漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

カフェ・ブルトン(2/16) 18世紀の欧州では、れっきとした犯罪でしたから・・・

2007年11月18日 12時07分04秒 | 第6話/カフェ・ブルトン

 少なくとも現在の日本での人気芸能人の台頭や、
BLの隆盛からは考えられない事かもしれませんが、
18世紀の欧州では「処刑」の対象でした。
昨日の「同性愛の社会史」の中には、そういった事件も書かれています。

19世紀末になっても、オスカー・ワイルド(1854-1900)が投獄されているのは、
有名な話です。
マルセル・プルーストが「失われた時を求めて」の中の「ソドムとゴモラ」(1921~22)を書いた頃でも、
「ソドムの住民票を持っている人達」はお天道様の下で堂々とはしていられない状況でした。
三島由紀夫さんが「仮面の告白」(1949)を書いた当時も同性愛はヘンタイ扱いだったそうです。


 3コマ目の「美しさは罪」という言葉、
実は作者が若い頃にTVで放映していたアニメ「パタリロ!」
のエンディングテーマの歌い出しにありまして、
母親がここをやたら気に入って、ニヤニヤしながらしょっ中口ずさんでいましたっけ。

「パタリロ!」にもバンコラン大佐とマライヒという同性愛カップルが出ていましたっけね・・・。
ともかくも同性愛については、ここの所2~30年くらいで寛容になって来ているのではないでしょうか?
すでに文化になっているような感すらもありますけど・・・。



今回初めてご覧になる方で、第1話からご覧になっていただける方はこちらからどうぞ。

敬虔なカトリック信者のマー坊にはキツ過ぎる冗談ですわな!
マー坊の怒りを、ハリソンが今度はまたどうかわすのか?
〈次回の更新は11月23・24.25日の予定です。〉