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忘れ得ぬ女-(その1)

2014-11-13 09:58:41 | 日記・エッセイ・コラム
数回に分けて私の後悔を綴ってみたい。
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60歳を超えた今も、三十年以上前に別れてしまった一人の女性をずーっと恋し続けている。
そんな彼女に読んで欲しく、想いを綴った告白文である。

   こんな歳になって可笑しいであろうか?
   でも、あの良寛さんも70歳にして貞心尼に恋をしている。    


 告白文とは関係ないが、作者の好きな Samuel の詩 「青春」 を下に載せた。
 いつまでも、心に青春を持ち続けたいものである。


                「青 春」    Samuel Ullman   岡田義夫 訳

青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(キョウダ)を却(シリゾ)ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、狐疑(コギ)や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ
恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く驚異への愛慕心、空にきらめく星辰(セイシン)、その輝きにも似たる
事物や思想に対する欽仰(キンギョウ)、事に処する剛毅(ゴウキ)な挑戦、小児の如く
求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

  人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。
  人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。
  希望ある限り若く   失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして
偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽(オオ)いつくし、
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ 人は全くに老いて神の憐れみを乞うる他はなくなる。


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