映画 『クロッシング』@TOHOシネマズ シャンテ
原題:BROOKLYN'S FINEST
製作国 : アメリカ
監督: アントワーン・フークア
出演: リチャード・ギア、 イーサン・ホーク 、 ドン・チードル
ウェズリー・スナイプス
オフィシャル・サイト『クロッシング』
クロッシング(2008・アメリカ) - goo 映画
ブルックリンの犯罪多発地区で危険と隣り合わせの過酷な日常を送る3人の警官たちの
三者三様の苦悩が、リアルかつ緊張感溢れるタッチで綴られてゆく。
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目立った功績もなく、同僚からは冷たい視線を浴びている引退間近の
ベテラン警官エディ(リチャード・ギア)。
長年ギャングと交わり、私生活を犠牲にしてきた潜入捜査官タンゴ(ドン・チードル)。
双子を妊娠中の妻と5人の子供を抱え、経済的に苦しい生活を強いられている
麻薬捜査官サル(イーサン・ホーク)。
3人はそれぞれに行き場のない苦悩を抱えながら、なんとか厳しい現実を生きている。
3人に共通の事件が起こるかというと、そんなこともなく、ただ一瞬、
交錯(クロッシング)するだけだ。
主演クラスの大物俳優4人の競演で邦題の「クロッシング」から
4人の物語がクロスして行きやがて絡み合う発展をするかと思われたが
最後の現場が共通し一瞬、交錯(クロッシング)するだけだった。
リチャード・ギアの何事にも関りたくない諦めにも似た生き方がやるせない
皮肉にも引退した日の夜に始めて積極的に事件に首を突っ込む事に。
イーサン・ホークは生活に疲れ追い詰められた表情が似合いすぎて
鬼気迫る雰囲気を醸している。
ドン・チードルの潜入捜査官もハマリ役で刑事なのか本物のマフィアなのか
マフィアに入り込み信用され過ぎている。
ラストではそれぞれが追う獲物の現場がクロスして息の詰まる展開になり
タンゴもサルも敢え無い最後を迎える。
現役の時には使わなかった銃を引退して初めて使ったエディは
生き方を変えた自分自身に戸惑っているようにも見える終わり方だった。
ニューヨーク市警の汚職や刑事の不正を暴く映画は多い、この映画でも
警察の地位や名誉を守る為に組織ぐるみで事件を隠そうとしたり
刑事に取引を持ちかけ事件をでっち上げたりしようとする様子を描いている。
現代のニューヨーク、普通に暮らす警官が時代の流れに追い詰められたように
悪あがきするかのように生きている。
真面目に働き普通に暮らす事が困難な社会・現代の生活は世界にそして日本にも
共通し、押しつぶされそうな閉塞感から逃げることは出来るのか。
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たまに映画になりますよね。
ボクは、キェシロフスキ監督作品が大好きで
「偶然」「トリコロール3部作」「デカローグ」などなど、すれ違いの作品が多い監督です。
すれ違いってなんかいいですよね。
秋っぽくて。
ちなみに、ウチの子はリチャード・ギアとすれ違ったことがあります(ホント)
凄いですね。
僕は『クラッシュ』みたいな映画、スキだったから、きっと。
あ、ちなみに僕は西部警察放送当時に、紀伊国屋で源さんこと苅谷俊介さんとすれ違いました(笑)
「クラッシュ」ほど物語として交錯してないのがちょっと残念でした。
東京では芸能人や政界・財界の有名人とすれ違ったり
同じお店で出会ったりとかが時々有りますね。