G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

私が山に登るわけ

2016-01-14 | エッセイ

   後期高齢者で、登山にハマっているような老人は世間一般では多くないと思います。
そこて、最近、何故に山に惹かれ、山に登っているのか自問自答し、著名な登山家の言葉を手掛りにして、
自分なりの回答を探してみました。

   著名な登山家の言葉で私が知っているのは次の二つだけです。
1.「山がそこにあるから」(George Mallory、英国の登山家、エベレストで遭難死)
2.「百の頂に百のよろこびあり」(深田 久弥、日本百名山の著者) 

    でも、これら言葉は禅問答的であったり、抽象的だったりして、「何故山に登るのか」に対する具体的な回答ではありません。
回答は“年齢”、“性別”、“体力”、“登山歴”、“プロかアマか”などにより千差万別であろうと想像されます。
   後期高齢者である私の場合、回答は次のKに集約できます。 

1K.健康に良い:ゆったりした有酸素運動で高齢者にもぴったりのエクササイズです。85才までの
       現役ハイカーを目指して頑張ります。
2K.気持ち良い:草花を愛で、小鳥の囀りを聞きながら新緑・紅葉の林の中を歩き、景色を眺めるのは
     気分の良いものです。
3K.感動がある:大自然の造形の妙(絶景、膨大なマッスetc.)、宇宙の営み(ご来光、夜空の星空の悠久、
  神秘的な広大無辺さetc.)を前にする時、人智を超えた何物かの存在に心打たれる。
4K.危険と背中合わせ:山行は非日常のアクティビティで何時、事故(転倒、滑落、などによる怪我、急病、
       スズメバチの襲撃、ルートミス、不測の死etc.)に遭遇するか分かりません。このような危険と
     背中合わせで、冒険的要素が大きいのも登山の魅力(魔力?)です。冒険心は男性のDNAだと思います。 

 登山愛好者の方は一度立ち止まり、登山の意味・意義を見つめ直し、気持ちをリセットして今後の登山に
取組むのは意義あることと思います。是非とも、同好者のご意見を伺いたく思っています。
    散歩の途中、寒風の中、夏みかんが元気よく鈴生りに実っていました。夏みかんに負けず、今週末も近くの山へ出掛ける予定です。