スイスはとても鉄道が発達しています。中でも世界遺産になっている氷河特急やベルニナ特急には是非乗ってみたいと思いましたが、予算オーバーで特急には乗れません。しょうがないので乗車券だけで乗れる普通列車に乗りましたが、特急なら直通で走るところを、いくつも乗り換えなくてはならず、多いときは半日で4回も乗り換えを繰り返しました。山の中を走る路線はアップダウンやらトンネルやらが多く、特急も普通列車も同じようにノロノロ走りました。それでもさすが時計の国だけあって、時刻表の通り正確に運行されていて、乗り換えもスムーズにできました。
主要駅にはホームに上がるために階段とスロープの両方がありました。これがあればベビーカーや車椅子でも、またスーツケースを持っていても楽々移動できます・・・これは親切!でも列車に乗る際は狭いステップが3段あり、乗り降りがけっこう怖かった・・・これは不親切!
山の中の登山電車やロープウエイはものすごく充実していて、足の悪い人でも汗ひとつかかずに富士山より高いところにまで上がれるようになっています。トレッキングコースもこれまた豊富で、体力やお天気に合わせて自由自在に選ぶことができ、山歩きをする者にとっては天国みたいな国でした。
でも私は5年前に、ある山小屋で会った女性の山岳ガイドさんの話を思い出しました。外国の山にもたくさん登っている人が「日本の山はスケールこそ外国の山に負けるけれど、自分の足で麓から頂上まで行けるところが魅力です。達成感が違いますよ!」と言ったのです。嬉しい話でした。tonbo
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