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ゆるキャンから始めたNゲージ その17  大井川鐡道の千頭駅を作る 下

2023年09月07日 | ゆるキャン△

 上図は、7月26日に大井川鐡道へ見学取材に行った際に撮った、千頭駅の井川線ホームである。御覧のように井川線の小さな車輌に合わせてホームも階段を付けて低くしてある。ホームの上屋も、元の幅広の部分と、後から追加された細長い部分とが繋がっていて、独特の外観をなしている。

 この井川線ホームの製作を、川本氏が指定した8月6日から始めた。前回と同じく差し入れの食材と自分用の大量のおやつ(かっぱえびせん、薄焼きせんべい、ソフトサラダ等)を持参して、テーブルの向こうに座ってメモ帳を準備し、カメラもセットした川本氏に、「模型作ってるのを見るのも面白いやろ?」と訊いたら、「ああ」と答えた。

 

 さて、井川線のホームと大井川本線のホームを分割して作り始めた。上図のように1/150スケールでいったん画用紙にトレースして、細部を修正したり書き足したりしたものを、既に完成している駅舎部分と合わせて、ズレが無いかを確かめた。

 

 千頭駅のホームは、現状では1番線から3番線までが使用されており、4番線以下の側線はいまはトーマスファミリーの広場に転用されている。そしてパーシーがいる側線だけが短くカットされている。それに合わせたように斜めに井川線ホームの外郭線が通る。
 それで、設計図では分割してホームを三つに分けて描き、別々に作ることにした。大井川本線の1番線および2番線ホーム、3番線および4番線ホーム、井川線ホーム、である。

 

 出来上がった大井川本線の二つのホームと、上図手前の井川線のホームである。御覧のように井川線のホームは2ミリ厚のスチレンボードを四枚重ね、階段状に低くなる部分も再現した。また作業用のスロープも段ボールで大まかに再現した。

 

 これらの三つのホームを駅舎に繋いで仮にセットしてみた状態である。三つのホームはこれで終わりではなく、いずれも更に延長部分を作って付け足す形にした。収納がし易いように長いホームを分割式としたからである。

 

 大井川本線の1番線および2番線のホームの上屋の構造材を2ミリプラ丸棒で作った。これに段ボールで作った屋根をかぶせる形にした。

 

 ポスカで塗装して仕上げた状態である。Nゲージの線路の間隔にあわせて実際よりもホームの幅を縮めてあるが、ちょうどトミックスのホームセットの幅と同じだったので、Nゲージの駅として見るとさほどに違和感を感じない。

 

 同様にして大井川本線の3番線と4番線のホームを作った。こちらは上屋が本来の部分と後の追加延長の部分とに分かれるが、そのまま再現した。

 

 大井川本線の3番線と4番線のホームが仕上がった。

 

 続いて井川線ホームの駅舎側に建つトイレの建物を作った。実際にはその北隣に物置らしきものがあるが、そこまでは再現しなかった。

 

 井川線ホームの上屋の元の幅広の部分を作っている段階。

 

 井川線ホームの上屋の元の幅広の部分が仕上がった段階。井川線のホームも、Nゲージの線路のレイアウトに合わせて幅を縮めているので、上屋の柱の位置も実際とは少しズレている。

 しかし、川本氏は「この程度でええんよ。多少の誤差はカトーやトミックスのストラクチャーにだってあるしな」と言い、「井川線の列車も作ると聞いたが、それも早く見たいねえ」と楽しそうに言った。

 

 さらに後から追加された上屋部分を両側に再現した。実際にはその南側にテント状の仮設上屋がつくのだが、ここでは製作せず、いずれ必要になったら追加製作することにした。

 

 ポスカで塗って、井川線ホームも仕上げた。大雑把に作ってはいるが、川本氏は「うん、井川線ホームの雰囲気が良く出とるな」と評価してくれた。ただ、せんべいを食べながら模型の真上で話すので、せんべいの粉が模型にも降りかかってゆくのには閉口した。

 

 井川線のホームは、千頭駅で最も長い。その南端には日本最古とされる転車台がある。川本氏によれば、その千頭駅の転車台の1/150スケールのペーパーキットがあるという。いずれ買わなければいけないな、と考えた。
 とりあえず、延長部分を上図のように追加した。それが作業工程のラストであった。

