日々はつれづれ

旅に出たいと思いつつ、過ぎていく日々のつぶやき。

「インビクタス」と「ゴールデンスランバー」

2010年02月07日 | テレビ・映画・舞台
映画を2本見てきました。
有楽町にしたら、新宿のような激混み具合がなく過ごしやすかったです。



インビクタス

正に真実は小説より奇なり。
じっくりとしたドラマがとてもよかったです。
長年刷り込まれた価値観を変えることはとても大変なこと。
そして自分を虐げた人を許し、対等の者として手を差し伸べるのはもっと大変なこと。
アパルトヘイト撤廃も、ネルソン・マンデラという人もテレビと教科書の中で知るばかりでした。
初の黒人大統領となった彼が、国民の心をひとつにするために選んだのはラグビー。
そのワールドカップを開催し、優勝するために奮起したチームもすごいです。
ラグビーは詳しくなく、映画の後半の試合シーンは最初長いなぁと思っていました。
でも気が付くと夢中になってみていました。
スポーツは人々の心を熱くし、ひとつにするものなんだなぁとも思いました。

今年はサッカーのワールドカップが開催される南アフリカ。
残念ながら、彼の退任後の国は再び混迷の中にあるようです。




ゴールデンスランバー

スピード感があって、でも映画としてよくまとまっていて面白かったです。
原作を読んだ友人も「うまく映像化されていた」と言っていましたし。
ただ、話としては最初に感じたのは「救いがないまま終わっていいの!?」でした。

全て疑問に思ったことが明かされないと気が済まないわけではありません。
余韻を残す話は好きですし。
ただ、最初から最後まで見ている私は部外者だった気がします。
例えば、ニュースでみた事件のように。
その事件があったことはわかったけれど詳細は報道の範囲でしかわからないただの視聴者。
ほんの少し経緯を見たけれど、本当のことはわからない傍観者のままなのです。

でも今思い返すと、全て青木や樋口の目線・わかる範囲のことしか出てこない、ということなのかも。
事件の当事者である彼らがわからないことはわからないまま。
それでいいのかもしれません。

因みに見所は、古い下水道のレンガのアーチです。私的には(笑)。
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