カルーナ ブルガリス
カルーナはエリカに近縁の植物で、エリカと同様ヒースとも呼ばれる1属1種の常緑低木です。クッション状にこんもりと密生して茂り、学名のCallunaは「掃く」という意味があり、この枝でほうきをつくったことに由来します。コニファーのような形状なので、寄せ植えの材料としても使いやすく、寒冷地ではグラウンドカバーとしても利用できます。カルーナは1000以上の園芸品種があるといわれ、木姿などのバラエティだけでなく、葉色も豊富で、特に冬期は赤や黄色に美しく色づくものが多くあります。
カルーナ の
日常の手入れ ポイント
カルーナは耐寒性が非常に強いですが耐暑性はあまりなく、夏にできるだけ涼しい環境で育てることがポイントとなります。
枝葉が混み合うと株の中の風通しが悪くなり、蒸れて生育が衰えたり、下の方の葉が枯れ上がることがあります。花の咲き終わった秋頃に全体を半分くらいの高さに刈り込んで樹形を整えてすっきりとさせましょう。葉を楽しむのが目的なら、特に時期を選ばずに刈り込みや枝の切り戻しを行うことができます。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好みます。日照不足になると葉の色や花付きが悪くなることがあります。暑さと多湿に弱いので、真夏は雨や西日の避けた半日陰の軒下などに移動させます。また、できるだけ風通しがよく涼しい環境で育てたほうがよいでしょう。
冬は寒風が直接当たるような場所は避けた方がよいですが、耐寒性は強いので、室内に取り込んだり防寒する必要はありません。室内で育てる場合はできるだけ窓際の日のよく当たる場所に置き、ときどきベランダや戸外に移動させて、たっぷりと日に当ててあげましょう。
水やり・肥料
過湿にすると根腐れを起こしやすいので気を付けます。かといって、乾燥に強いのかというとそういうわけでもないので、夏場は水切れさせないようにしましょう。簡単に言うと「土の表面が乾いていたら→水をたっぷり与える」です。
肥料が多いと根が傷むので与える量、回数とも控えめにしましょう。植え付けるときにあらかじめ土にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜ込んでおきます。追肥として、4~6月に月1回、油かすと骨粉を混ぜた肥料を株元に少量与えるか、薄めた液体肥料を与えます。基本的にそれ以上は要りません。