G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

バイデン新大統領就任式をTV視聴した感想

2021-01-23 | 論評

1月21日(アメリカでは20日)の深夜、アメリカABCのTV放送を初めから最後まで視聴し、
リモートであるが歴史的な瞬間に立ち会えたのでその感想を記す。

1.まえおき:
前任者のトランプ氏が余りにも大統領らしからぬ言動で世界を困惑させ、更には過去、1年間はウイルスに翻弄されて大きな危機感を抱いていた。これらを解決すべく新大統領がどんなメッセージを発するか大きな期待があったので就任式の一部始終を視聴した。 

2.就任式の雰囲気:
平時なら、数十万人の観衆が緑地帯を埋め熱気に包まれた就任式であるが、今回は一周間前の議事堂乱入事件もあり緑地は閉鎖され、2.5万人の州兵による厳戒体制下で、又、ウイルスが猛威を振るっている最中でもあり出席者は2,000人に限定され開催された侘しい就任式であった。
半面、一連の儀式の視聴に集中でき、就任式の進行を詳細に視聴する好機であった。

                (宣誓するバイデン大統領)

                 (宣誓するハリス副大統領) 

3.就任演説の要点:
20分間にわたる長演説であるが、印象に残った点は次のようなものです。

(1)地球の存続問題、政治的過激主義、白人至上主義、国内テロ課題など多くの問題を克服するには団結(Unity)が必要と何回も訴えていた。
(2)同盟関係を修復し再び世界と関わって行く。力で世界をリードするのではなく、模範となってリードして行く。
(3)今、アメリカは次のような問題に対して大きな責任を突き付けられている。
 民主主義に対する攻撃/猛威を振るうウイルス/拡大する格差/構造的な人種差別/危機的状況にある気象問題/世界におけるアメリカの役割など 
(4)今が民主主義と希望、真実と正義が栄え、国内での自由を確実にし、世界に対しては灯台として立ち上がった瞬間なのです。

4.演説を聞いての感想:
(1)アメリカが解決すべき諸問題点を明示した。妥当な問題提起であろう。
(2)問題解決のために、トランプ政権下でアメリカを2分した分断状況の修復が必要であり、結束(団結)を強く訴えたが、どのようにして実行するのか手腕が問われる。
(3)トランプ氏の政策の基本は“損得勘定”で極端なアメリカ第一主義あったが、バイデン氏の政策はアメリカを団結し強国にし、世界に関与していく嘗てのリーダーシップを取ろうとしている。是非ともそうなって世界の安定に寄与して貰いたいものである。
(4)バイデン氏は78歳と高齢である点が懸念要素であるが、トランプ氏と違って経験豊富なプロの政治家であり、閣僚候補者に人種、性別、経歴などを十分に配慮しているようなので杞憂であろう。
(5)提起された問題がどの程度実現されるかは不明であるが、少なくとも、トランプ政権下よりもより良い世界の実現が期待できる予感がする。



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