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ゆるキャン△の聖地を行く44 その18  野反湖 野反湖バス停から

2025年01月27日 | ゆるキャン△

 野反湖展望台案内所の南側に、上図の展望所とみられるベンチ群があり、その横を道が下の野反湖畔まで通っていました。ベンチ群からの眺望はあまり開けておらず、むしろ道を下った下の方にも広場らしき場所が見えて、そちらが展望所なのかもしれないな、と思いました。

 野反湖周辺ガイドの案内マップで見ると、道は湖畔の展望所までで行きどまりになっているようでした。最初はこの道が湖畔東岸ルートに続くのかなと考えていたのですが、マップではここ展望台駐車場の少し上にある池ノ峠駐車場の南側の「車道出合」から湖畔東岸ルートが始まっており、野反湖の東岸に沿ってほぼまっすぐに富士見峠まで続いていました。

 次に来るときは、この湖東岸ルートを歩いて、今日の湖畔西岸ルートに続けての野反湖一周を試みるのも面白そうだな、と思いました。行くなら、車道の冬季通行止めが解除されてバスが運行される陽春の5月から、高山植物の開花シーズンの6、7月にかけてのタイミングが良いな、と考えました。

 

 しばらく野反湖を眺めていましたが、そのうちに空は雲に覆われ、天気予報の通りに気温も下がってきて、寒くなってきました。時計を見ると15時32分でしたので、駐車場へ戻りました。

 

 バス停は、あれだな・・・。

 

 バス停「野反湖」です。長野原草津口駅からのバス路線の終点にあたります。今回は途中の「野反峠」で降りて富士見峠から歩きましたが、こちらの「野反湖」で降りて逆に歩いて富士見峠の「野反峠」バス停まで歩くことも出来ます。ただし、その場合は地形の関係で登り坂が多めになります。

 

 「野反峠」バス停の時刻表は御覧のとおり、一日に3便しかありません。5月1日から10月20日までがバスの運行期間で、それ以外は冬季通行止めとなりますから、車やバイクを利用したとしても、野反湖へ行ける期間は5か月余りしかないわけです。

 

 で、午後の最終便はこの15時39分発でした。これに乗れないと帰れなくなってしまいます。野反湖キャンプ場に一泊した場合は、午前の第1便が9時26分発となります。とにかく3便しかありませんので、バス利用での野反湖行きは、バスの時刻をおさえておくことが肝要です。

 同時に、長野原草津口駅から野反湖までの途中にある、各務原なでしこ達も立ち寄った旧太子駅跡へバス利用で立ち寄るのも難しいことが分かります。午前中に2便がありますから、始発便に乗れば旧太子駅跡へ立ち寄ることも出来ますが、その始発便は平日のみの運行で、長野原草津口駅を7時55分に出ます。それに合わせるならば、例えば高崎からですと6時10分発の普通列車に乗らないといけません。
 いずれにせよ、野反湖行きのバス便は最低限で、一往復するのがやっとというダイヤです。せめてもう1便あればな、と思います。

 

 バス停の前で思案しているうちに、帰りのバスがやってきました。時刻は15時37分でした。行きと同じ運転手さんが笑顔で「いかがでした?」と訊いてきました。

「お蔭様で、景色も良くてハイキングが楽しめました。地図にあるとおりの1時間40分で歩きました」
「ほう、そうですか、するとあなた、足は速いほうなのですな」
「ええ、そのようです。周りによく言われます」
「確か、湖畔西岸ルートでしたな、どこからでも野反湖が綺麗に見えますでしょう」
「ええ、どこから見ても絵になりますねえ」
「そう、そう、ノゾリキスゲの花が咲くころはもっと絵になりますよ」
「実はその花の咲くころにもう一度来たいと思っています」
「なら、5月下旬から6月いっぱいまでがよろしい。是非来て下さいや」

 

