あれから
32年が過ぎたのか
時の流れは速くて残酷だ
人々の記憶は
だんだんと薄れていく
バカの一つ覚えで
母の好きなとうもろこしと枝豆をお供え
出来たばかりの
梅シロップで皆で乾杯しよう
雪解け間近の北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を叫ぶ時
帰らぬ人達熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり旅に出る
あゝ日本のどこかで
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を道連れに