数日前の話ですが、新しい魚を迎えるために水槽にいたアブラボテ、ヤリタナゴ、ムギツクを別容器に移動させました。カネヒラ、ツチフキ、ズナガニゴイ、ヒガシシマドジョウは残留です。
新幹線ずなが号
okfish中村さんがヤフオクに出品されていた養殖セボシタビラを購入しました。ヒレ欠けひとつないベストコンディションと思われるお魚達でした!
okfish中村さん
ブログ 川日記→https://westriver.at.webry.info/
飼育欲があるのは、否定しません。今回、なぜこのセボシタビラを買ったかといいますと…情熱と信念を持って活動されている中村さんを応援したい気持ちが湧き上がり、またこの方ならばどんどん悪い方向に向かってしまっている野生生物及びタナゴ類等の観賞魚の未来を正しく明るい方向へ軌道修正してくれるだろうという期待を込めて、購入させて頂きました。
ブログの川日記は必見です。日淡を取り巻く現状を正しく理解することが出来ますし、中村さんがどれだけ真摯に日淡や養殖魚に向き合ってきたかがお分かり頂けると思います。
ヤフオクには、今回の国内希少野生動植物種の指定により、今後は採集も売買も全て禁止されてしまうセボシタビラを複数の方が出品されていました。
他の人が売っているセボシタビラは数千円で落札出来る程度の金額でしたが、僕はあえてokfishさんのセボシタビラを諭吉さんが2枚オサラバするような金額で落札させて頂きました。
あえて高額で落札したのは応援したいという寄付的な意味合いです。サンショウウオのエロ本を待ちわびていたから魚部さんに寄付したのと同じような意味合いですよ。
今後、一般人の手に届くことの許されないセボシタビラですし、中村さんのこれまでの努力の結晶であると思いますので大事に飼育します。
飼育というのは生き物に興味を持つひとつのきっかけといいますか、入り口だと思ってますから。何でもかんでも指定して禁止にするだけでは良い方向に向かいません。条件付きで譲歩する必要はありますよ。
無節操な飼育者による放流の懸念はごもっともだと思います。決して安易な放流してはならないですから、僕自身も大きく賛同致します。
ですが、それならば漁協のアユ、サケ、ヘラブナ等の放流にも厳しい目を向けなければアンフェアであると思います。
ワタカやスゴモロコ等はアユに混じって放流されて、日本各地に定着してしまっているのでしょうし、ヘラブナが外来種だという認識はかなり薄いですよね。インスタのコメント欄でダントウボウに負けるなヘラブナ!等の記述があったりしますが、どちらも外来種なんですよ?
北米原産のニジマスを資源と称し、日本の川に放流しているのは失笑ものです。ヤマメやイワナ等の在来サケ類への影響をまるで考えていない…ブラウントラウトという地中海?原産のサケなんかはコクチバス並みにヤバいらしいですね。
環境省や保全関係の方々も野生生物や種としての生き物を守るために真っ当に活動されている方々が大半だと思われますが…ごく一部の人間が私利私欲に生き物を利用していないこともないだろうと思うんですよね。僕も保護団体のことはよくわかりませんし、飽くまでネット上で見た知識の受け売りになってしまいますが…
↑過去記事ですが、国内希少野生種への指定は飽くまで野生生物を守るためのひとつの手段のはずなのに目的にすり替わるのはおかしいですよね。300種の指定を目指すだとか営業ノルマにする意味がわかりません。個体数や生息地を回復させて、指定を解除出来る位になるのが本当の意味でのハッピーエンドではありませんか?
