http://www.sponichi.co.jp/sports/special/tennis/2008_australianopen/kijilist.htmlより
<ナダル脱帽>ナダルはツォンガの出来にお手上げの様子だった。「彼が信じられないプレーをしたし、チャンスがなかった。あのレベルでプレーされたら止めるのは難しい」と完敗を受け入れた。
両サイドに振り回しても好ショットで切り返され、サーブを破る流れをつくりかけると、強烈なサーブに断ち切られた。
ハードコートで開催される4大大会の全豪、全米を通じて初めて準決勝に進出。好調な歩みだったが思わぬ相手に行方を阻まれた。「きょうのように戦ったら、フェデラー相手でもチャンスがある」とツォンガの優勝の可能性まで口にした。
<ツォンガ“まるでアリ”>世界38位の伏兵ツォンガが2位のナダルに圧勝した。ランク上では番狂わせだが、相手にサーブを一度も破らせないストレート勝ちは堂々とした勝利。「サーブもボレーもすべてがパーフェクトだった」。4大大会わずか5度目の挑戦で、ノーシードから決勝に駒を進めた。
17本目のサービスエースで試合を決めた22歳は、戸惑いがちにナダルの握手に応じる。喜びを爆発させたのはその直後。「信じられないし、夢のようだ」と興奮は冷めなかった。
●ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)
2003年の全米ジュニア王者だが、故障が重なり、ひのき舞台になかなか立てないでいた。コンゴ人の父を持つツォンガのニックネームは「ムハマド・アリ」。容姿だけでなく時速200キロを超えるサーブと、相手コートへ打ち抜くフォアハンドが「チョウのように舞い、ハチのように刺す」といわれた名ボクサーを連想させるのだろう。「決勝でも全力を尽くすだけ」とツォンガ。本命フェデラー(スイス)との決勝になれば、楽しみが膨らむ。 (共同)
昨夜、私はWOWOWの全豪オープンテニスに釘付けになった。
吸った息が吐けない、驚愕!
こんな選手がいたなんて信じられない!
凄い! 凄い! 凄すぎる!
本当に心から驚きました。
私がテニスに夢中になったきっかけは、
1985年のボリス・ベッカーの登場からだった。
オープンスタンスから放たれる強烈なサーブは「ブンブン・サーブ」という愛称で呼ばれた。“ビッグ・サーバー”(サーブを主な武器として攻撃するタイプの選手のこと)の元祖はベッカーだと言われている。
1984年にプロ入り。1985年のウィンブルドン選手権にて、大会史上最年少の「17歳7ヶ月」で初優勝を飾る。
この試合でグリーンの芝生をかけずり回り、
転げ回っても立ち上がり
擦り傷だらけになっても弾丸サーブを打ち込み、
強烈なファアーの強打放つ、
金髪・アーリアの巨人の出現に度肝を抜かれた。
あの驚愕度を5とすると
ツォンガの驚愕度は10点満点だ。
何が凄いか?
王者フェデラーと比較しながら述べよう。
サーブの早さ:フェデラー100としてより110
その正確度:フェデラーを100にすると90
フォアーの強打:フェデラー100にすると110
バックの強打:フェデラー100にすると110
ネット及び多彩な動き:フェデラー100とすると90
ボールを捉えるまでのスピード:フェデラー100としてより105
気迫:フェデラー100とすると110
変わらない表情:フェデラー100とすると100
試合に望む冷静さと計画度:フェデラー100としてより90
グランドスラム経験度:フェデラー100としてより10
これを足し算すると、フェデラー:ツォンガ=1000:925
グランドスラム経験度を除けばツォンガがフェデラーを越える?
しかし、王者に挑戦する若者に経験などあるはずがない。
大会前はフェデラーの挑戦権はナダルorジョコビッチと思っていたが
ナダルを最初から圧倒し、6―2、6―3、6―2で勝利したツォンガ。こんなスコアーをいったい誰が想像しただろうか?
