食品のカラクリと暮らしの裏側

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コロナ「5類」への引き下げはかなり危険②治療に自己責任・自己負担を強いられる/少数派

2023年02月14日 | 新型コロナウイルス
Ns170minoritytp 少数派シリーズ 特設|新型コロナウイルス VOL.1761547230b30
コロナ「5類」への引き下げはかなり危険②治療に自己責任・自己負担を強いられる

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■国民の約半数が5類移行に賛成するが何がメリットか分からず・誤解していないか?
前号から続く「コロナ『5類』への引き下げはかなり危険」の2回目。投稿者が驚いたのは、少し前の毎日新聞1月の全国世論調査の結果。問い「政府は、新型コロナウイルスを季節性インフルエンザと同じレベルの扱いにすることを検討しています。賛成ですか?」に、賛成46%、反対41%、わからない13%だった。要は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを「2類相当」から「5類」にすることに、賛成が反対を上回った。国民は、大きな勘違いをしていないか!?と、私は言いたい。あるいは3年以上に渡るコロナ禍に嫌気・閉塞感を持ち、早々に“解放されたい”との単純な願望なのか? 思うに、図表の通り何1つ国民にメリットは見当たらない。感染した場合、今は全額公費負担だが、将来は原則、治療、入院、それこそ治療薬、ワクチン全て自己負担しなければならない。ワクチン費用はインフルエンザ並み、政府は今後ワクチンを毎年1回のペースで打つ制度を目論んでいる。治療薬に至っては、レムデシベルを5日間投与した場合は38万円だ。健康保険で3割負担になっても、全て併せれば相当な費用だ。こうした自己負担制度になれば、陽性になってもますます医療機関へ受診しないことが考えられる。

繰り返すが、多数の国民が5類移行に期待する理由が分からない。一部の御用学者と医療者が科学根拠を歪曲し、「コロナはインフルエンザと致死率が同様だから早く5類に!」と吹聴したことは罪深い。コロナの感染力はインフルエンザより遙かに高く、決定的に違うことは死者の多さや後遺症の重さだ。持病がある高齢者はバタバタと倒れ、幼児・10代を含め既に7万人以上が亡くなっている。インフルエンザは冬に現れやすいが、コロナは3年間で8波が来たように季節を問わず何度もやって来る。コロナの位置付けを議論する厚労省の審議会部会では、「1年に3回も流行を起こし、その度に厳しい医療逼迫をさせるコロナ疾患を5類に当てはめていいのか」と複数の委員から懸念の声が上げられたが、結局、押し切られたようだ。尾身茂・政府新型コロナウイルス感染症対策分科会会長も、会見で「5類にしたからといって、感染がゼロになる訳ではない。多くの医療機関が自動的に参入する訳ではない」と語った。私は今まで尾身先生に共感しているが、後段のフレーズはさすがに“そんなこと言っちゃていいの?”(笑)という思いだ。でも事実を言い当てている。

■5類・ノーマスク願望の方?ウイルスの変異やインフルエンザを忘れていませんか?
政府も5類賛成者も「5類にすればどこの病院(町医者)でも受診ができ、早期治療で完治、自宅待機中に亡くなる方が減る」と思っていないだろうか? それは、日本の根本的な医療体制を理解していない。病院側はコロナ患者を受け入れたくても、できないのが現状だ。尾身氏の言い分は、小さな病院が多く、一般患者とコロナ患者の動線や部屋割り、医療者を完全に分割することができないことだ。つまり数多(あまた)の病院があっても、その多くが受け入れできない体制なので医療逼迫が起こる。欧米で医療逼迫が起こっていないのは、小病院が少なく基本的に病院制度そのものが大病院が主になっているからだ。大病院なら治療の分離ができ、すぐに受診・治療ができるのでコロナに対し国民は“お気楽”なのだ。また尾身先生の発言は、国内の現実的な問題を指摘している。一般の病気で診療を受けようとする方は、動線などが分離されていたとしても、陽性者を受け入れていることを知ると、感染を恐れ行かない。病院側も風聞が立ったり、クラスターを起こせば廃業を余儀なくされる。だから、コロナ患者を受け入れる病院がそうやすやすと増えるとは思えない。政府は日本独特の医療事情を解消せずに、5類移行は危険である。そんな欧米との違いも分からず、世界の趨勢に合わせようとする岸田首相の安易さが見えてくる。

岸田政権は、マスクも廃止にしようとしている。あなたはどうしますか? 私は「国民の最後の1人になるまで着けます」と言ったら、周り中もそう言った(笑)。投稿時点では、感染者数が減る傾向にある(陽性を申請しない人が多いことも1つの理由)。しかし政府は、中国からの来日を解禁しようとしている。専門家は、いつ何時、ウイルスが変異することもあるので継続を促している。もちろん児童・10代など、マスク生活の心理的な悪影響が懸念される。だからと言って、岸田首相の大号令で、いきなり見境なしの「ノーマスク」は危険だ。岸田氏は政権維持と、5月のG7を控え日本人のマスク姿を見せたくないスケベ根性から、科学的根拠無視の好き勝手なことを言っている。しかし根底にある考え方は「自己責任・自己負担」だから、真に受けて罹ったらとんでもないことになる。いつまでもマスクをせざる得ない元凶は、安倍・管・岸田と3代に渡る自民党政権の無責任なコロナ対策にある。ノーマスク願望の方、もう1つ「インフルエンザの存在を忘れていませんか?」 3年間のコロナ禍で、インフルエンザはほとんど起こらなかった。つまり、マスクはインフルエンザにも多大な効果があったのだ。しかしマスク志向が緩み政府が旅行や外出を促進した影響で、今年はインフルエンザが猛威を振るっている。専門家ほど、マスク着脱はまだ待ったほうがよいと言っている。※花粉症の方は、これからマスク欠かせず。

Sankoub
次号/177・5類移行に伴いコロナ死者数を「2か月後に公表する」に変更した厚労省の国民への安全無視
前号/175・コロナ「5類」への引き下げはかなり危険①自民党政権の無為無策政治の転換を

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