安倍首相、家庭内で疑心暗鬼?昭恵夫人のメール確認
日刊スポーツ 3/18(土) 9:52配信
安倍首相、家庭内で疑心暗鬼?昭恵夫人のメール確認
安倍昭恵首相夫人(3月8日撮影)
安倍晋三首相は17日の衆院外務委員会で、昭恵夫人を通じて首相に100万円を寄付されたと主張する学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の主張を否定した上で、「昭恵が寄付をすることはあり得ると思った」と述べた。夫人が、開校予定だった小学校の名誉校長だったことを理由に挙げた。一方、夫人が前日16日まで籠池氏の妻、諄子氏にメールで連絡していたことが発覚。夫人と学園の深い接点が、浮き彫りになった。籠池氏の証人喚問は23日、衆参両院で実施される。
【写真】「安倍晋三」と書かれた文字がうっすらとと見える受領証
首相は、「一方的に名前が出て大変当惑している。1対1で会ったことも個人的関係もない方に、これだけ多額の寄付をするのはあり得ない話だ」と述べ、籠池氏の主張を否定。一方、昭恵夫人については、「寄付をすることもあり得ると思った」と認識を示した。
政治家が選挙区外の人物に寄付することを禁じた規定が公職選挙法にないことを引き合いに、「不当な利益を得ていないなら、寄付しても問題ない」と主張した日本維新の会の足立康史議員に対し、首相は「家内は小学校の名誉校長をしていたこともあり、寄付もあり得ると思い、念のため確認した」と明かした。「領収書もなく、(籠池氏が100万円を受けたと主張する15年9月5日の)同行者にも確認したが、事実はなかった」という。
「あり得る」の感情が、懸念か納得かは不明だが、首相も、昭恵夫人と学園の関係は認識しているようだ。実際に、夫人が今回の問題発覚後も、諄子氏とメールでやりとりしていたことを、「事実だ」と認めた。
2人のメールのやりとりは、先月28日と今月8日。講演料に関する夫人からの問い合わせも含まれる。首相は「講演料(の有無)について、妻から籠池氏の奥さまに確認した。支払いはなかった」と述べ、「先方の許可が得られれば、全文を公開してもいい。公開した方がむしろハッキリする」と潔白を強調した。
一方、民進党の福島伸享議員は、籠池氏と野党が面会した16日にも、夫人から諄子氏に「幸運を祈ります」とメールが送信されたと指摘。首相は「昨日の話は知らないが、何通かメールを確認した。まったく問題ない」と、夫人のメールチェックをしたことまで告白。「問題の核心は、国有地の払い下げ、学校の認可で不当な政治の力があったかどうかだ。メールすること自体は何の問題もない」と反論。「私の考えとは違うが、妻は1度付き合った方と、自分からは関係を切らない。最近までメールのやりとりがあってもおかしくない」と、強調した。
バレたら騒動のもとになる学園側との関係を、なぜ続けるのか。ただ1人沈黙を守る昭恵夫人には、公の場での説明を求める声が強まっている。【中山知子】
日刊スポーツ 3/18(土) 9:52配信
安倍首相、家庭内で疑心暗鬼?昭恵夫人のメール確認
安倍昭恵首相夫人(3月8日撮影)
安倍晋三首相は17日の衆院外務委員会で、昭恵夫人を通じて首相に100万円を寄付されたと主張する学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の主張を否定した上で、「昭恵が寄付をすることはあり得ると思った」と述べた。夫人が、開校予定だった小学校の名誉校長だったことを理由に挙げた。一方、夫人が前日16日まで籠池氏の妻、諄子氏にメールで連絡していたことが発覚。夫人と学園の深い接点が、浮き彫りになった。籠池氏の証人喚問は23日、衆参両院で実施される。
【写真】「安倍晋三」と書かれた文字がうっすらとと見える受領証
首相は、「一方的に名前が出て大変当惑している。1対1で会ったことも個人的関係もない方に、これだけ多額の寄付をするのはあり得ない話だ」と述べ、籠池氏の主張を否定。一方、昭恵夫人については、「寄付をすることもあり得ると思った」と認識を示した。
政治家が選挙区外の人物に寄付することを禁じた規定が公職選挙法にないことを引き合いに、「不当な利益を得ていないなら、寄付しても問題ない」と主張した日本維新の会の足立康史議員に対し、首相は「家内は小学校の名誉校長をしていたこともあり、寄付もあり得ると思い、念のため確認した」と明かした。「領収書もなく、(籠池氏が100万円を受けたと主張する15年9月5日の)同行者にも確認したが、事実はなかった」という。
「あり得る」の感情が、懸念か納得かは不明だが、首相も、昭恵夫人と学園の関係は認識しているようだ。実際に、夫人が今回の問題発覚後も、諄子氏とメールでやりとりしていたことを、「事実だ」と認めた。
2人のメールのやりとりは、先月28日と今月8日。講演料に関する夫人からの問い合わせも含まれる。首相は「講演料(の有無)について、妻から籠池氏の奥さまに確認した。支払いはなかった」と述べ、「先方の許可が得られれば、全文を公開してもいい。公開した方がむしろハッキリする」と潔白を強調した。
一方、民進党の福島伸享議員は、籠池氏と野党が面会した16日にも、夫人から諄子氏に「幸運を祈ります」とメールが送信されたと指摘。首相は「昨日の話は知らないが、何通かメールを確認した。まったく問題ない」と、夫人のメールチェックをしたことまで告白。「問題の核心は、国有地の払い下げ、学校の認可で不当な政治の力があったかどうかだ。メールすること自体は何の問題もない」と反論。「私の考えとは違うが、妻は1度付き合った方と、自分からは関係を切らない。最近までメールのやりとりがあってもおかしくない」と、強調した。
バレたら騒動のもとになる学園側との関係を、なぜ続けるのか。ただ1人沈黙を守る昭恵夫人には、公の場での説明を求める声が強まっている。【中山知子】