「マスタ~、ドンキホーテに
行ったこと あるか~~??」
と、
聞かれたので、
ぼくは、
「行ったことが、ありません」
と
答えた。
それは、わすれもしない
5月1日木曜日の、夕方16時ごろの
お客様と
店員である、僕との会話だった。
「わしらもな~~、たま~~に ドンキホーテに 行くねんけどな~、
酒も安いし、酒のあても やすいし、孫(まご)に、買ってやる
おやつ(おかし)も、やすいんや~~、
マスタ~~、まだ 行ったことないの~~??」
と
お客様が
言ってきたので、
ぼくは、
「いったことが、ありません」
と
答えた。
「いっぺん、い(行)ってみぃ~や~
いろいろ、やっすいで~~」
と
おしえて
もらったので、
その日の 当店の営業が、
次の日に またいで、
5月2日金曜日の
深夜00:30に、終わったので、
すぐ、
店のシャッターを、閉め、
自転車に、またがり、
守口市の、大日(だいにち)に、ある、
ドンキホーテに、
5000円のみを、にぎりしめ
ひとりで、向かった。
ぼくは、
「どうせ、買うものなんて、そんなにないだろう」
と
思い、
5000円札 1枚だけを、ズボンのポケットに入れ
自転車で、ドンキホーテに 向かった。
ドンキホーテ (以下 ドンキ)
の
営業時間も、
だいたいの、場所も、
夕方の、お客様から、聞いていた。
そのお客様に、
僕が
「ドンキホーテの 営業時間は???」
と
たずねたら、
「そんなもん、よどうし(夜通し)やっとるよ~~」
と、
言っていた。
「場所は???」
と
たずねたら、
「守口市(もりぐちし)の、大日(だいにち)の あたりまで行ったら、
だれでも わかるよ~~」
と
言っていた。
僕は、
この、超(ちょう)せいかく(正確)な!情報(じょうほう)を、
たよりに、
店を、閉めてから、ドンキホーテに 向かった。
約40分くらいかかって、
守口市(もりぐちし)の 大日(だいにち)に ある
ドンキについた。
ドンキにつくと、
ドンキは、夜中の 01時20分頃(ごろ)なのに
お客様で、いっぱいだった。
そして、
みんな、
ドンキの、
出入口付近とか、
店の前の 歩道に、
自転車を 止めていた。
ほんらいなら、
自転車を、止めては ならない場所のはず・・・・・。
ぼくは、
ドンキの、左手奥の横面(よこめん)にある、
自転車置き場に、自転車を、とめた。
1時間は、無料と なっていたので、
ちゃんと、駐輪場に、自転車を止めた。
自転車の、前輪のタイヤを、
レールのようなものの
上にのせる タイプの
駐輪場だった。
すると、タイヤに、「ガチャン」と、
ロックを かけられ、うごけなくなった。
「なんだ~~、このロックは??」
と
思ったが、
ほおっておいた。
この、
駐輪場に、自転車を、止めているのは、
僕の1台だけだった。
「なんでやろ~~??
なんで?、みんな、駐輪場に、自転車を、止めないのだろう??」
と
ふしぎがりながら、
ドンキの店内に、入った。
店内に入ろうとする
ドンキの、出入口ふきん(付近)は、自転車で、いっぱいだった。
ほんらいなら、止めては
ならない場所のはずなのに~~~・・・・・・??
そして、
店内を、うろつき、
ようやく、
酒類(さけるい)とか、
酒の「あて」とかが、
売っているところをみつけ、
あれや、これやと
買い物カゴに、たくさんか(買)い
レジに 向かった、
レジは、1台だけ動いていた。
御客様も、たくさんならんでいた。
ぼくも そのぎょうれつにならび、
レジを してもらった。
レジは
5823円になった。
かなり オーバーしていた。
5000円札 1枚しか もってない 僕は、
レジの、女性に、
「あの~~、すみません、
わたくし、いま、その~~
もちがねが、5000円しか もってないので、
なんぴん(何品)か、商品を、キャンセルできませんか~~?」
と
女性店員さんに
聞いたら
いやな かおしながら、
やってくれた。
そのとき、
レジは、
ぼくのせいで、だいぎょうれつになっていた。
ドンキは、閉店まぎわで、
レジが、混雑(こんざつ)しだしたころだった。
「すみません、
この商品と、この商品と、このポテチと
こちらの いかのクンセイは、
キャンセルしてもらえませんか?」
と
のんきに
値段の高そうな商品を、キャンセルしていたら、
うしろの、
レジにならんでいる、御客様から、
「まだですか~~??」
と、
クレームが、入った。
僕は、いいめいわくだった。
レジは、1台しか うごいてなかった。
「みみ」
と
「かお」
が、
まっかに
なっていた。
最終的に、
レジは、
4992円で、通過し、
5000円を はらい
8円
の
おつりを もらった。
なんとか
ことな(事無)きをえた。
レジのうしろに ならんでいた、たくさんの
御客様が、ぼくを にらんでいた。
ついでに、
ドンキの、女性の店員さんも、
めいわくそうな顔を、
していた。
この さつばつとした ふんいきを つくってしまった
僕は、
もう 2度と、ドンキの店内には、もどれそうもなかった。
ドンキは、閉店(へいてん)まぎわで、あわただしかった。
そして、
ドンキの、きいろいビニ~ルぶくろを
3袋(ふくろ)もさげ、
48歳の おっさんは、
自転車置き場に もどった。
もう、
時間は
深夜02:55ごろだった。
自転車に、荷物をのせ、
自転車を、だそうとしたとき、
「ガチャン」
「ガチャン」
「あら~~~っ」
自転車に、ロックが かかっていた。
自転車を
なんども
うごかそうとしたが、
ガチャン ガチャン
と
うごかなかった。
なので、
駐輪場(ちゅうりんじょう)の、
精算機(せいさんき)の ところへ行き、
じぶんの、自転車を、とめてる番号を、
精算機(ちゅうりんじょうのせいさんき)へ、
「26番」
と
うちこんだら
50円払え
と
機械が、表示してきたので、
僕は、
50円を、ポケットから だそうと、
ポケットに、手をつっこんだら、
さきほどの、
8円しか、入ってなかった。
「あら~~~、しまった~~~」
と
思い、
まわりを みわたしながら
もたもた、
していたら、
ドンキの出入り口付近に
自転車を、とめていた、
他の、御客様たちは、
みんな、
ス~~イ、ス~~~イ
と、
自転車に またがり、
西へ 東へ
つぎから、つぎに、
帰っていくでは、ありませんか?
もたもた、
していたら、
いつのまにやら
ドンキも、しまってしまい
「あちゃ~~~」
と
なってしまった。
ドンキは、
深夜03:00で 閉店だった。
ぼくは、
よなかの、3時に、
ドンキの、きいろいビニールぶくろを、
3つ
さげながら、
とぼとぼと、
おおよそ
約7~8kmは、あろうかな
と
おもわれる
みちのりを、
自分の、店まで
あるいて
かえった。
店に ついたら、
朝の 05:30を まわっていた。
「約5000円ちかくも、買い物したのに、
駐輪場は、無料に
ならないのか?」
とか
「なんで、50円が、ないんや~~
あと、42円が、なんで ないんや~~」
と
ぶつぶつ
ひとりで、
つぶやきながら、
とぼとぼ、
かえった。
あほな、
ぼくだった。
さみしい48歳だった。
髪の毛も、さみしかった。