
小説 『横道世之介』作・吉田修一
「パーク・ライフ」 で第127回(2002年上半期)芥川龍之介賞受賞した
作品以来の吉田作品の読書です。
「パーク・ライフ」では淡々とした書き方で公園で出会う男女を描き
二人の間に接触がある様な無いような、物語の展開があるような無いような
不思議な展開と描き方が記憶に残りました。
さて、『横道世之介』も不思議な物語りに感じました
80年代に九州から上京してきた平凡な大学生のごく普通の大学生活が描かれます
何処にでも居そうな田舎から出てきた好青年の大学生活の1年目
友達との交友を中心に物語が進み、この展開かと思ってやや読むペースが落ちてきた。
しばらく放置していたが続きを読み始めると
時間軸が変化し、語り部が入れ替わり、する辺りから物語が急展開し、また戻る
巧みな物語構成に思わず引き込まれ一気に読了した。
平凡な好青年がいろんな人と出会い、本人は意識してないが親・友人・恋人
彼と出会った人達に何らかの影響を与える実に好い奴だ。
実話にヒントを得たと思われる主役の青年の思わぬ最後だが
爽やかな読後感が残る作品でした。

どうしたもんかなあと悩んでいるんです。
速読とかできる人になりたかったです。
読みたい本が有って3冊ほどまとめ買いをしてしまいましたが
そう言えば読みかけて置いていた本があったのを思い出して
読み直してみたら一気に読んでしまいました。
元々本好きなので読み始めると他の事をしなくなり止まらなくなるほうです
夜に読み始めて気がつくと明るくなってたりします。