皆さんご存知の花たち大集合してきています。
まずは冬の女王
シクラメン
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学名:Cyclamen persicum
和名:カガリビバナ(篝火花)
別名:ブタノマンジュウ(豚の饅頭)
花期:冬
「シクラメンのかほり」によって,冬の代表的な花になりましたね。
地中海原産で,現地ではその球根の形から「ブタノマンジュウ(豚の饅頭)」という無粋な名前で呼ばれています。和名は「カガリビバナ(篝火花)」といいます。花びらが上に反り返るので,篝火に見えるからでしょう。赤いシクラメンならその通りでしょうね。
花が終わってから肥料をやると,毎年楽しめます。ただし,暑さに弱いので,夏は涼しいところに置いてやるなどの注意が必要です。
クリスマスといえば
ポインセチア!
すっかりクリスマスのシンボルのように扱われているポインセチアですが、その歴史はおおよそ次のような経緯だったようです。
昔々、メキシコにアズテク族というインディアンが住んでおりまして、かれらは生活の中でこの植物を上手に利用していました。苞からは赤紫色の色素をとり、切った時に出る白い樹液からは解熱作用のある調剤が作られ、熱を下げるために使われました。現在のタスコ(Taxco)付近の地域を起源地とするポインセチアはインデイアンにCuetlaxochitlと呼ばれて、その花は輝くような色から『純粋牲のシンボル』とされていました。
17世紀に入りフランシスコ修道会の僧たちがタスコ付近に住みつきました。ポインセチアはその色と咲く時期から、『赤はピュアなキリストの血』『緑は農作物の生長』を表していると、聖Pesebreのお祭り、誕生祭の行列に使われるようになりました。
1825年(1828年の説も)、メキシコ駐在のアメリカ大使JoelRobertPoinSett氏(1779-1851)は、優れた植物学者でもあったためアメリカ合衆国の氏の自宅の温室や植物園、氏の園芸仲間などへポインセチアが配られました。現在の「ポインセチア」はポインセット氏の名前からちなんだ物と思われます。
1906年頃からドイツ系の育種家アルパート・エッケ氏がハリウッドヘ移り住み、最初は市場向けに切り花として生産を始めました。1919年、原因は分りませんがアルパート・エッケ氏と長男のハンスが亡くなった後、次男のポール・エッケ氏が家業を引継ぎ、1923年、オーク・リーフという、実生から育成された品種ができたことによってポインセチア栽培の新しい時代が始まりました。この品種は1923年から1960年代の初めにかけて選抜や枝変わりによって育成され、商業用のポインセチアとして多く利用されました。その後エッケ氏以外にもポインセチアの育種や生産をする人は増え、1950年代中期には様々な大学や研究機関で品種改良に関する研究が始められました。
1963年からアメリカのミッケルセンにより、“ポール・ミッケルセン”という品種とその枝変わりができ、この品種は茎が堅く、葉が落ちないという性質があり、商業的にとても長持ちする品種でした。その後も花保ちの良い赤色C-1(Eckespoint C-1)などが作出されるなど、ポインセチアの品種改良は進み世界中で愛されるクリスマスの代表的なお花となりました。
日光を好む植物なので、日当たりのよい窓辺などにおいてください。それでも厳寒期は窓辺の温度は下がりやすく植物を傷めますので、夜間は部屋の中程の、暖房が直接当たらない場所へ置いてください。冬には葉を落とす事もありますが、枝が緑色をしていれば心配はいりません。5月頃、新芽が伸び始めたらじょじょに外の環境に慣らし始め、盛夏を除いては十分に日光に当てるようにした方が丈夫に育ちますが、その年に延びた新しい枝は強風などで折れやすいため、強い風が通り抜けるところは避け、鉢がひっくり返らないようにする工夫や、植え替えのときに重い陶器鉢を使う等すると安心です。生育温度は10℃~28℃位が株を維持できる温度ですので、置き場所の目安として下さい。 |
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