サイコロジスト101

旧J&PホットラインSIG101opMr.髭が運営。
健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

世界禁煙デー

2010-05-31 18:37:17 | Weblog
いよいよ今日が、世界禁煙デー。

私たちも2007年4月以来、いろんなことをしてきました。

添付の写真は、少しおちゃらけですが、大学内、大学近辺の道路、C棟キャンパス、駐輪場という広い領域でおこなった、ぽいすてタバコ拾いキャンペーンの成果。

月曜日からはじめて、金曜日までの5日間つづけると、大概ポイ捨てタバコの本数は日を追うごとに減少します。

こうした毎日の経過を、大学OHSホール前の掲示用白版にはりつづけています。

2007年-2008年は継続的に実施しました。

2009年は残念ながら、学内の禁煙ワーキンググループが形成されず、後半だけの実施となりました。

そして今年2010年は、毎月実施することに。

来週また一週間、ポイ捨てタバコ拾いを実施します。

手伝ってくれる学生さんも増えてきました。

みんなで昼休みのポイ捨てタバコ拾いがんばりましょう。

2010/5/31・山田冨美雄


驚きの先制1点

2010-05-31 00:14:32 | Weblog
イングランドとの一戦みました。

驚きましたね。

前半開始早々(7分)ゴールしたのでびっくり。

闘莉王の右足、すごかった。

けっこく狭い空間だったとおもうのですが、ゴール一直線でしたね。

オウンゴールで2点の逆転負けは残念でしたが、イングランドは本気だったのでしょうかね。

いまごろ、反省会やっているのはイングランドかも。

岡田監督大喜びか、オウンゴールで怒り狂っているか・・・

この経験を、ワールドカップ本番でぜひ活かしてほしいものです。

2010/05/31・記

2010年5月31日開講心理学概論3章学習2の資料

2010-05-30 23:39:44 | Weblog
2010年5月31日開講の心理学概論、第3章学習2で使う資料です。

動機づけループのところでつかった図版が1枚目にありますね。

道具的条件づけのお話です。

ソーンダイクの問題箱の実験から話をはじめます。

試行錯誤をするうちに、問題解決をしてしまう猫の実験からソーンダイクは道具的条件づけを発見しました。

食欲(動機)が高い状況の猫を、問題箱につめこみます。

はたして猫は見事仕掛けを潜り抜けて箱の外の餌を手に入れることができるでしょうか。

立ち上がり、前足でもって、天井からつるされている紐を下に引っ張りさえすれば扉は開くという仕掛け。

いろんなことをするうちに、たまたま紐をひっぱり餌にありつける経験を何度かするうち、猫は箱に入るやすぐに立ち上がり紐をひっぱり餌にありつく。

これが試行錯誤。trial and error学習ともいわれます。

この学習は、紐をひくという行動によって、食欲を低減させたという、よい結果が正しい行動を頻発させるという「効果の法則(Law of effect)」によるといわれます。

