原因であるという観念が浮かぶのでしょう。

実はこれ、人間の「事故」や「災害」に対する基本姿勢なんですね。

くつのひもがすぐほどける、という人がいます。

そんなにしょっちゅう靴ひもがほどけるわけがないのですが、そう言う人がいます。

こうした人のちょっとした行動の背景に、事故や災害への自動思考という脳の果たす安全弁としての役割がみえてきます。

NHKの教育テレビ製作会社のかたかとさっき電話でこんな話をしていました。

靴ひもがほどける現象から、いったいどんな心理学的考察が生まれるでしょう。

明日、もう少しつっこんだ話をする予定です。

2009/9/14・山田冨美雄

LOVE naoe's kabuto

2009-09-11 10:39:23 | Weblog
愛の前立(まえだて)

ご存じ直江兼続の兜の前についている愛のマーク。いいですね。

私のモットーは、愛とモラール。

まさに、愛をもって士気を高めるの意味です。

先日、新宿で院生たちと入ったお店で撮影。

Webで探すと、愛の前立て画像がたくさん出てきますが、自前の写真。

とても気に入ってます。

2009/09/11・記

p.s.
今日は9.11ニューヨーク世界貿易センタービルテロから8年目の日。

愛とは真逆の行為=テロ。愛の前立てでなくしたいですね。



OHS&桜美林合同コンパ

2009-09-09 01:43:10 | Weblog
健康心理学会22回大会初日の夜、ちょっとしたできごとが。

大阪人間科学大学で健康心理学を専攻する院生たちと、桜美林大学大学院の健康心理学専攻生たちとが合同コンパを開催しました。

もちろん教員(私、石川、長田)も、懇親会を早々に切り上げて参加しました。

私が桜美林の集中講義をさせていただいていることもあって、合同開催となった次第ですが、なかなか意気揚々。

東西2大学間で健康心理学の実践研究を共同でという下地作りとなりました。

早稲田大の竹中先生、近畿医療福祉大の堤先生も飛び入り参加。

いや、健康心理学の未来は明るい!!


2009/09/09・記





もう一つのシンポ

2009-09-09 01:31:25 | Weblog
第22回健康心理学会大会2日目の9月8日、午前10時からは大会運営準備委員会企画のシンポが開催されました。

テーマは健康心理学における介入・実践・教育プログラム。

たいそうなテーマなんですが、要は、禁煙・ストレス、メタボ、いじめなどの現代的健康関連問題への具体的実践的アプローチの紹介となりました。

山田冨美雄「禁煙支援のためのストレスマネジメント教育プログラム」

今田純雄 「食行動と生活習慣改善:過食性肥満に焦点をあてて」

竹中晃二 「健康行動変容ー生活習慣病予防における実践健康心理学研究の勧めー」

安藤美華代 「青少年の情緒的および行動上の問題を予防する心理教育的プログラム”サクセスフル・セルフ”

とそれぞれ20分で話するようにと事前に取り決めしていたのですが、私が2分ほどオーバーしたのを皮切りに、それぞれ5分から10分程度オーバー。

4つのとりくみ、それぞれが1つのシンポになるべきテーマなだけに、少々食傷気味のシンポとなりました。

私はなぜかこのシンポで疲れ果てました。

健康心理学は実践科学であり、健康作りのための具体の実践プログラムの開発と評価こそが正当な評価を受ける研究なんだと実感した次第です。

では。

2009/09/09・記

健心22会員企画シンポ「健康心理士は外国人医療職者のメンタルヘルス向上に何ができるか」

2009-09-09 01:14:28 | Weblog
第22回日本健康心理学会は、2009年9月7/8両日にわたって早稲田大学国際会議場にて開催されました。

主催校となった玉川大学のみなさん、ご苦労様でした。

私は前日の理事会から参加しておりましたが、健康心理学会は社団法人化されることになりました。

また、健康心理学を学ぶ学生を育てている大学間の連絡協議会を作ることにしました。

声かけ人としては、私が事務局となり、大阪人間科学大学健康心理学科、桜美林大学大学院健康心理学コース、文化女子大学応用健康心理学科などを中心に全国展開する予定。

今後密なる連絡をとりあって、合同でコアカリキュラムを考えたり、共同で大がかりなコホート調査をおこなったり、施設利用の共有化を行ったりしてはという案が出ました。

ぜひ前向きに考えていきたいところです。

初日12:45からは、私と桜美林の石川利江先生企画の会員企画シンポ「健康心理士は外国人医療職者のメンタルヘルス向上に何ができるか」が開催されました。

この写真は、同シンポの討論を行っている場面。

話題提供 
 山田冨美雄(大阪人間科学大学)
  インドネシア・フィリピンナース候補を対象としたメンタルヘルス介入事業
      ・
 石川利江(桜美林大学)
  インドネシア・フィリピン看護師・介護士候補生に対するメンタルヘルス支援の試み:東京・横浜について

指定討論
 竹中晃二(早稲田大学)
  外国人医療保健指導者を対象とした健康心理学的支援の研修
       ・
 田中共子(岡山大学)
  異文化滞在者の健康教育に「文化」の要素をどう組み込むか
  ---適応支援の心理教育モデルからの示唆---

とそれぞれ20分の限られた時間で身のある討論を行いました。

この様子は近々ヘルスサイコロジスト用原稿としてまとめます。

参加者は50名ほどだったでしょうか。インドネシア、フィリピンから看護師・介護士候補として日本の病院で勤めるためにやってきた方々のメンタルヘルスの維持向上は、健康心理士の得意とする仕事だと宣言させていただきました。

また、

1 外国人看護師候補にとって、日本の介護士・看護師国家試験問題は相当難しい

2 一般的な医療現場のストレス、早期離職問題について

3 一般的な異文化ストレス、過労、過労死、過労自殺等メンタルヘルスについて

4 海外との摩擦、今後の外交関係への影響について

5 健康心理士の職能・専門性として捉えたい

などの問題について意見交換がなされました。

いや、深い問題です。

2009/09/09・記

8月28日午前9時半WS開始

2009-09-03 22:12:43 | Weblog
日本心理学会最終日の28日。午前9時半開始のワークショップスタート直後。

すでに多くの参加者が集まっています。

すばらしい。これが日本心理学会のいいところですね。

私がスクリーンに写しているパワーポイントに注目してください。

実は、私の影が大きく画面の2/3を占めています。

日本心理学会のまばたき研究会と、昨年スタートした笑いの心理学ワークショップのジョイントワークショップであることを説明しているところです。

去年のワークショップの記録をお見せしました。

もちろん,瞬目行動の研究ワークショップの歴史も紹介しているところです。

その概要は、後日オープンにさせていただきます。


2009・9・3/記