食品のカラクリシリーズ ノンアルコールワイン/飲料
ノンアルコールワインと葡萄ジュースとの違いは「発酵」をさせたかどうか
20歳未満の飲用は法律上問題なくても飲酒習慣を促進させる懸念が
画像はワイン
■発酵後にアルコールを抜く製法などいくつかの方法でノンアルコールにする
生活クラブ発行「生活と自治」の記事を参考にしました/スーパーやコンビニに並ぶ「ノンアルコールワイン」が人気だ。アルコールが入っていないのなら、ただの「葡萄(ぶどう)ジュース」ではないのか。何が違うのだろうか。結論から言えば製法が全く異なり、その結果、香り、風味も異なる。葡萄ジュースは葡萄を搾った果汁そのままだが、ノンアルコールワインはこれを発酵させる工程を経る。発酵後にアルコールを抜いたり、アルコールを生成させずに造る製法でノンアルコールとするため、ワインに近い風味となる。
発酵後にアルコールを抜く「脱アルコール製法」には、次の3つの方法がある。1つは半透明の膜を使いアルコールだけを除去する方法。2つ目は、ワインに遠心力を掛けてアルコールと香り・風味を分離し、香り・風味だけを戻す方法で、これはワインの味わいが強い。3つ目は、蒸留酒のようにワインを減圧蒸留してアルコールを取り除く方法(蒸留法)。これはアルコールが完全に抜けきらず、微量に残ることもある。そもそも「アルコールを生成させない製法」は、発酵の元となる糖分を減らしたり、発酵を途中で止めるなどして造る。そのため、より葡萄ジュースに近い味わいになる。
■ノンアルコールビールなど「空酔い」のリスクと食品添加物のリスク
2022年のノンアルコール飲料市場は4084万ケースと、この10年で約1.4倍の市場規模に成長した。アルコールが健康に及ぼす悪影響が広く知られるようになったことが大きい。またカロリーゼロ・糖質ゼロなどを訴求する商品も多く、健康を気にせず飲酒の雰囲気を楽しめる点がメリットとされる。実際、筑波大学の吉本尚(ひさし)准教授らが23年に発表した論文によると、成人を対象にした実験の結果、ノンアルコール飲料を摂取することで飲酒量が減少する効果が見られたという。
ノンアルコール飲料だが、実際のお酒に近い味を演出するため、複数の添加物が使用されているものが多い点が要注意だ。例えば、人工甘味料の「アスパルテーム」「アセスルファムK」「スクラロース」などは、糖尿病のリスクを高めると指摘されている他、近年は腸内環境への悪影響も懸念されている。香料や果糖ブドウ糖液糖などが多く含まれるものもある。20歳未満の飲用は法律上問題ないが、「飲酒の疑似体験」から実際の飲酒に誘引される危険性が懸念される。お酒に似た味わいのため、脳が誤認識して酔ったような状態となる「空酔い」のリスクも指摘される。
■投稿者の文章|アルコール類なら何でも“お好き”な投稿者、ノンアルコールワインと葡萄ジュースは呼び方の違いで一緒と思っていた。今回、ノンアルコールワインの製法を初めて知って、ますます飲む気になった(笑)。ノンアルコール飲料やノンアルコールビールは問題が多い。初めてノンアルコールビールを飲んだ時、酔ったような気がしたがやはり脳の作用だったのだ。ノンアルコールビールでも、摂取後の運転は危険だ。ノンアルコールビール・発泡酒・いわゆる“第三のビール”今は「新ジャンル」と言うそうだが、低価格と健康を目的に色々飲んでみた。しかし本物のビールの味に似せるため、様々な「添加物」(食品添加物)が入っていることに気が付いた。これでは却って、健康に悪いのではとやめた。そもそも飲酒はほどほどに!でもやめられない。ウィ~~
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