希少種の累代飼育も公的機関だけではなく、okfishさんのように実績のある養殖業者に任せた方がより、域外保全に安定感が増すと思います。
こういったものを見ると利権ですとか生き物を守ることが個人の私利私欲に向かっているなと感じてしまいます。
観賞魚業界といいますか、飼育や採集ばかりを槍玉に上げるのは何か違う気がするんですよね~
飼育や採集をするのはとても良いことだと思ってます。生き物に興味を持つきっかけですとか生態、生息環境を知ることが出来ますし、河川環境ですとか生き物を取り巻く現状も生で感じることが出来ます。
遺伝的多様性が低くなっているというのは血が濃くなって奇形が発生しやすい等の懸念でしょうか?僕は現地に行った事ないですし勉強不足で断言しかねますが、セボシタビラに関しましては今回指定されてしまう位ですから、野生個体も多様性が低くなるレベルで生息密度が少ない可能性はあるかと思います。
そのような事態や仮に野生絶滅してしまった時に…水系にも留意されて数百匹単位で殖やされている累代飼育が保険の意味合いで役に立つ可能性はあるかと思います。中村さんの名誉のためにも今回の私魚人さんのご懸念は肯定しかねます。
記事内でも書きましたが、安易な放流は僕も大反対です。
数匹のセボシタビラを10年以上の継代飼育となれば、種内の遺伝的多様性はかなり低くなってますねえ。
飼育品種とみなされる可能性が高いので、
万が一自然界へ混入した場合、野生種の遺伝子多様性を妨げるものと環境省は考えるでしょうね。
難しいなあ。
熱意をうまく生かす方法はないのかなあ。
こちらが質問したのにも関わらず返信が遅れてしまいすみません。
ツイッターであったり、ブログのコメント欄で様々なことを教えて頂き助かっております。ですが、飼育者の死亡後がどうしても気になったので環境省に電話してみました。
指定前からの飼育であれば引き続きの飼育の許可は必要が無いこと。飼育者が亡くなってしまった場合は相続という形で引き継がれること、相続は譲渡に当てはまらないので合法とのこと。捕獲や譲渡は原則禁じられているため、よほどのことでなければ許可が降りないとのこと。これらをお聞きしました。
譲渡の許可というのは一般人にはなかなか難しいと思われますので、有志の方々の熱意や実績とスイゲンゼニに何かよほどのことがあったから許可が降りたのかと思います。僕も種の保存法を理解しきれているかわかりませんが…
中村さんは10年以上も前に釣ったたった数匹のセボシタビラから数百匹単位まで継続して殖やされているようです。
他にも数名のいわゆる市井の有志に対し、許可が下りてます。
何カ所か見学に行きました。
また、飼育者が亡くなった場合ですが、引き継がれることもあれば、何カ所かに絶滅の危険を避けるために分散飼育している施設(公私水族館など)への移動もおこなわれたりもします。
okfish中村さんも指定前より繁殖に成功されてるお方ですよね?
okfish中村さんは20◯◯年には養殖池でセボシタビラとゼニタナゴは◯百匹繁殖した等のデータを環境省に提出し、打ち合わせを入念に行われたそうです。念押ししますが繁殖用のヌマガイは全て養殖ものであり、採集ものの二枚貝は産卵母貝にはしていないとのことです。飼育の参考になりますし、機会があれば養殖池を見せて頂こうと思ってます。
お知り合いの方が累代飼育を継続されているのはスイゲンゼニでしたよね?飼育をはじめられたのは国内希少種に指定前か後、どちらなのでしょうか?指定後の新たな飼育許可は一般人には降りないものと認識しております。
また、僕自身も他人事ではありませんので、仮に飼育者が亡くなってしまった場合、魚達の行方がどうなるか気になります。
お褒めのお言葉ありがとうございます!仰せの通り、生態や背景を考えないで規制しても結果的にはその生き物にとって良くない方向に傾いてしまう…というのは悲しいことですから。念のためここに書きますが、規制すること自体は否定はしていません。無法者は法で縛るのが最善ですから。
ショップでの日淡の扱いはあまり良くないイメージです。タナゴがエロモナスまみれだったり、ガリガリのカマツカが売られてたりですとかタナゴ繁殖の使い捨て前提で売られているであろうカワシンジュガイが最たる例です。
ブログはコメントを入れていないだけで時折、足を運ばせて頂いております~
希少種の累代飼育は公的機関だけで行っている訳では全くないと思いますので、ぜひ申請されるといいのではないかと思います。
私の知人も私的施設での累代飼育を申請し、支援しています。
環境省もむしろ大歓迎ではないでしょうか。
極論で言うと、日本淡水魚を売ったり、買ったり、採集したり、飼育したり・・大きな視点だと、その取り扱いを規制したり・・そのすべてをするには、まず原点は、日本淡水魚が、ただのモノでなく、その生態に興味を持っていなければ、どの行動も、日本淡水魚にとって好ましい結果にはならないと思います(≧▽≦)
自分のブログ(アメブロの「リアル日本淡水魚の世界へようこそ!」です、良かったら見に来て下さい(≧▽≦))でも、書いたことがあるのですが、先日ショップの水槽に、オヤニラミ+ヘラブナ、セボシタビラ+ヨシノボリ、みたいな、本当に好きな人ならやらないような混泳の仕方をしているのを、見ました・・こんな人が日本淡水魚を扱って欲しくないです(≧ω≦。)
なんかとりとめのない話になりましたが、日本淡水魚の取り扱いを規制するにしろ、それをモノとしてでなく、生き物であるという認識のある人にやって欲しいですね(≧▽≦)