牡蠣は小生にとって大好物の一つであり、今季になって食べた回数は既に十回を超えている。今晩も牡蠣鍋である。
中でもフライがよい。
口に入れ一口噛んだ時にニューと出てくるミルクが堪らない。
外食でミルクが出ず、弾力のない食感に出会ったら最悪でありその店には二度と行かない。
ファミレスなどは冷凍の既製品を揚げているようなところもあるようだ。
しかし、メタボリックシンドロームが気になるこの齢になると、外食以外は油を使わず専ら鍋料理にして食している。
鍋も煮すぎるとミルクまで固まって牡蠣独特の食感が失われてしまうし、小さくなってしまう。
牡蠣に纏わる思い出が幾つかあるが、その一つは中毒である。
若い頃、当方二人でお客さんを接待した席で、カクテルグラスに生牡蠣が入った洒落た料理が出された。
小生は何となく気になって食べなかったが、小生以外の方はその夜腹痛に苦しみ医師の世話になっている。
この中毒事件以来、生牡蠣は一切口にしていない。
鍋にしても生食用を買い、少し多めに加熱しているので、本来の旨味を味わっていないのかもしれない。
もう一つ倉敷に居た頃の思い出として、小生の牡蠣好きを知っていたある方が、麻袋一袋の牡蠣を自宅に持ってきてくれた。
殻付きの牡蠣は初めてであり、麻袋一袋の殻を外すのに家内と二人悪戦苦闘した。
殻のどの部分を引っかけばよいかが分からず、最後の頃に漸く要領を得たような状態であった。
今でも牡蠣を食べると家内と話題にして懐かしんでいる。
瀬戸内海は牡蠣の養殖が盛んで、広島が有名であるが隣の兵庫県を含め随所に牡蠣の養殖筏を見ることが出来る。
更には、現在の自宅のリフォーム工事に来ていた方が、昼休みに沖合いのテトラポットまで泳いでいって、岩牡蠣を採ってこられ御すそ分けを頂いたことがある。
岩牡蠣は毒がないようで夏でも食すことができる。
一方、養殖用牡蠣は季節によって毒をもっており、毒性がなくなってから収穫が解禁される。
まだまだ、牡蠣の美味しい時期が続く、今季もどれだけ小生の胃袋に入ることやら。
いろんな料理法があります。