スキナーの作った箱(スキナー箱)の中にラットも同様。

空腹ラットはスキナー箱の中でいろいろな行動(オペラント行動)をとりますが、バーを押すというただ一つの行動だけが、餌を手に入れる手段。

なん度かラットは

バー押し => 餌 

の経験を経て、スキナー箱の中ではバーを押して餌をゲットするようになります。

スキナーはバー押し反応の累積曲線を分析することによって、動物のオペラント条件づけに関する様々なルールを見いだしました。

種々の強化スケジュールと累積反応パターンの特徴ある関係などは大変おもしろい。

バー押しの都度1つ餌を与えるより、何度かバーを押さないと餌を与えないようにしたほうが、反応は強くなります。

また、学習行動が形成されたあと、消去手続きにうつってもなかなか行動は減少しません。

博打うちがなかなかやめられないのと関係してそうでしょ。

スキナーは、ハトが嘴でつつく行動(ペッキング)も使って多くの実験研究をしました。

猫の紐引き行動、ラットのバー押し、ハトのペッキングは、餌(強化)を得るための道具(手段)と考えてみましょう。

道具的条件づけという言葉の意味がわかりますね。


5枚めの絵は、蛇恐怖が形成される図式です。

へびに対する恐怖(情動)の古典的条件づけが形成されたあと、恐怖の元=へびから逃れる回避行動が生まれるとするマウラーの学習二要因説の図式です。

恐怖症はphobiaとよばれます。日本人はへび嫌いが多いですね。

アメリカ人は、蜘蛛を恐れる恐怖症が多いようです。

怖がる行動は、不安障害と呼ばれる心の病の1グループです。

不安障害のほかに、うつ病などの気分障害も心の病のもう1つのグループです。

うつ病発生のメカニズムは、セリグマンが学習性絶望実験によって明らかにしました。

まず、何をやっても回避できない痛み刺激を与え続けられたイヌを用意します。

つぎに回避可能な事態に入れますが、不幸にして回避行動をとらなくなるのです。

こうして、学習性絶望(learned helplessness)という現象が現れたイヌの様子はまさにうつ病。

こうして作られた、うつの動物モデルを被献体として、鬱治療の特効薬が開発されました。


最後の資料は、人間の学習のほとんどが物真似からおこるという話。

バンドゥーラは、これを他者の模倣=他者への強化が自己への強化の代理として働くと考えました。

社会的模倣学習というのですが、人の振り見て我が振り直すという格言通りです。

以上のように学びのルールを学びましょう。

もう、先週最初に投げかけた質問に対しては正しく答えることができるようになりましたか?

最初にテストしますので楽しみに。

2010/05/31・髭




ストマネ2010年5月28日資料

2010-05-28 11:06:10 | Weblog
本日開講のストレスマネジメントで使用する資料です。

ワイスのネズミをつかった実験から、心理ストレスの3要素が明らかに。

予測不可能性
制御不可能性
そして
葛藤の存在

胃潰瘍を従属変数としたハードな実験をイメージできたら今日の授業は完璧です。

なお、来週6月4日は休講としますので、確認お願いします。

2010/05/28・山田冨美雄

医療のヘルスプロモーション100524ポスター完成

2010-05-27 03:07:01 | Weblog
5月24日開講の医療のヘルスプロモーションの授業では、禁煙啓発ポスターの制作を行いました。

掲載写真は、完成品を白板に掲示したものです。

テーマは、WHO主導の世界禁煙デー(5月31日)の今年度テーマに沿った「女性の喫煙防止キャンペーン」。

先週の授業では構想を練ってもらい、素案を提出してもらったのですが、今週はポスタカラーやフェルトペンを使って制作。

わずか1時間ほどの間に、一組につき1枚~2枚の完成作が提出されました。

2班の提出がなかったので、掲載していませんが、まだ間に合うので出来たら提出するように。

なお、これらのポスターは、翌5月25日開講の健康心理学受講生たちに閲覧し、もっともインパクトのある作品はどれか、TTM準備期までの女子対象ポスターとして最適なのはどれかの2点で評価してもらいました。

結果は後日発表させてもらいますが、このblog閲覧者のみなさんからの投票も受け付けます。

この書き込みに対するコメントとして、投票してください。

投票内容は1つ。もっとも気に入ったポスターはどれですか?番号1-12(5と8は左右どちらか、6と11は上下どちらか)を書き込み、その理由も書いてください。

本学学生の場合は私宛のメールでも結構です。

期限は5月31日の世界禁煙デー(24時)までとします。

なお、健康支援センター前の壁に、これらのポスターを1週間ほど掲示します。

来週は禁煙サポートを中心としたお話をする予定です。

2010/05/27・記

TTM:健康心理学6使用資料

2010-05-27 01:41:32 | Weblog
5月25日開講の健康心理学で使用した資料です。

今回は、プロチャスカのTTM(トランスセオレティカルモデル)の解説をしました。

山田冨美雄 生活習慣病改善に効果的な「変化ステージモデル」とは何か:考案者のプロチャスカ先生に聞く. 公衆衛生, 2003, 67 (5), 369-374.(2003年5月)

