― とはいえ、正直ぶっちゃけしますと、作者にとってはハリソンさんが、ここんトコしばらくは、
閲覧者の方々に「嫌われてくれれば嫌われてくれるほど」都合のいい事はないのです。
ハリソンさん以外のキャラの方に思い入れしてくれていたり、
肩を持ってもらっていた方が、その後の展開が生きて来るのです。
マーティン・ローソンさん作の漫画「トリストラム・シャンディ」
のトリストラムはもう正真正銘の「化け物」ですが、
こっちのハリソンさんもできれば「化け物」くらいに思っていてもらいたいものです。
ハリソンさんは一応目鼻立ちや服装も整っているし、
作者の絵柄の雰囲気が、取り扱っている内容の割には意外と地味で普通
&古雅でソフトな分、「化け物」と思わせるためには不利かもしれませんが・・・。
ハリソンさんマー坊に対して、
「てめぇ、余計な事すんぢゃねぇ!自分で気付いて避けられたわい!」
なんてヤクザのアニキみたいな言い方はせずに、
マー坊をシカトして、加害者の女の子をまるで「人気オペラ女優にbrava!― ってかぁ?」
の如く扱っちゃっています。
マー坊も薄々気付いていますが、これからハリソンさんの女性キャラ達との
関わりに対して、閲覧者の人生経験の内容によっては、実にムカツクと思いますよ~。
いやなに、作者の戦略的には虫唾が走ってもらうくらいで
ちょうどいいかも ――― って策士ですかね~?
さあ、遂にマー坊がブチ切れます!
対するハリソンはどうカワスか?今日の続きは明日。