漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

予告編 おまけ

2008年01月06日 15時53分19秒 | その他
 この物語は、基本的にはフィクションです。

 ■スターン・フリーク(怒るなかれ!
 ■18世紀英文学史専門研究者(こんなの見てんのかな~?

…の方々におかれましては、
心配してはおりませぬが―。

 一般(どっちかちゅーと、こっち向けの描き物です。)
の方々におかれましては、第7話には、

「今までと同じか、それ以上に、史実とそうでない物がごっちゃに混ざっている」

―ので、そこん所を注意してご覧下さい。
作者もその箇所になったら、

CAUTION!(警告) ←確かこれ、取説で見かけるよな~。

―と入れるようにはいたしますんで。

 ところで、フリーク(freak)って、

 「気まぐれ」とか、
 「珍奇」とか、
 「はみ出し者」とか、
 「熱狂者」「~狂」とか、

…まあまあ、いろんな意味があるようですが、
スターン聖下とセットにして使われると、
何だかとってもお似合いで、ちゃ~んとシャレになっちゃっているから不思議ですねー。

 ※作者はスターン・フリークではありません。
  ただちょ~っと絵が描ける、古楽愛好家で、フィドル(ヴァイオリン)弾きの者です。
  ―てか、マネした訳ぢゃないのに、何で趣味が同じなんだってのさっ!?

第7話は1月12日(土)からの開始となります。



第7話予告編

2008年01月06日 15時51分55秒 | 弟7話/アバウト・ザ・ジェントルマン
カフェのプティ・コンセール/パリ


 クラリネットは1700年頃、ドイツ人のクリスティアン・デンナー(1655-1707)
によって、シャリュモーという名のフランスの古楽器から考案されました。

 ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)作曲の
劇音楽「アカントとセフィーズ」(1751年)の中でも使われているらしいのですが、
オーケストラで常設されるようになるのは、
モーツァルト(1756-1791)も晩年の頃、18世紀末のようです。
どっちかというと、協奏曲のソロや室内楽用の楽器だったようです。

 「学生時代に吹奏楽部の人達が吹いていたのと何か違ウッ!」
と思われた方、あなたは全く正しい。
…クラリネットが黒くなり始めたのは、19世紀の半ば頃からなのでした。
そして、描く人泣かせのキーについては、
18世紀末でも、まだ5つくらいしか付いていませんでした。
(よかった~。デュポン先生の吹いているのは、2キーしか付いていないのでさー。
いくら何でも、わしゃ~「のだめカンタービレ」みたいには描けんのでなぁ~。)
               
 ハリソンはデュポン氏と各自の読書体験を語り合います。
そして、そこから60年代英国の謎の人気作家、トリストラム・シャンディ氏の噂話へと話が
発展して行くのでした。