井川本村からさらに西へ進んで、県道60号線が南に大きくカーブして登り坂にさしかかる地点まで来ました。観光マップを見ると、その辺りに次の聖地スポットである井川大仏への山道の入り口があるようでした。
右側の歩道に接して山道への標識がありました。井川大仏まで800メートルとありました。この山道が近道ルートだそうですが、それでもかなりの距離を歩くことになります。しかし・・・。
この看板を見て立ち止まりました。奥静はクマの出没もよく報告される山奥で、井川地域でのクマ目撃情報も三度や四度ではありませんでした。これはヤバイ、山道を選択してクマに出会ってしまったらどうするか、と考えましたが、こういった身の危険のリスクはなんとしてでも回避すべし、との判断を優先して選択しました。
なので、山道にはゆかずに県道60号線をそのまま進むことに決めました。時々車も通るこの道ならばクマもそうそう降りてこないだろう、と思いました。登り坂でしたが、山道を選んでも登り坂である点は変わりませんから、歩きやすいこちらの道を採ったほうが安心出来ました。井川大仏までの距離も約150メートルほど長くなるだけですから、足の速い私には何の問題もありませんでした。
12時36分に上図のバス停「井川小中学校入口」に着きました。前のバス停「井川本村」を通ったのが12時24分でしたから、12分歩いたわけでした。このバス停が、井川大仏への参詣道の入口にあたっています。
バス停の直上に御覧の標識があり、井川大仏まで0.2キロとありました。つまりはあと200メートルでした。
バス停から少し奥に行くと、御覧のような広い駐車場がありました。奥にブルドーザーが停まっているので、駐車場の広さが分かります。上図右端に赤い幟が見えるのが、井川大仏への参詣道の入り口でしたから、この駐車場は井川大仏への参拝者のための駐車場なのだろう、と推測しました。
井川大仏への参詣道の入り口です。ここからは階段が上まで続くようで、「ここから5分」とありました。
階段を登り続けて5分あまり、一番上まで行くと視界が開けて広い平坦面に出ました。その奥に真っ白な大仏が見えました。
これが井川大仏ですか・・・。ゆるキャン原作コミック第11巻53ページのイラストにて描かれる井川大仏の実物です。なんかえらく描写が異なりますね・・・。イラストのほうが可愛らしく描かれています。地元の歯医者さんが4年がけで作ったそうですが、この大きさですから相当の費用がかかったことでしょう。
井川大仏の右脇の奥に立っているのは毘沙門天像です。この像もゆるキャン原作コミック第11巻54ページのイラストにて描かれ、土岐綾乃が「こちらがその歯医者さんです。」と説明し、志摩リンが「ちがうだろ」とツッこんでいます。
そのイラストから、志摩リンと土岐綾乃が井川大仏にも立ち寄ったことが分かります。バイクは下の広い駐車場に停めて、長い階段を5分あまりかけて登ったのでしょう。 (続く)