王者アーノルドパーマーに初めて牙をむいたゴールデンベアーこと、ジャック・ニクラウス、1962年にプロ入りする。同年の全米オープンがメジャー大会通算「18勝」の出発点であると同時に、彼のプロ初優勝でもあった。1966年の全英オープンで男子ゴルフ史上4人目の「キャリア・グランドスラム」を達成。前年の1965年に達成したゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)に続く快挙であったが、その後2000年の全英オープンでタイガー・ウッズが達成するまで、34年間4冠達成者は現れなかった。
タイガー・ウッズ
1996年8月27日のプロ転向からわずか10か月余りで、マスターズを含む7大会に優勝を挙げ、21歳にしてPGAツアーの史上最年少賞金王に輝いた。2000年全米オープンから2001年マスターズまで、メジャー大会4連覇を達成。ゴルフにおける数々の史上最年少記録を更新してきた選手になる。
タイガーの鮮烈デビューは今も脳裏にはっきりと覚えている。
王者アーノルドパーマーに驚異的なドライバーの飛距離で挑戦し、しかも高くて止まる正確なアイアンショット他のすべてのゴルファーを圧倒したニクラウス。
その年老いたスーパースターに印籠を渡したタイガーの圧倒的飛距離と正確性、ねばり強い強靱な精神力は類を見ない。しかも何よりも凄いのはパターだった。
軍人だった父から幼い頃より英才教育を受け、「スリーパットがゴルフでは一番悪いミスだ」とから教えられた。パットこそ強靱な精神力が必要だと父は息子に伝えたのだ。「パター イズ マネー」と云われる所以である。
ニクラウスとタイガーの鮮烈デビューを彷彿させる、
モナメド・アリによく似たツォンガ選手。
こうなればフェデラーはジョコビッチに勝利して欲しい。
そして、王者フェデラーと挑戦者ツォンガの対決を見たい。
女子はエナンを鍛えたサーブで圧倒したシャラポアで決まりだが、
男子はまだ分からない。
王者を前にしてツォンガがナダル戦のような動き、瞬発力、機敏な反応、
他を寄せ付けないパワーショットを展開できるか?
フェデラーは鍛えたサーブをビシビシコーナー隅にミラクルショットを連発するかがキーとなりそうだ。
ワクワクの最終日を楽しみに待ちたい!
<ナダル脱帽>ナダルはツォンガの出来にお手上げの様子だった。「彼が信じられないプレーをしたし、チャンスがなかった。あのレベルでプレーされたら止めるのは難しい」と完敗を受け入れた。
両サイドに振り回しても好ショットで切り返され、サーブを破る流れをつくりかけると、強烈なサーブに断ち切られた。
ハードコートで開催される4大大会の全豪、全米を通じて初めて準決勝に進出。好調な歩みだったが思わぬ相手に行方を阻まれた。「きょうのように戦ったら、フェデラー相手でもチャンスがある」とツォンガの優勝の可能性まで口にした。
<ツォンガ“まるでアリ”>世界38位の伏兵ツォンガが2位のナダルに圧勝した。ランク上では番狂わせだが、相手にサーブを一度も破らせないストレート勝ちは堂々とした勝利。「サーブもボレーもすべてがパーフェクトだった」。4大大会わずか5度目の挑戦で、ノーシードから決勝に駒を進めた。
17本目のサービスエースで試合を決めた22歳は、戸惑いがちにナダルの握手に応じる。喜びを爆発させたのはその直後。「信じられないし、夢のようだ」と興奮は冷めなかった。
●ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)
2003年の全米ジュニア王者だが、故障が重なり、ひのき舞台になかなか立てないでいた。コンゴ人の父を持つツォンガのニックネームは「ムハマド・アリ」。容姿だけでなく時速200キロを超えるサーブと、相手コートへ打ち抜くフォアハンドが「チョウのように舞い、ハチのように刺す」といわれた名ボクサーを連想させるのだろう。「決勝でも全力を尽くすだけ」とツォンガ。本命フェデラー(スイス)との決勝になれば、楽しみが膨らむ。 (共同)
昨夜、私はWOWOWの全豪オープンテニスに釘付けになった。
吸った息が吐けない、驚愕!
こんな選手がいたなんて信じられない!
凄い! 凄い! 凄すぎる!
