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山川静夫元NHKアナ◇今どきの紅白にもの申す②「情緒のある曲を聴きたい」/少数派

2019年12月29日 | 文化・文芸
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山川静夫元NHKアナ◇今どきの紅白にもの申す②「情緒のある曲を聴きたい」

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■楽曲の選定、視聴率偏向、司会者の在り方などの“辛口批評”が続く
毎日新聞のインタビューを受けた元NHKアナウンサー・山川静夫さんの、「今どきの紅白にもの申す」の記事を転写したもの2回目です。前号では、山川氏の紅白歌合戦の役割を引き継いで欲しい思いが伝わってきました。今号は、肝心な楽曲について「情緒のある曲を聴きたい」と言っています。インタビュー記事に載っていますが、多くの皆さんも横文字や字余りの曲、騒がしい曲にはついていけないのではないでしょうか。視聴率偏向、司会者の在り方などの“辛口批評”が続きます。そして山川さんは大晦日午後9時になると、何と寝てしまうそうです(紅白は録画・後日再生)。

投稿者文章/長年、紅白歌合戦の在り方が問われています。若い方は、盛大で民放のような「歌謡ショー」形式を望んでいるのでしょう。しかし、それは民放に任せておけばよいと考えます。投稿者個人としては、チャラチャラ感をなくしNHKだけができる構成にすべきと考えます。年に1度なのですから、男女が真剣に歌い合う、じっくりと歌う(歌唱力勝負)、故郷に残してきた親・家族を思う紅白がいいと考えます。また司会者も足下のカンペばかり見ているアイドルを使わず、山川氏が言うようにNHKアナウンサーを使って、落ち着いて説得力ある大人の説明ができる司会にして欲しいと考えます。NHKは紅白の低視聴率対策に腐心しているようですが、長い目で見れば、申し上げた方法のほうが視聴率が上がるのではないですか?
投稿者より/誌面上、2回に分けて投稿しています。タイトル・補足・省略は、投稿者によるものです。

ここからは山川静夫さんのインタビュー記事 <前号からの続き>
  ↓

■司会者はNHK自前のアナウンサーを、審査員は歌を厳正に審査できるように
Q.司会者の顔ぶれはいかがですか?
山川氏 「毎度ながら、民放の「借り物」という感じ。元々NHKは視聴者を泣きや笑いでゆさぶるのが苦手ですから、仕方ないですがね。人気者頼みだとギャラも高くつくわけだから、無理せず、自前のアナウンサーをもっと使ったらいいのに。(補足:昔は)紅白司会者の真剣勝負があったが、今はどうでしょう。司会者が2人並んでニコニコ。歌番組に「合戦」を持ち込むのはどうかと言う人がいますが、大みそかぐらい真剣に「バカ」(補足:男女対決)をやるのも良いのでは?」

Q.近年の紅白を見て気になることがあるそうですが?(2) <前号の続き>
山川氏 「(補足:NHK側の)審査員の皆さんの扱い方が目に余ります。審査員はその年、話題になった有名人ばかりですから、いろいろな役回りをお願いしたくなる気持ちは分かるんです。ただ、審査員は歌を厳正に審査する人。つまり「紅白」対抗戦で、「歌」を競い合う、「合戦」番組という本質がブレないようにすべきです。その目的に立ち返る意味でも、審査員の皆さんには審査員の役割を全うしてもらうことが大切です。」

■大みそかは午後9時には寝ちゃう・僕らを寝かせない番組を作ってもらいたい
Q.2018年の視聴率は41.5%(第2部・関東地区)で前年比2.1%増でした
山川氏 「視聴率にはこだわらず、おおらかな気持ちで紅白を作ればいい。作詞家の阿久悠さんは、「紅白独自の価値観を持つ必要がある」とおっしゃっていましたが、同感です。今後も、紅白というジャンルを全うすればいい。紅白の魅力は何と言っても「生」。放送技術が発達し、中継も容易にできますが、紅白はライブでしょう。」

Q.大みそかは、毎年、早寝という山川さん。今年の大みそかはどう過ごしますか?
山川氏 「酔っぱらって午後9時には寝ちゃうかな。紅白は録画。生じゃないから、冷めた目で見ちゃう。<省略> 僕ら年寄りは結局、いい歌を聴きたいの。1小節に言葉がぎゅうぎゅう詰めにされた曲じゃなくてね。面白いと思えば起きていますよ。僕らを寝かせない番組を作ってもらいたいね。」

追記2020.1.2/2019年紅白歌合戦の視聴率は、第1部34.7%、第2部は37.3%だった。
2部制になった1989年以降、ワーストの記録。

紅白歌合戦創生時のエピソード
投稿者が独自に調べた下記の紅白歌合戦創生時のエピソードを、いつか投稿する予定です。
<概要>
・第1回は、ラジオ放送だった
・年に2回放送された年もあった(元々は正月番組だった)
・GHQ(進駐軍)は、「合戦」は戦争をイメージさせるとして中々開催許可が出なかった
・S40年代のレコード大賞受賞者は、レコ大会場からパトカー先導でNHKへ急行した
・紅白入場券はハガキを1000枚出しても1枚でも当たる確率は同じ、なぜ?
・その他 *ご期待下さい。

Sankoub
前号/山川静夫元NHKアナ◇今どきの紅白にもの申す①「昔ながらの役割を引き継いで」
NHKは“NHKらしくない番組”を目指し民放に追随するのは誤りだ

Ntopkeiji

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