映画「i-新聞記者ドキュメント-」
森達也が監督し、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏にカメラを向けたドキュメンタリー。各方面から批判を浴びながらわが道を行く彼女の姿を通して、日本のジャーナリズムの本質をあぶり出す。望月氏が共同原案を務めた映画『新聞記者』に携った河村光庸が、企画・製作・エクゼクティヴプロデューサーを担当した。
フェイクニュースが飛び交い、チェック機能を果たすためのメディアは自主規制に走り、国民や民主主義を守るべき政治家は居丈高な態度を取り、官僚は忖度に忙しい現代の日本。そんな中、記者の望月衣塑子氏は、菅義偉官房長官の記者会見で立て続けに質問をし、普天間飛行場の移設問題や森友学園問題を掘り下げようとする。
タイトルの「i」とは望月氏にとっては一人称の自分が納得するまで真実に迫る事、そして映画を見た観客にとっては自分の置かれた立場や属する組織を離れて、一人称の自分の頭で考え判断する事だと言っていると思った。