本当に心から驚きました。
私がテニスに夢中になったきっかけは、
1985年のボリス・ベッカーの登場からだった。
オープンスタンスから放たれる強烈なサーブは「ブンブン・サーブ」という愛称で呼ばれた。“ビッグ・サーバー”(サーブを主な武器として攻撃するタイプの選手のこと)の元祖はベッカーだと言われている。
1984年にプロ入り。1985年のウィンブルドン選手権にて、大会史上最年少の「17歳7ヶ月」で初優勝を飾る。
この試合でグリーンの芝生をかけずり回り、
転げ回っても立ち上がり
擦り傷だらけになっても弾丸サーブを打ち込み、
強烈なファアーの強打放つ、
金髪・アーリアの巨人の出現に度肝を抜かれた。
あの驚愕度を5とすると
ツォンガの驚愕度は10点満点だ。
何が凄いか?
王者フェデラーと比較しながら述べよう。
サーブの早さ:フェデラー100としてより110
その正確度:フェデラーを100にすると90
フォアーの強打:フェデラー100にすると110
バックの強打:フェデラー100にすると110
ネット及び多彩な動き:フェデラー100とすると90
ボールを捉えるまでのスピード:フェデラー100としてより105
気迫:フェデラー100とすると110
変わらない表情:フェデラー100とすると100
試合に望む冷静さと計画度:フェデラー100としてより90
グランドスラム経験度:フェデラー100としてより10
これを足し算すると、フェデラー:ツォンガ=1000:925
グランドスラム経験度を除けばツォンガがフェデラーを越える?
しかし、王者に挑戦する若者に経験などあるはずがない。
大会前はフェデラーの挑戦権はナダルorジョコビッチと思っていたが
ナダルを最初から圧倒し、6―2、6―3、6―2で勝利したツォンガ。こんなスコアーをいったい誰が想像しただろうか?
王者アーノルドパーマーに初めて牙をむいたゴールデンベアーこと、ジャック・ニクラウス、1962年にプロ入りする。同年の全米オープンがメジャー大会通算「18勝」の出発点であると同時に、彼のプロ初優勝でもあった。1966年の全英オープンで男子ゴルフ史上4人目の「キャリア・グランドスラム」を達成。前年の1965年に達成したゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)に続く快挙であったが、その後2000年の全英オープンでタイガー・ウッズが達成するまで、34年間4冠達成者は現れなかった。
タイガー・ウッズ
1996年8月27日のプロ転向からわずか10か月余りで、マスターズを含む7大会に優勝を挙げ、21歳にしてPGAツアーの史上最年少賞金王に輝いた。2000年全米オープンから2001年マスターズまで、メジャー大会4連覇を達成。ゴルフにおける数々の史上最年少記録を更新してきた選手になる。
タイガーの鮮烈デビューは今も脳裏にはっきりと覚えている。
王者アーノルドパーマーに驚異的なドライバーの飛距離で挑戦し、しかも高くて止まる正確なアイアンショット他のすべてのゴルファーを圧倒したニクラウス。
その年老いたスーパースターに印籠を渡したタイガーの圧倒的飛距離と正確性、ねばり強い強靱な精神力は類を見ない。しかも何よりも凄いのはパターだった。
軍人だった父から幼い頃より英才教育を受け、「スリーパットがゴルフでは一番悪いミスだ」とから教えられた。パットこそ強靱な精神力が必要だと父は息子に伝えたのだ。「パター イズ マネー」と云われる所以である。
ニクラウスとタイガーの鮮烈デビューを彷彿させる、
モナメド・アリによく似たツォンガ選手。
こうなればフェデラーはジョコビッチに勝利して欲しい。
そして、王者フェデラーと挑戦者ツォンガの対決を見たい。
女子はエナンを鍛えたサーブで圧倒したシャラポアで決まりだが、
男子はまだ分からない。
王者を前にしてツォンガがナダル戦のような動き、瞬発力、機敏な反応、
他を寄せ付けないパワーショットを展開できるか?
フェデラーは鍛えたサーブをビシビシコーナー隅にミラクルショットを連発するかがキーとなりそうだ。
ワクワクの最終日を楽しみに待ちたい!