11時37分、この日の最初の普通列車が走行音を響かせながら大井川第一橋梁に近づいてきました。
車輛は旧南海の21000系でした。
鉄橋を渡る電車の姿は、模型的にみても絵になりますから、実物がカッコ良く見えるのは当然でした。
サーッと通過していきました。それを見送っているうちに、時間がたっぷりあるから、川根温泉笹間渡駅まで追いかけて撮るのも良いな、と思いつきました。
それで、道の駅駐車場を横切って線路沿いの歩道を歩いて川根温泉笹間渡駅へ向かいました。
既に駅ホームに停まっている21000系が見えました。なんだか模型みたいだな、Nゲージのジオラマをきちんと丁寧に精巧に作ったら、同じような風景を再現出来るのかもしれないな、と思いました。
ホームにあがりました。この川根温泉笹間渡駅は無人駅なので、ホームへは二ヶ所の出入口から自由に出入り出来ます。地方鉄道ではよくある無人駅の一般的な状態ですが、鉄道の写真を撮ったりする場合にはこの自由さが重宝します。
しかし、この車輛も本当に頑張っています。昭和三十三年(1958)製造ですから私よりも八歳上です。昔は南海高野線の特急か急行として走っていて、私も学生の頃に高野山詣りにて乗った記憶があります。
車体の銘板とナンバーからモハ21001と分かりますが、これは21000系の一号機であるわけですから、最初の車体がいまなお現役であることが知られます。鉄道マニアでなくとも、この車輛の貴重さが理解出来るでしょう。
そろそろ折り返し発車時刻になるので、歩道を引き返して線路沿いの撮影ポイントに移動しました。線路の東側には茶畑が広がっていました。
折り返して発車してきた21000系を撮りました。こうしたローアングルでの撮影は初めてでしたが、車輪がちょうど目の高さにあるので、走行音がゴオオオッと響いて迫力がありました。
道の駅に戻って、食堂で名物の「幻の塩ラーメン」をいただきました。大井川鐡道エリアにおけるゆるキャン聖地巡礼の食べ物と言えば、ダムカレー、豚串、川根茶ソフトですが、個人的にはこの「幻の塩ラーメン」も加えて4大グルメとしております。
「幻の塩ラーメン」は、上図のように売店コーナーでも販売していて、お土産に持ち帰ることが出来ます。
今回は、嫁さんにリクエストされていましたので、7箱買いました。1箱2食入りです。うち5個はモケジョ仲間にあげるのだそうです。
あと、上図の川根温泉由来の塩も買ってきてくれと頼まれていましたので、上図の「かわねのごえん」を1瓶、右の詰め替え用パックを2パック買いました。
嫁さんによれば、市販の加工品の食塩よりもこういった天然成分析出の塩のほうが体にいいのだそうです。
もともと我が家の台所には、管理栄養士の嫁さんの意向によって塩と砂糖は置いていないのですが、砂糖はともかく、塩は無いと困る場合があるので、出来たら天然温泉系の塩を少量でもいいから置きたいね、という話をしていました。
天然温泉由来の塩は全国どこでも多様多種な製品が売られていますので、今回は泉質の良さでも定評のある川根温泉の析出塩を試してみよう、となった次第でした。 (続く)