河原に尾花を採りに行き
帰りに
スーパーに寄って
果物や里芋などのお供え物を買う
前に
十五夜をやったんだから
十三夜もやらないとと云われた
もうそんなこと
どうでもいいような気も
するけど
結局
全ての日常を
あの頃のまま繰り返している
麦わら帽子のような 匂いをさせて
私を海辺へつれて 走った人よ
光の中を もつれるように
はずんだ胸は 熱かったわね
懐かしがっても 遠い 夢の人なの
小麦色した あの日の笑顔
私一人が 知っているのに
今なら恋だと分かる はるかな人なの