ヒロコのブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

親切な運転手さん

2007-09-24 22:48:16 | 日記・エッセイ・コラム

 今日加古川へ知人の洋画の個展に行った帰りのバスの中の出来事、出来事という程のことはないちょっとしたことだけど。途中の駅から背中の曲がった小さなおばあさんが杖をついて乗ってこられた。その方は2~3駅程乗って降りる際、お金が数えられなかったらしく、運転手さんに何かいいながらしばらく立ってはった。運転手さんは僕がとろうかと言いながら、これ50円、これ100円、これ30円で、180円な。ここへ入れるよ。言いながらその方の手の中のお金を貰い、有難うございました。気いつけて帰りよ。気いつけてな。と何度も言われていた。その方が降りられると、私1人になった。(バスはいつもガラガラで降りる頃はたいてい1人)そのうち雨がパラパラしてきた。私の降りる駅に着いた。運転手さんは、有難うございました。雨がパラパラしてきました。気いつけて帰ってください。と言ってバスは走って行った。親切な運転手さんだなと思いながら帰ってきた。あのおばあさん無事に帰りはったかなあ-思っていると、急に母の事思い出した。母が杖をついてなんとか1人で歩いていたころのこと。病院で偶然母と出会った。母は診察を終へ杖をついて、ことこと廊下を薬局のある方へ歩いていた。吃驚して「兄さんは」と聞くと兄は母を降ろすと帰る。終わった頃に迎えに来るとのこと。私は母から兄に車で連れて行って貰うと聞いたので、まさか母1人で診察受けているとは思いもしなかった。母を待合室のベンチで待って貰い、支払いを済まし、薬を貰って母に渡して、兄が迎えに来るのを待っていると言う母を残せて帰ってきた。母は何度も何度も今日は(私の名を言い)いて良かったと言っていた。何時も心ぼそい思いや杖をついてあちこちするのがしんどかっただろうな。その後も母は何時も1人で診察をうけていた。看護師さんに家の人に付いてきて貰ったらええのにと言われたそうだ。人様から見れば危なかしかっただろうな。私だって足の悪い母が1人でと思うと危なかしかった。でも、通院も何事もなく無事に終わった。