BLOWING WIND・風のふくまま

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  明日も良い日になりますように。

映画 『牛の鈴音』

2010-01-07 23:15:54 | 映画
 映画 『牛の鈴音』@シネマライズ

製作国 : 韓国
監督・脚本・編集 : イ・チュンニョル
出演 : チェ・ウォンギュン 、 イ・サムスン

ジャンル : ドキュメンタリー

牛の鈴音 - goo 映画


韓国で2009年1月に公開されると、ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒット。



 韓国の田舎の美しい四季

不自由な足で黙々と年老いた牛と共に

農作業を続ける無愛想で無口な老人

愚痴を言い続けるおばあさん

15年の寿命と言われる牛が40年も生きたのは

奇跡なのだろうか

チェ爺さんの耳に今も牛の鈴音がやさしく響く。







 周りの農家は耕運機を使い農薬を撒くが
おじいさんは牛を使って田畑を耕す
牛の食べる草の為に農薬を使おうとしない無口なお爺さん。

そんな頑固なおじいさんのやり方に不満を持つおばあさん
そしてもちろん話せない老牛の代わりに
最初からずっとしゃべり続けるお婆さん。

ドキュメンタリー映画なのにナレーションが無いのだが
このおばあさんの延々と続く愚痴がナレーションの代わりになっている。


 ハリウッド大作「アバター」とは何もかもが対極の位置になる作品だ。
方やハリウッドの最新技術と大金をつぎ込んでの大作ならば

こちらの方は大きな事件も起きないし、政治的なメッセージも無い
牛と爺さんだけがよろよろとした足取りで
ゆっくり歩く美しい田舎の景色をのんびりと描写している。

今の日本には残っているのだろうか
忘れてしまいそうな暖かい何かが胸に残る。




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4 コメント

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 (とらねこ)
2010-01-21 13:05:03
こんにちは、tatsuさん。
tatsuさんの簡潔な文章から、
この作品をどのように捉えたかが、
よく伝わってきましたよ。
日本が失おうとしているもの、
いや、世界が失おうとしているもの、とも言えるかもしれませんよね。
その存在証明のような作品でした。
これは、忘れられない映画です。
返信する
とらねこさんへ (tatsu)
2010-01-21 18:17:50
とらねこさん、こんにちは。
日本なら沖縄・八重山の小さい島の方を探すと
やっと残っている可能性が有るかもしれませんが
そのくらい貴重な遺産のような気がしました。

アバターを見た後のお口直しには最適な作品かも知れないですね。
返信する
Unknown (きらり+)
2010-04-01 11:30:48
そうそう!おばあさんのぼやきがナレーションになってるんですよね~!
実に秀逸なドキュメンタリでした。
すごく感動して映画館でただひとり泣いていた私です。
返信する
きらり+さんへ (tatsu)
2010-04-01 17:51:46
きらり+さん、初めまして、コメント有難うございます。
ミニシアター系がお好きなようですね
これからも宜しくお願いします。
返信する

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