高ボッチ高原の電波中継塔を見上げつつ、管理棟でもらってきた高ボッチ高原マップを開いて、志摩リンが移動したルートを探しました。
劇中にて、志摩リンが高ボッチ高原に到着して最初にビーノを停めたのが電波中継塔の下でした。その後、寒いからと温泉を目指して北の崖ノ湯ルートを麓まで降り、「おいまじか」となって再び高原に戻り、第2駐車場の展望所に行き、それから高ボッチ山の山頂に登っています。それからキャンプ飯をどこで作ろうかとあちこち回り、電波中継塔の東を回って南側へ下り、牧場入口まで行き、引き返しています。
つまり、志摩リンは広い高ボッチ高原を南北へ二度ほど往復する形でウロウロしていたわけです。原付ビーノに乗っていたから出来たことですが、こちらは徒歩なので、全く同じ道順でたどるのは時間的にも距離的にも無理でした。
とりあえず、志摩リンが高ボッチ高原に着いてから景色を眺めていたであろう範囲を歩いてみました。劇中では二ヶ所が登場していますが、原作コミック第2巻12ページ、13ページの描写をみると、一ヶ所しかないような感じでした。劇中では横にビーノが停めてありましたが、作中の一ヶ所はビーノが描かれていないのです。
とりあえず、電波中継塔の下からの園路を上図のように南へ進んでみました。緩やかな下り坂になっています。
まもなく既視感を覚えて立ち止まりました。ああ、ここかな・・・。ここだ・・・。
該当のシーンです。この場所はアニメでも原作コミックでも共通して登場します。
同じ位置から、電波中継塔を振り返りました。70メートルぐらい離れていました。
劇中では、志摩リンが、その後の南北への往復の途中で、この園路をビーノで南へ下るシーンがあります。上図のような、両側に柵が続く園路は、高ボッチ高原広しといえども、ここしかありません。
それで、マップで確認しつつ、その園路を南へ歩きました。右手には高ボッチ牧場の広大な牧草地が広がり、南の谷間へと緩やかに下っていました。
歩きながら西の景色を見ました。志摩リンいわく「のどかな所だな」「なんにもいない」「夏に来れば牛とかいるのかな」でしたが、まさにその通りでした。
しばらく歩くと園路は林道に合流しました。その奥に高ボッチ牧場の入口の施設が見えてきました。原作コミック第2巻21ページ6コマ目のアングルに近い景色でした。
この高ボッチ牧場の入口の施設が、志摩リンが高原上をウロウロしていた範囲の南限にあたるようでした。 (続く)