ハリソンさん、
人づきあいが得意じゃないと自分で言っている訳で、
自ら果敢に出向いて、ブラウン家へと挨拶には行けないようだし、
「 プライドと偏見 」 のベネット氏みたく、
「 それでも娘達の将来のためなんだから行ってよ! 」
― と、大義を説いて、せっついてくれる奥さんもいない訳ですからね。
…まあ、でもそれなら、まいけるっちの御縁に連なってとか、
村の行事や教会の礼拝とかに参加すれば、
何とかブラウン氏に会えて、
挨拶から始めて次第に親しくなれるかもしれないじゃん
( 何か日本の中高生の友達作りみたいだな…。 )
― とは思っているようなのでした。
バースの町は、現在でもローマ風呂で有名な観光地ですが、
当時はもっと、何ちゅーか、おセレブな方々が集まって、
コンサートや観劇やダンス・パーティや夜会が繰り広げられるような、
でも日本の温泉地とは違う趣って感じで、
行けばオッシャレーな社交地でした。
By the way , お上品な甥のジョージさん、
ハリソンさんが、大ブレイク前のトリストラム・シャンディさんの代理で、
書店との交渉のために上京していたとは、
まだ知らないのでした。
今日の続きは明日。