を印刷して配布しました。
じっくり読んでもらえれば、変化ステージ=TTMの意味もわかってもらえるでしょう。

要は、対象グループを、健康行動セルフケアの観点から5つの段階に分けて、それぞれに応じた理論をもちいて対応するという意味。

禁煙を例にお話ししました。

無関心期=前熟考期
関心期=熟考期
準備期
実行期
維持期

それぞれの段階に応じて、どのようなアプローチをするのがいいか、みなさんじっくり考えましょう。

本学健康支援センターでは、5月31日のWHO世界禁煙デーに合わせて、「1週間おためし禁煙実験」をしています。
これはどの段階の人々を対象としたアプローチなのでしょうか?

同様に、医療のヘルスプロモーション受講生による作品、女性対象の禁煙・喫煙防止啓発ポスターの評価をしてもらいました。
無関心期~準備期にある女子を対象としたポスターとしては、はたしてどの作品がぴったりだったのでしょうか。

5/31に発表、掲示する予定です。お楽しみに。

2010/05/27・期

心理学概論100524:学習1 資料

2010-05-23 22:53:05 | Weblog
明日の心理学概論で使う資料です。

明日から2週は3章「学習」を学びます。

学習の定義から話を興します。

学習を成立させる手続きを、条件づけ(conditioning)といいます。

明日はそのうち、古典的条件づけと呼ばれる、パブロフの条件反射を中心にお話します。

パブロフの研究室を一昨年訪れたときに撮影した貴重な昔の写真や、パブロフのお墓の写真などもおみせします。

パブロフの弟子の林髞先生の弟子の古武先生の弟子の宮田先生の弟子の私から、みなさんにパブロフの偉大な業績と人柄についてお話できればとおもいます。

また、私の卒業論文は瞳孔光反射の条件づけだったんですが、修士論文ではまばたき反射(眼瞼反射)をつかった実験システムを自作しました。そのあたりの話もさせてもらいます。

