母の新盆の行事、施餓鬼会に参加するために故郷の若狭・小浜へ帰りました
お寺は小さな町の山裾にひっそりと建っています、仏国寺では曹洞宗のため
盆施食会と称しています。
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このお寺は禅寺や修行寺ではないのですが、何故か多くの修行僧が集まり
座禅修行をしています。時には20~30名ほどの修行僧の多くは外人で
ヨーロッパ系の人が多いようですが曹洞宗の厳しい座禅修行を一緒に
やっているようです、もちろん剃髪し一汁三菜の禅の食事です。
何故この様な田舎の小さいお寺に外人さんの修行僧が集まるのか不思議な
くらいですが、このお寺の和尚さんが立派な方のようで、その人徳で人が
集まるのだと思われます。
今回の盆施食会にも10名のお坊さんが参列されましたが半分くらいは外人さん
でした、経典がちらりと見えましたがローマ字で書かれているようでした。
背の高い青い目の外人の僧が唱えるお経は低音で朗々と
開け放った真夏の本堂を吹き抜ける涼風と共に心地よく響きました。
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さて「インセプション」
僕は前評判のよさに思いっきり期待していました。あの「メメント」の監督だし!
確かに映像が凄いし、渡辺謙の存在感もいいし、見どころはあるんですけど。
でも、僕にとってはダメダメ映画でした。
この監督は、映画を迷路かパズルのように仕組むのが好きなんだなぁと思いました。
そのルールを受け入れるかどうかで評価が変わるんじゃないでしょうか。
夢を操作するっていう発想自体は面白いけれど、コンピュータが創り出したバーチャル世界ではないのだから、あんなに規則的に時間が延び延びになっていくって変じゃないですかねぇ・・・あのアキレスと亀のパラドクスみたいな矛盾を感じました。夢を見る人の意識下で起こることだから、何層になっても時間の感覚は変わらないのでは?
いやいや、小難しいことだけじゃなくて、この映画の最大の欠点は、映画の始まりから終わりまで、一番プロジェクトの足を引っ張っているのが、推進役たるディカプリオだってことでは。
この手の発想の映画が好きなだけに、辛口になってしまいました。
tatsuさん、どうでした?
宗教は生まれながらにキリスト教の洗礼を受けて育った
欧米人の方が真剣に考える機会が有るのだと思います。
そこから悩んで、行き着いた所が東洋の果ての小さなお寺で
座禅修行なのではないかと思って見ていました。
さて、「インセプション」ですが矢菱さんの言われる映画のルール
夢の階層や、ディカプリオ本人が深層心理に葛藤を持っている事
などはむしろ面白かったです。
他人の夢に入り込むという発想や、それをリアルに見せる
手法なども楽しめました。