 

 かくして、千頭駅の三つのホームも上図のように仕上がった。サイズの問題により、実際よりも短く作っているが、それでも私のレイアウトにおける最長の4輌編成ならば充分におさまる。カトーのSLかわね路号セットも、なるべく早いうちに探して買わないといけないな、と思った。

 そのことを川本氏に言うと、「そんなら俺が探してやる。ヤフオクとかで安く落札しちゃうという手もある」と答えてきた。
「安く、って、どのくらい安いんかね?」
「ピンキリやな。平均して6000円ぐらいかな、ジャンク品やったらもっと安くなる。3000円ぐらいにはなるかな」
「そりゃ安いな、蒸気機関車のC11形と客車3輌のセットやろ、4輌で3000円なら、めちゃ格安やで」

 そう話したが、川本氏は結局ヤフオクでも見つけられず、数日後に私自身が中古ショップでジャンク品のSLかわね路号セットをなんと500円で購入したのであった。

 ただし、動かず、汚れて客車のうちの2輌は窓ガラスが欠けていた。これらは、結果的には川本氏のアドバイスを受けて修理した。C11形は分解して車輪も集電板も洗浄し、モーターはパーツクリーナーに浸して洗った。客車の窓は透明プラ板で補修し、汚れの九割は無水エタノール等で綺麗にした。そうして現在は普通に動いている。

 それとは別に、大阪への出張の帰りに上新電機の日本橋店に行き、鉄道模型のフロアでアルナインの「とても簡単な」シリーズのハコガタDL(井川タイプ)および井川風客車2種類を見つけて購入したので、次の製作対象は井川線の列車と決まった。
 井川線の車輌については、既にワールド工芸のDB1型を購入済みである。川本氏はそのキットのパッケージを眺めつつ、「出来たらDD100形も作ってもらいたいねえ」と言った。DD100形は以前に川根両国の車両区で一度実物を見かけたことがあるが、Nゲージでは商品化されていないそうなので、作るなら自作スクラッチしかないだろう。

 

 家にある廃材や余り材などを活用して、二日で出来上がった千頭駅の姿は、作った私自身も「こんなにうまく仕上がるとは思わなかった」と思ったほどのレベルであった。川本氏は何度も「これはええよ」と言い、一度だけ「俺にくれないか?」と小声で冗談っぽくささやいた。

 

 各所に縮小や変形があるものの、ほぼ実際の千頭駅の姿に通じる外観である。ただ、意図的に高さを1.2倍の寸法でとっているため、背高に見える。これは、Nゲージ車輌の背景としてある程度目立つように、との措置である。

 

 早速、川本氏と線路をつないで千頭駅構内のレイアウトを再現してみた。御覧の通り、ピッタリと駅ホームに合っているので、安堵した。

 嫁さんが、「これ、トーマスとかの機関車も全部置くの?」と訊ねてきたので、「トーマスファミリーに扮している元の蒸気機関車の状態で置こうかと思ってる」と答えた。すると川本氏が「そりゃ面白いなあ、するとC12と9600とC56が要るねえ」と愉快そうに言った。つまり、現在のパーシーがC12形、ヒロが9600形、ジェームズがC56形であるわけだが、いずれの機関車も現時点では未入手である。

 

 部屋のスペースの関係で、井川線の線路との接続は出来なかったが、それによって、完全に再現した場合に必要なスペースが判明した。6畳間ではハッキリ言って手狭なのであった。少なくとも8畳間ぐらいのスペースが無いと、この千頭駅を含めたレイアウトの全てを構築出来ないな、と実感した。

 嫁さんも同じ事を考えたようで、「いずれは広い家に引っ越しましょう。広い部屋があったら、金谷駅も作れますよね」と言った。川本氏も「せやせや、金谷駅も作らんとな」と急かすように言ったが、その機会はどうもそんなに近い未来の事ではないような気がした。まずは、引っ越せる家をどこかに探さないと・・・、ということに尽きる。

 以上が、Nゲージサイズでの大井川鐡道千頭駅の再現製作の顛末であった。次回は井川線の列車の製作レポートとなる予定である。  (了)

 


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