そして、人間の眼瞼条件づけの実験で、いったい何がどのように学習されるのかを考えてもらいたいとおもいます。

早々にこのブログをみた人は、資料を印刷してノートに貼り付けておいてください。

2010/05/23・記



100521脳波測定実習

2010-05-23 22:34:22 | Weblog
3年ゼミで、脳波の測定実習をおこないました。

中島君が被験者になってくれました。ごくろうさまでした。

国際脳波学会指定の10-20法にしたがって、Fz、Cz、およびPzに探査電極をペーストをつかって貼り付けました。

両耳(A1ーA2)連結で基準電極とし、これら3つの電極との間の電位差を増幅記録しました。

脳波計は21チャンネルあるんですが、そのうち3チャンネルをつかいました。

また、垂直EOG、水平EOG用電極を、左目の上下(眉より上方2cmと下眼瞼下方2cm)と両目の眼裂外側に両面テープをつかって貼り付けました。

また胸部から、心臓を挟むようにディスポーザブル電極を2つ装着して心電図を測定しました。

胸部にはチューブ式の呼吸ピックアップを装着。

アースは、左耳の後ろの骨の上で、ディスポーザブル電極で装着。

準備完了したあと、各チャンネルの装着具合をチェックしましたね。

時定数を変えたり、フィルターを入れたり、増幅率を変えましたね。

10分ほどして、すべてのチャンネルから綺麗な波形が得られたので実験を開始しました。

来週のゼミで、記録用紙をみながら、以下の説明をする予定です。

1 脳波の成分。α波。周波数を数えましょう。

2 開眼によるαブロッキングの観察。

3 過呼吸(1分でストップしましたね)による脳波の変化の観察。

4 睡眠教示後の脳波成分の変化の観察。ステージ2までは移行しましたね。

5 体動、奥歯かみ、まばたき、眼球運動、呼吸によるアーチファクトの確認。脳波記録が乱れましたね。

など。

クーラーが入っていないので、実験室は28℃。湿度も65%近くあったんじゃないでしょうか。

ふらふらになりましたが、みんな楽しそうでした。

生理心理学は、実験でいつだって確かめられる心理学です。

来週は睡眠脳波について、新生理心理学2巻をつかって学びましょう。

では。



医療のヘルスプロモーション100517

2010-05-23 22:28:06 | Weblog
先週の医療のヘルスプロモーションでは、グループワークを本格化。

12グループに分かれて、今年のWHO方針にしたがった世界禁煙デーに向けた啓発活動の一環として、ポスター作りをしてもらいましたね。

まず、女性の喫煙について考えてもらいました。ブレイン・ストーミングです。

各グループから、たばこを女性が吸うわけを1つにしぼってもらい、1分間プレゼンしてもらいましたね。

つぎに、女性をターゲットとした、吸ってない人は喫煙しない、吸ってる人は禁煙するようにしむけたポスターのキャッチコピーと、デザインを検討してもらい、A5の紙にデザインを描いて提出してもらいました。

この写真は授業終了直後の白板の様子。

明日はいよいよポスタカラーなどをつかったポスター作りです。

準備してきてくださいよ。

2010/05/23・記


生理心理学会in茨城大学

2010-05-23 22:14:13 | Weblog
先週の土日(5月15-16日)のことになりますが、茨城大学で開催された生理心理学会に参加してきました。

茨城県の県庁所在地である水戸は、黄門さんで有名。

前日14日のゼミを終えて新幹線に飛び乗り、品川で降りて上野まで山手線、上野から常磐線に乗り換え特急で水戸入りが10時。

電車はいずれもぎりぎりセーフというきわどい旅となりました。

夜の水戸駅を南に出て桜川手前で左折した水戸プリンスホテルへと向かいました。

なんとか辿り着き、持参の弁当でお腹を満たしてばたん。

翌朝、桜川沿いを散歩しました。きれいな町並みです。

タクシーで茨城大学へ。ポスターセッションをながめ、正午からの評議委員会に出席。

そこでとんだハプニング。理事に選任されてしまいました。

翌16日の総会後に開催された今年度第一回の理事会に出席し、新理事長の堀先生たちと顔併せ。

これからは学会のホームページを活かして、生理心理学会の情報を外に発信していかなくてはなりません。

私の専門は、本学のホームページにも出ているように、生理心理学と健康心理学。

からだの反応から、心の働きをのぞき見る科学。

授業でも後期開講の生理心理学をもっていますが、生理心理学の実験実習はありません。

なんとかやりたいなとおもいつつ、一大決心。

今年の3年ゼミでは生理心理の実験実習を取り入れます。で、先週21日のゼミでは脳波実習をしました。

また、2年開講のプレ演習では、生理反応の勉強をすることにしました。

からだから心をみる生理心理学。楽しみに。

今回の学会は、茨城大学の尾崎先生が大会長というので、ご専門の睡眠、脳波、障がい児の生理心理学などの企画が多かったですね。発表内容もこころなしか、そういったテーマが多かったようにおもいました。

来年の学会は高知大学で同時期に。

うちの大学院生諸君、発表覚悟でがんばってくださいよ。

2010/05/23・記





JT無煙タバコは健康には無縁?

