GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

続・全豪オープン、6日目!

2008年01月20日 | Weblog
ロジャー・フェデラー対ヤンコ・ティプサルビッチ

長いことテニスを見ているが、こんな試合はなかなか見られない。
王者と戦う新鋭がここまでキングを苦しめるか? そんな試合だった。

「この日は好調セルビア勢の一角、23歳のヤンコ・ティプサレビッチに第1セットを先取される苦しい立ち上がりで、その後もミスショットを連発して、サービスエースでピンチを切り抜ける苦しい展開となります。
2セットオールで迎えたファイナルセットでも互いに一歩も譲らない接戦となりますが、均衡を破ったのは王者フェデラーで、第17ゲームをブレークしてリードをつくり、次のゲームをキープして、4時間27分に及んだ激闘を制しました」(http://auopen.blog.tennis365.net/)

7 6 5 6 10
6 7 7 1  8

このスコアが王者フェデラーの試合?

勝負の分かれ目は第5セット、8-8互いにチャンスがありながら、
サービスキープで迎えた第17ゲームに訪れた。

ティプサレビッチのサービス、40ー0で断然有利に進めていた。
しかし、王者フェデラーは決して諦めることなく食い下がり、
なんと40ー40とし2回目のアドバンテージでブレイクしたのだ。

ネットにかけるミスショットをした瞬間、
全く表情を変えない昔のアニメのエイトマンを彷彿させるティプサレビッチが
初めて悔しそうな表情を見せ、天を仰いだ。

40ー0からのブレイク、
今までの展開から想像も出来ない結末を
「受け入れられない」そんな表情に見えた。

次をブレイクすればいいのだから、まだ負けた訳ではないのだ。
しかし、そうは思えないのがグランドスラムなのだ。


試合後のコメントで苦しかったフェデラーはこう振り返っている。

「彼は素晴らしいテニスをした。ぎりぎりで切り抜けられて幸せだよ」と、
落ち着き払ったいつもの姿で辛勝を振り返っていた。(共同)


フェデラーの追い詰められた後の信じられないサーブ、
スーパーショットの連続が今回も自分自身を救った。

それにしてもこの全豪でまた新たな若手が躍り出たのは確かだ。
セルビアのヤンコ・ティプサルビッチ選手だ。(ファンになった)
今大会で最高の試合になるような気がする。