モチノキ科モチノキ属。 常緑小高木、雌雄別株、花は虫媒花。 樹高6~8m。別名:ヒイラギモチ、セイヨウヒイラギ(西洋柊)。 冬になる赤い実が美しく、クリスマスの定番として使われている。 常緑で真冬に目立つ赤い実を付けることから、ヨーロッパではキリスト教以前ににもドルイドにより聖木とされた。 また、古代ローマではサトウルヌスの木とされ、サートゥルナーリア祭(農神祭)で知り合いへの贈り物として一緒にセイヨウヒイラギの枝を添え渡したものを、その直後の12月25日の冬至祭でキリスト教徒がまねたため、後にクリスマスにつきものの装飾となったといわれる。 キリスト教では、キリストの足元から初めて生えた植物とされる。 また、トゲトゲの葉や赤い実はキリストの流した血と苦悩を表す。 そこから別名「キリストの刺」、「聖なる木」とも呼ばれる。 さらに、花は白いミルクのように白いためキリストの生誕と結びつき、樹皮は苦いのでキリストの受難を表すとされる。また、セイヨウヒイラギは魔力がある信じられていて、キリスト教もそのことを取入れられ、同じく魔力を持つと信じられていたアイピーと共にクリスマスの飾りつけに用いられる。 悪魔や妖精がクリスマス期間に悪いことをしないようにと、民家、店、教会、墓地に飾り付けられる。 原産地:ヨーロッパ西部、南部。アフリカ西南部。 開花期:4~5月。 花は小型で花弁は白く花弁は4枚。 果実観賞期:11月~12月。果実は径6~10㎜の核果で赤く4個の種子を含む。 12月25日の誕生花。 花言葉:「将来の見通し」、「神を信じます」、「慎重」。
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クリスマスホーリー (12月11、JA犬目)
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