2010-05-20 10:05:54 | Weblog
いや、おどろきました。

煙が出ないたばこというのが発売されましたね。

「無縁たばこZERO STYLE」が商標。

週刊誌の広告によると、火を必要としない方式で、カートリッジにたばこの葉をつめたものをはさんだパイプです。

300円でカートリッジ2本入って、交換用カートリッジ4本は400円。

というから、このカートリッジ、100円なんだ。

容器はグリーンベースの写真に黒柄パイプとカートリッジがあしらってある。

なお箱の下1/3には、「かぎたばこの使用は、あなたにとって口腔がんの原因の一つとなり、心筋梗塞・脳卒中の危険性を高めます」とあります。

きちんと実験したんでしょうね。間接喫煙効果。

成分はたばこそのものだけど、煙は出ませんというの。

煙が出ないぶん、呼気中に発ガン成分が隠蔽されるってことありそうですね。

間接喫煙じゃなく、間接呼気中発ガン物質暴露被害問題がでなければいいですが。

健康への影響について、きちんとしたエビデンスだしてもらいたいですね。

そういえば、KENTに新商品という見出しの週刊誌みました。

ケントもついにメンソール登場!というもの。

メンソールは女性に人気ということだったとおもうけど、今年のWHOによる世界禁煙デー活動の中心テーマが「女性の喫煙防止」。

10月からの値上げ、5月31日の禁煙デーに合わせたような、たばこ新商品発売。

WHOと厚生労働省にまっこうから喧嘩しかけているJTとKENT。

いかがなものでしょうね。

2010/05/20・記







健康心理学資料:健康信念モデル

2010-05-18 21:09:10 | Weblog
本日開講の健康心理学で配布した資料です。

今日のテーマは、健康増進活動のための健康信念モデルの解説でした。

4つの信念に働きかけることで、不健康行動を除去し、健康行動を獲得してくれるきっかけが生まれます。

禁煙を例にお話を組み立てました。

どなたも、健康心理学科の学生さんらしく、りっぱな健康信念をおもちです。

「たばこは絶対いやです、臭いも嫌い」

という人がいると思えば、

「からだが受け付けない」「百害あって一利無し」「2・3度ためしたが合っていない」

などいろんな理由で吸わないという信念をおもちのようです。

また、吸っているかたもいますが、やめようという気持ちをもちはじめた人が何名かいました。

禁煙支援活動の一環として、健康支援センター主催で、お試し禁煙実験を来週からスタートします。

今週なら、金曜日の昼休み時に、A棟7階の健康支援センターをのぞいてみてください。

実験参加希望と告げてください。

ともだちで、たばこを吸っている人がいて、一度止める経験をしてもらえたらという人がいたら、紹介してください。

1週間禁煙してもらいます。

前後で唾液を採取し、質問紙への記入などしてもらいます。

実験室内で、少し大きな音を聞いてもらう反射検査もしてもらいます。

COモニターをつかって、呼気中の一酸化炭素濃度も測ります。

実験が終わった後の1週間後にも同様の測定をして、本当に1週間たばこを絶っていたかどうかチェックさせてもらいます。

たしかに1週間禁煙してもらっていたかたには、1万円を後日手渡すことになります。

そのまま禁煙をつづけてもらってもいいし、復活してもかまいません。

禁煙という体験をしてもらうことが大切なんです。

いろいろ質問などもさせてもらいます。

来週は、TTM(トランス・セオレティカル・モデル)を配付資料を使って説明します。

授業最初に4枚の印刷物を渡します。

2010/5/18・記




医療のヘルスプロモーションこれから

2010-05-17 21:12:39 | Weblog
2010年度の医療のヘルスプロモーションですが、講義だけのやりかたを変えました。

先週からグループワークを開始しましたね。

12班ができあがりました。

今日は、女性の喫煙についてグループワークしてもらったあと、女性をターゲットとした禁煙行動促進のためのポスター原案(キャッチコピー)作りをしてもらいました。

12グループそれぞれの原案をみせてもらいました。

来週はA3用紙をつかってポスター制作をおこないます。

材料はこちらでそろえることができました。

楽しみに。