 予定通りの15時39分に出発しました。しばらくは登りになり、やがて池ノ峠駐車場の横を通りました。運転手さんがその横を指して「そこから湖畔東岸ルートになりますんでね、さっきの展望台駐車場からはいまの車道を登っていくことになりますんで」と教えてくれました。

「その近くにバス停は無いのでしょうか」
「あることはあるんですがね、「湖畔」てのがあるんですがね、もうちょっと南、車道のピークまで行くんで離れてるんですわ。「野反湖」のバス停から行ったほうが近いですよ」
「そうですか」

 話しているうちにも登り坂は続き、ついにはハンディGPSの数値が1555メートルに達しました。そのピークを過ぎたあたりにオオカラボリ駐車場があり、そこに「湖畔」バス停も見えました。

「あれから下へ降りると湖畔東岸ルートの真ん中あたりに繋がってるんですよ」
「そうですか」

 

 その「湖畔」バス停付近からの景色でした。かなり高い位置に来ていることが野反湖の見え方から分かりました。そのあとは雑木林のトンネルの中を走ることが多く、富士見峠に近づくまでは、野反湖の湖面があまり見えませんでした。

 15時51分、行きに下車した「野反峠」バス停に停まりました。大きなリュックを背負った登山客3人が乗り込んできました。私を含めて4名が、その日の帰りのバスの乗客でした。

 

 それからはしばらくウトウトしていて、目が覚めた後はメモに湖畔西岸ルートの各ポイントの様子や所要時間などをまとめました。そのうちに16時34分、上図の「道の駅六合」に停まり、発車しました。

 

 それから窓の外の景色をボーッと眺めていましたが、時々、赤い三角形の防火用水標識が道端にあるのを見ました。集落ごとに設置されている感じで、この帰り道だけで12ヶ所を見つけました。ゆるキャンの作中にて斉藤恵那が見つけたのは、どのあたりだったのでしょうか。

 

 16時41分、運転手さんが左手を指差して「あれが太子駅跡ですよ」と教えてくれました。そちらを見ると、駅舎のような建物と数輌の貨車が見えました。その直後に入口に置かれた貨車と、その向かいの「旧太子駅」バス停を見ました。

 次に来るときは、あの旧太子駅へ行こう、大井川鐡道井川線から譲渡された貨車1輌も見たい、と考えました。

 

 また、例の防火標識を見つけて撮りました。夕方の薄暗い景色のなか、赤色の三角形はものすごく目立つのでした。遠くからでもすぐに分かるので、カメラを構えて準備して、横を通ったら撮る、ということを十五回ほど繰り返しましたが、成功したのは二回だけでした。

 

 16時55分、終点の長野原草津口駅に着きました。野反湖を出てから1時間16分後でした。運転手さんに御礼を言って下車しました。

 

 かくして、今回のゆるキャン聖地巡礼のメインであった野反湖行きが、つつがなく終わりました。予想よりも楽しく、素晴らしく、面白い学びが豊かな高山域の秘境でした。ゆるキャン聖地巡礼でなくても再度行きたい場所だな、と思いました。

 その後は長野原草津口駅の休憩ルームで50分ほどの待ち時間を過ごしました。吾妻線のダイヤと野反湖行きのバスの時刻は全然リンクしていませんから、行きも帰りも、長野原草津口駅での待ち時間が生じます。ここに着く特急「草津・四万」も、草津温泉行きのバスの時刻に合わせて運行されているため、野反湖へ行くための手段としては適していません。なんだかなあ、と思ってしまいます。

 長野原草津口駅からは、17時52分の普通列車で出て、19時5分に新前橋駅で乗り換えて、高崎駅に着いたのは19時17分でした。駅ビル内の中華料理店で夕食をとり、20時前に高崎の東横インにチェックインしました。

 以上、ゆるキャン群馬キャンプ編二日目ルート聖地巡礼3日目のレポートを、野反湖編として括ります。次回からは項を改めて、4日目の伊香保温泉での聖地散策を綴ります。  (了)

 

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