三峰神社鳥居前の「大島屋」にて昼食休憩をとりました。上図の座敷席につきました。
原作コミックの作中で志摩リンがついていたのも座敷席で、窓ガラス越しに秩父山系の景色が見えるのも同じでした。
私の位置は座敷の一番奥でしたから、右横を見るとこんな感じでした。上図右手前の長机が、志摩リンの居た席であるようです。
作中での室内の描写はこんな感じで、ゆるキャン特有の広域ワイドレンズのような切り取り方で描かれますが、実際の状況をほぼ忠実に写し取っています。
で、今回注文した、「大島屋」名物メニューの「わらじカツ丼」。本当にわらじサイズのカツが2枚、コミックの描写そのままに出てきました。
原作コミックの作中でもほぼ一致する外見です。味噌汁と漬物がついて1100円ですが、これは安いと思います。
下の御飯が全然見えない大きなわらじカツですが、実は厚みがなくてハムのように薄いのです。
志摩リンの感想でも、私が思ったのと同じ内容が述べられています。すごいボリュームに見えたけれど、ハムカツぐらいの薄さに伸ばしてあるので、あれっ、と思いましたが、薄いので食べやすくて、サクサク感も強めでした。
大きくて薄いので、ワラジのようであるわけですね。だから「わらじカツ丼」なのだな、と納得しました。カツが薄いので熱がよく通って、そのぶんカツの旨味も濃くなっているのです。それを2枚もいただくのですから、けっこう食べごたえがありました。美味しくいただきました。
精算時に見た、お店のメニュー一覧です。どうやら、主力はそば、うどんであるようで、ご飯ものが「わらじカツ丼」と「カレーライス」の2種類だけでした。
それでお店のおばさんに「人気のメニューはどれですか」と聞きましたら、「季節によりますわねえ、いまの暑い時期は「ざるそば」がよくいけますわね」との答えでした。「わらじカツ丼」は、価格が一番高い事もあって、まあそこそこに、との事でした。
物販コーナーで、嫁さん向けのお土産を幾つか買いました。現地はサツマイモやジャガイモの産地が近いためか、ポテト関連の品が目立ちました。志摩リンの見た「みそポテト」は、ジャガイモを七輪で炙った後に天ぷらにして揚げて、味噌をつけて売るものなので、常時販売する商品には含まれていないそうです。
嫁さんも私も大好きな蕎麦が豊富にありましたので、上図に見える3種類を全て買いました。嫁さんは管理栄養士なので普段の食事の材料には細かい配慮を施す傾向がありますが、この種の特産物系の食材には目がなくて何でもオーケー、というところがあります。が、私なりに裏面のラベルの記載もきちんと読んで、余計な添加物などが含まれていないものを選びました。
志摩リンが見て悩んだ「みそポテト」は、実際に秩父エリアのB級グルメなので、地元の屋台専門の業者が時々出張販売で回っては祭礼やイベント時に売るケースが殆どだそうです。なので、大島屋でも他の売店でもあまり扱っていない、との事でした。
ゆるキャン巡礼で訪れて「みそポテト」に出会えるかどうかは、屋台が出ているかどうかによるわけです。
その代り、店先には上図のみそポテトチップもありました。秩父B級グルメの金文字が目立っていました。原料の「借金なし味噌」とは、秩父地域の在来種である「借金なし大豆」を用いた味噌のことです。
「借金なし大豆」とは、植えれば植えるほど実がなり、借金を返すことができた、という縁起の良い大豆で、ほのかな甘みが特徴です。 昔ながらの製法で作っているため、麹が残っていたりして風味も味わいがあるそうです。それをジャガイモの天ぷらに付けて食べるのが「みそポテト」であるわけです。
志摩リンは「どんな味なんだこれ」と言っていますが、私自身は、京都丹波の豆麹味噌に近いんだろうな、と想像しました。今までに全国各地で色んな味噌を味わってきていますが、味噌にマズイものは無い、日本人の伝統食であるのだから、どこでも味に磨きがかかっている、と思います。
だから、「みそポテト」も旨いのだろうな、と思いますが、残念ながら今回は実食の機会がありませんでした。 (続く)