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ガチャピンのHAPPY LIFE 2

日常生活で感じたままに綴っています。

独居在宅の限界

2021-02-11 23:55:49 | お仕事
このところ、お仕事ばかりのお話が続きます…

Iさんは、娘さんはいるが一人暮らしをしていた方。
うちのデイにはもう5年近く通ってみえるが
最初の頃は、ニコニコといろんなお話をしてくださったのが、
ここ一年くらいは、表情も固くなり、口数も少なくなって…
汚れた衣服を来てきたり、
髪の毛に食べ物のカスが付いていたり…とこの一ヶ月ばかりは
在宅一人暮らしの限界ではないのかなぁ~と、
思うことが何度かあって…
娘さんには電話連絡して状況を伝えるが、
家に行って様子を見ます…との返事はいつものことで…

一昨日は来設時の検温で37、5℃あり、
娘さんに連絡して、所長がご自宅に送っていったのだが…
自宅内が糞尿で汚れていたり、寝室の清潔もかなり怪しいことが判明。
娘さんも自宅内には入っていなかったらしく、
この熱発を機会に、Iさんの日常生活が明らかになりました。

私たちデイの職員は、送迎時にご自宅まで伺いますが、
家のなかに入ることはほとんど無く、
Iさんは、いつも外で待っていましたし…
デイ通所以外の時間の過ごし方は独居の方の場合、わかりかねます。
ごく稀に、家の中まで入り、着替えも手伝うこともありますが…

ただ、隣近所のは方から、
「日曜はお休みですよね?Iさん、日曜も外でお迎え待ってましたよ」
と、聞かされることも…
曜日や時間の感覚がわからなくなっているからで、
ご家族やケアマネさんに直ぐに報告をする。

直ぐに行動されるケアマネさんやご家族は少なく、
その間、私はモヤモやした気持ちのまま、
その方を受け入れています…

通所が無理になると、次は入所施設への移行になります。
その分岐点を何度も見てきていますが
うまく移行ができる方は少なく…
ましてや独居高齢者の場合は特に…

人はいつかは独りになります。
もしその時、認知症の症状が進んでいたとしたら、
ヘルパーも介入しない場合、その生活は
果たして、御本人にとって、幸せなものでしょうか?
住み慣れた家だから、本人が大丈夫だと言っているから…と、
ほとんどの身内の方が言われます。
でも、そういう身内の方々は、
週一くらいで、家を訪れてみえる場合はまだいいのですが、
ほぼ放置状態の方もいらっしゃいます…

家族さんがいる場合はいいのです…
そして、同居してみえれば…
たまに介護疲れで大変になっている場合もありますが…
ただ、家族さんがいてもIさんのような方は
たくさんいます…

結局、Iさんは、入所を待ちながら、それまではショートステイを
続けることになります…
お別れは寂しいのですが、
Iさんにとって、良い環境へと変われることは
彼女自身にとっては、最良の生き方になると思います。
この仕事をしていると、人の幸せって何だろう…とよく考えます。
答えはまだみつかりませんが…
私もそのうち通る道…業務外の事と割りきれず…
ちゃんとお別れできなかっただけに、むなしさやるせなさを感じています…
コメント (2)
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