なお、厚生労働省が作ったポスターもみておくように。

http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en/10.html

に、最新のポスターが添付されています。

2010/5/17・記




100517心理学概論

2010-05-17 20:50:42 | Weblog
5月17日の心理学概論で配布した資料です。

テキスト2章2-3節の話をしました。

まず、こころを環境変化に適応している動物にたとえてみまた。

心をブラックボックスとして、刺激すればどう反応するかだけをみる行動主義心理学者の話もしましたね。

そう、ジョン・B・ワットソン


刺激 → 反応

心の中身については考えない、ブラックボックスとしようという極端な行動主義ですね。
意識なき心理学。心なき心理学などと揶揄されました。

その後、新行動主義心理学と銘打つ、クラーク・L・ハルが1950年代までアメリカ心理学会を席巻。
さらにハルの跡を継いだスペンス先生が想定した心理学では

刺激(S)  → 生活体(O) → 反応(R)

という図式で、心の中身を考えていきました。

行動を駆り立てるものを、動機づけという概念で想定し、目標に到達すべく行動する動機づけループについては、いずれ「動機づけ」のところで勉強しましょう。

こうした刺激と反応との間の心の働きは、1960年代後半から米国心理学界に登場し、現在主流の認知心理学では、コンピュータの情報処理になぞらえて心をとらえます。

資料の最後の図などを参照。

ここでリンゼイとノーマンの「人間の情報処理」という本の話をしました。

私が大学院生だった1970年代の末から1980年代初頭にこの本を通読する機会を得ました。

いまとなっては、このあたりに一番勉強しましたね。

ハルと同時期にあらわれた新行動主義心理学の担い手には。B・F・スキナー、トールマンなどが1940年頃活躍しましたが、来週の学習のところでふれましょう。

本能行動についてもお話ししましたね。

ついでに、私が大学院生のころ、古武弥正先生から教えていただいた南極越冬隊が発見したトイレのサイドエフェクトの話もしました。

不安なとき、私たちはトイレにはいると、端っこのボックスをよく使う話。

電車の座席キープ行動や、大学の大教室での座席キープ行動にも片鱗がみえますね。

提出いただいたシートをみると、みなさんも同様の本能行動があるようです。

さいごに、Macユーザが少ないんですね。少しがっかり・・・

来週からは学習行動です。

2010/5/17・記

5月14日ストマネ:ストレスと病気

2010-05-14 23:24:06 | Weblog
本日開講のストレスマネジメント授業で使用した資料です。

授業のあと、ゼミ2つしてから新幹線で東京へ。常磐線で水戸に来ています。明日から生理心理学会です。

ストレスと関係する病気をお話ししたのですが、いや、いろいろありますね。

私の場合は、疲れがたまりストレス蔓延というときは、必ずと言っていいように蕁麻疹が出ます。

2001年の1月は最たるもので、31日に入院したほど。

体中に蕁麻疹の発疹が出て、痒い、むずむずする、痛い・・・

入院直線には体重が数Kg増えたほど。

入院しても何も処置はありません。

医者は「ただ寝ていなさい」というのみ。

点滴すらうってくれない。

3日間、ただ寝ていただけで、浮腫は減り発疹もなくなり、体重も大分おちました。

食べる量が制限されたせいもありますが、アルコールを断ったこともよかったみたい。

辛いものや刺激物はいっさいとってはいけないというので、実にさっぱりした毎日でした。

4日めには風呂にはいり、5日めには仮退院。けっきょk、そのまま二度と病院には戻りませんでした。

そんなことがあって以来、無理をしないように、疲労をためないようにしています。

蕁麻疹のようなものが出たら、自重することになったので、ひどくはなりません。

それでも、家族の死や仕事の変化などが重なった2005年には、ヘルペスが発生しました。

小さなストレスは、口内炎と扁桃腺炎でわかります。

みなさんは、どんな身体の症状がストレスのサインになりそうですか?

来週は、ストレスマネジメントの理論を勉強しましょう。

2010/05/14・記(水戸プリンスホテルにて)